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ルカ「…シャル?」






シャル「ル…カ、げほっげほっ」


シャルロットのベッドに横たわり、左手を握りしめていたルカはゆっくりと名前を呼んだ。



ルカ「水…飲める?」

シャル「のめ、げほっ、る」




シャル「あれから、何日経った?」

ルカ「1ヶ月程度だよ」

シャル「そこまで経ってないのか…」


(シャルロットが元々魔力が多いい方だからだろうか…いや、ルカの魔力が混じってる。ルカが魔力を送ってくれていたのか




ルカ「シャル…なんで目線があってないの?」


シャル「っ、えっと…」



シャルロットは水を受け取る時、ズレたりルカの目を見なかったりしていた。その事にルカは気まずいのかな、と思っていたが違うことがすぐに分かった。



シャル「ま、まだ魂が安定してなくて、目が見えにくいっていうか…見えないって言うか…」

ルカ「…それは治るの?」

シャル「うん、もう起きれるくらいには回復してるから後数日もすれば治る」

ルカ「そっかぁ…」




ポタリ、繋いでいた左手に水滴が降ってきた…ルカは泣いているのだろう。

死なないと分かっていても眠り続けるシャルロットにずっと不安だったルカは、シャルロットが起きて安心で泣いてしまった。



シャル「ただいま、ルカ」

ルカ「無事で良かった…おかえりシャル」


抱きしめ合い、泣いているルカをあやした。












______________


ルカは筋肉が弱り歩けなくなったシャルロットを横抱きし、ロート達がいる城内食堂に向かった。



ルカ「今日ちょうどゼナ達が来てるんだ」

シャル「そうか…みんなに元気な顔見せなきゃな」

ルカ「うん。そうしてあげて」





______________



ロート「ルカさんが来たみたいですよ」

ユーリ「やっとか、遅いぞる、か、え」


ナターシャ「しゃるろっと、さん?」

ロート「シャルロットっ」

ゼナ「シャル様…」



シャル「みんな、おはよう」


ゼナ「シャル様!!!」


ナターシャ「こらゼナ!飛びついちゃダメでしょ!」


飛びついて来たらしいゼナは、ナターシャによって抑えられたようだ。



シャル「まだ魂が安定してなくて、目が見えないんだ…」


ユーリ「…魂が安定したら目は見えるのか?」

シャル「ああ、数日もすれば治る」

ユーリ「そうか、おはようシャルロット 」

シャル「おはよう」


ロイ「シャルロット、おはよう」

シャル「おはようございます、ロイお兄様」



ルカはシャルロットを下ろし、シャルロットは抱き寄せられながらみんなに挨拶を返した。



突然目の前から抱きしめられ、ぎゅぅ、と力を込められた。それはロート、母のものだとすぐに分かった。


シャル「おかあ、さま?」

ロート「ほんとうに、本当に良かったシャルロット」

ロート「貴方は本当に心配をかけさせる息子だわ…」

シャル「おはよう、ございます、お母様」

ロート「えぇ、おはようシャルロット、 朝食にしましょう」


シャル「進級するまで後継何日くらいですか?」

ルカ「後1週間だよ」

シャル「えっ、1週間!?まだ何も準備してません!」

ロート「大丈夫よ、シャルロット」

ロット「もう既に必要品の準備は済ませてあります」

ロート「だから先に身体を安静にして、魂を安定させてね」

シャル「はい、お母様!」



父と兄の声は聞こえないが、もしかしたらここに居ないのかもしれない。兄はシャルロットの事が嫌いであり、父はいつしか兄よりも、ロイよりも優秀になったシャルロットを嫌い避けるようになった。別にシャルロットにとってそれは悲しいものではなかった。



(嫌われるのも捨てられるのも慣れてるし、元から嫌われてたのは小説で知ってたしな。





ユーリ「…さりげなく食べさせられてるよな、シャルロット」



スプーン乗ったご飯をシャルロットに黙々と食べさせ続けるルカにユーリがついにツッコんだ。


ルカ「目が見えないんだからしょうがないだろ?」

ルカ「餌付けは慣れてるよ」

ユーリ「え、餌付けって…仮にもメルーデル王国三男に…」

シャル「ユーリ、大丈夫だ、餌付けは入学当初からされてるから。」


ロイ「そうだよユーリ、僕の目の前の席でお菓子による餌付けが行われてたから」

ロイ「クラスのみんなは最初親鳥と子供鳥だと思ってた時期があるよ」


シャル「待ってください、その時期は聞いたことないです。」


ゼナ「1年生全体で色々な賭けがあったよ」

ユーリ「賭け?」

ゼナ「例えば、結婚してたら1000とか…婚約だったら1500とか」

ゼナ「リルはシャル様が産んだか、2000とか、産んでないに100とか」


シャル「あいつらはどんだけ俺が産んだにかけてるんだ?」


産んでないだけ100っておかしいだろ。



ユーリ「癖が強い1年だな」












______________



シャルロットの部屋にて___


ゼナ「え、次の間同大会の代表ってやっぱシャル様かな!?」


シャル「え?」


ゼナ「だって、シャル様がレヴィを倒したって国中に広まってるんだよ?」

シャル「え、いやロイお兄様が…」


ロイ「?僕はもう出たから出れないよ?」






(そうだったーーーー!!!!


魔道大会 ルール

・1度出た代表者は出れません。

・過剰な痛めつけは禁止。

・代表者は2人1組。





ルイス「ルカとシャルになるだろうね」

シャル「いや、でも」

ルカ「頑張ろうね、シャル」

シャル「2年生は選ばれませんって!絶対!」



ナターシャ「騎士団長が推薦してくれると思いますわ」

ゼナ「そうそう、あんなに活躍したんだもん、絶対推薦されるよ」

ユーリ「騎士団長ともなれば確定だろうな」

ロイ「頑張ってね、シャルロット」


シャル「うあああああ〜〜〜〜!!」






_____________

2章 1話 エンド 1212


ネタがないです🥲‎

頼まれたので悪役令息を辞めます。2章

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