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皐月side
ことはに相談してから暫く梅宮を避けるようになった。
何でかって……そりゃあ心がぐちゃぐちゃな状態で会うと更に訳わかんなくなるし……。
ふらふらと散歩がてら町へ行った時だった。
皐月(…うわ、梅宮だ……、遠回りして…女性「私も好きです!」……は?)
バッと梅宮たちを見る。
そこには顔を赤くした女性と嬉しそうな梅宮……。
なぁんだ、やっぱり冗談で言ってたのかよ…。
その瞬間今まで思い悩んでいた事が全て砕けた。
皐月『……ははっ、バッカみてぇ…。』
俺は梅宮たちから背を向けフラフラと後にした。
町から出て一人屋上でボーッと空を見つめる。
皐月(空って広いよなぁ……、あ。鳥、気持ちよさそうに飛んでんなぁ……。)
一人黄昏れる…、たまにはこんな事もあって良いよな。
そのまま日が沈んで…あたりは真っ暗になった。
そろそろ帰らなきゃなぁ……。
螺旋階段を降りた所に不良ですよ〜なんて見た目の奴らが溜まっていた。
皐月(ここは何も見てないようにスルーしていこう…、面倒事はゴメンだ。)
俺はそのまま通り過ぎようとしたら
不良「おいおいおい、なぁに俺らの前通ろうとしてんのぉ?」
不良「それにぃ、こんな遅い時間に未成年がいちゃダメでちゅよ〜?」
あぁ、腹が立つ。全てにおいて…腹が立って仕方がない。
この怒りをコイツらにぶつけてしまおうか…。
次の日風鈴高校にて
楡井side
楡井「聞きましたか?隣町で喧嘩があった話!」
桜「ああ?知らねぇよ、ってか喧嘩くらい良くあんだろ。」
楡井「それが倒れてた人達が全員重症だったみたいです…。」
蘇枋「そんなに重症だったのかい?」
楡井「詳しい事は分かりませんが、全員入院する位だったみたいです…、相手は誰なんでしょうか、怖すぎますッ!」
桜side
……そう言えば最近アイツ見てねぇな……。
梅宮に聞けばわかるのか…?
梅宮と……皐月…何かあったのか…?
この心のモヤモヤは一体何なんだ……。
皐月side
何で……こんなにも苦しいんだろう…。
何でこんなにも痛い?
血だらけになった手を見て更に嫌になる……。
こんな事したい訳じゃないのに……どうして…。