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ここは、ハートの国、ダイヤの国、クローバーの国、スペードの国の4つで成り立っている、
トランプ王国。
とある薄暗い部屋に1人の男がいた。
その男は研究員のようで、なにやら機械を弄っていた。そして、
「よし、出来た。これが最強の竜だ!失敗したのもあるが、まぁ使えるだろう。」
と口を開く。
部屋の窓から月明かりが照らされ、部屋が明るくなる。そこには、6体の竜が眠っているガラス管があった。
そして、何かを察知したように目を開けて、ガラス管を壊した。
バリーン!!
ガラスの割れる音が響く。
「うわぁ、なんだ???」
男は窓を見る。
「あぁ!誇らしい竜よ、なぜ出ていく?」
そうやって男は6体の竜を見た。
月に照らされた竜達はとても輝いていた。
『空の上には雲。雲の上には竜。
1匹の竜が口を開いた。
「もうあんな所には閉じ込められたくない。」
そして、次々に竜が意見を言う。
「わたしも賛成だ。で、これからどうする?」
「主を見つけるしかないですよ。青竜。」
「黄竜の言う通りだな。」
「では、こうしましょう。赤竜は私、黄竜と黒竜と共に。青竜は緑竜と白竜と共に行動をする。どうですか?」
「賛成じゃな。」
「僕も賛成です。」
「よし、決まりだ。」
こうして、赤竜達はダイヤの国に向かい、青竜達はクローバーの国に向かいました。』
っていうお話はみなさんどう思いますか?
あぁ、自己紹介が遅れた。
僕はクローバーの国ホワイトストーン家の
ホワイトストーン・スミレ。
こんな想像も出来ない昔話、僕はずっと信じていた。だって、竜が主を探すお話、ちょっと面白そうじゃない?そして、信じていたからこそ起こった出来事なのかもしれない。
僕がびっくりするほどの運命、なーんて。
第2話へ続く