※この物語はフィクションです。
実在の人物及び団体、事件などとは一切関係ありません。
〈File41:エトランジェの鞄〉
「やあ、おかえりカグヤ。張り込みお疲れさま」
「……」
「寒かっただろう。ココアでもどうだ?半月堂のマスター直伝、シナモン入りだ」
「……」
「……頼むからそんな目で見ないでくれ。もう1週間だぞ」
「……」
がっくり項垂れた智世がすごすごと給湯室に引っ込んでいくのを横目で見送り、溜息をつく。
この1週間、顔を合わせるたびに智世はこんな調子だった。
イブだぞどこかに行こうと騒ぐのを仕事だと一蹴し、クリスマス当日の業務終了後にパーティーをしようと買い出しに行ったのを尻目に退勤した。
26日の朝には「サンタクロースが君へのプレゼントを間違ってオレの家に届けたみたいだ」とプレゼントを差し出され、その翌日からも終業後や週末の予定を****************************
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