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kyrtです。
ChatGPTに考えてもらいました(もちろん脚色している部分もあります。というかほとんどそうです。)
結構ご都合主義、いける方だけ読んでください。
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rt side
“究極の二択”
この言葉は、誰もが一度は耳にしたことがあるだろう。
分かりやすい例を挙げると【恋人が死ぬか親友が死ぬか】という二択問題。
ほとんどの人が、あれはただの”遊び”だからと、悩みはするものの、どちらかを選んで答えていただろう。
でも、もし、それで本当にどちらかが死んだら?
「どちらか選べば、どちらか死ぬ」
そんな事言われたって、決められるわけない。
───謎にテンションの高い、自称”神様”。
何も無い、何処かも分からない真っ白な空間。
突然目の前に掲げられる、究極の問題。
一体どうして、こうなってしまったんだろう────
■
────少し前。
気が付いたら、知らないところにいた。
真っ白で、何も無い。足元が床なのかさえ分からない。
目が覚める前、何をしていたのかも分からない。ぼんやりしていて、まるで夢を見ているようだ。
「…?」
キョロキョロと真っ白な空間を見回す。
適当に歩き回ってみようか───その時、背後で気配がした。
バッと振り返るが、相手を視界に捉える前に、耳元で囁かれる。
「やぁ」
「うわぁっ!?」
吃驚して、体勢を崩し尻もちをつく。
声の主は、そんな俺を見てケラケラと笑っていた。
「!?」
「どう?今のホラーっぽかったでしょ。ま、そっちの属性とは真逆だけど」
そうペラペラと喋っているのは、真っ白な制服のようなものを着た、中性的な子供だった。
「だ、誰!?」
「───神様です!」
は?神様?
顔を顰める俺とは対照的に、その自称神様は謎にドヤっていた。
神様ってこんなテンション高いものなのか?
真っ白な服に、真っ白な羽、金色の輪っか──
「どっちかと言うと、天使?」
「あー、次期神様、的な…?」
自分で言っといて、神様自身も不安そうだ。
次期?そんな制度あんの?
さっきから意味不明なことだらけで、頭がパンクしそう。此処が何処かも分かんないし。
「…あれ、てか目の前に神様がいるの…え?俺死んだ!?」
「大丈夫。君はまだまだ寿命有り余ってるから」
「あ、寿命と分かるんだ」
「そりゃあ神様だからね!」
神様が、腕を組んでまたドヤ顔をする。
───なんか、神様が”これ”って、残念だな。
「ねぇ今残念って思ったでしょ」
「えっなんで───」
「ふふん、神様は全部お見通しだからね」
バレるのか厄介だな。って、こういうのも聞かれてる可能性もあるのか。危ない危ない。
「───ていうか、寿命まだあるならなんで目の前に神様がいるの?」
神様が待ってましたと言わんばかりに「聞きたい?聞きたい?」と詰め寄ってくるので───正直ちょっと癪に障るが───渋々頷いた。
「実はボク、君を試しに来たの」
「ため…?」
「というわけで、今から”トロッコ問題”をやってもらいます!」
何を試すのか、質問させてくれる暇もない。
「トロッコ…まぁやった事あるけど」
神様が人差し指を左右に振る。
「チッチっチ、甘いね〜」
「は?なんだよ───」
「君に今からやってもらうのは、”リアル”トロッコ問題だから」
「つ、つまり…」
ゴクリと唾を飲み込む。
「まぁ分かるよね?」
神様が指をパチン!と鳴らす。───すると、どこからともなく二人の目の前に、小さな分岐した線路が出てきた。そして───
「キヨくんっ!?」
手前の線路の上には、キヨくんが寝かされていた。加え、奥の線路にはうっしーやガッチさん───友人らが同様寝かされていた。
「え、な何で!?なんでキヨくんたちがいるの!?」
「リアルトロッコ問題。恋人が死ぬか友人が死ぬか。どちらか選べばどちらか死ぬ───」
神様が突然、俺の質問も無視してトロッコ問題の説明をし始める。
「『リアル』つまり、この場合は本当にどっちかが死ぬ」
「───は?」
さっきまであんなおちゃらけていた神様が、突然淡々とそう言った。
俺は言われたことを理解するのに、時間が掛かった。しかし、神様はまだ疑問符だらけの俺を、また先と同じ口調で急かした。
「ほら、早く決めないと、トロッコ来ちゃうよ?」
「は、え?ガチで…死ぬの…?」
「そりゃあトロッコ問題だもん」
つい「はぁ!?」と声を荒らげる。意味がわからない。こんな状況で、冷静に選択できる人なんているのか?
「ほら早く早く〜」
「う、うるさい!今一生懸命考えてるから!」
───本当に死ぬの?───そう考えれば考えるほど、焦って息が詰まる。
頭を抱え猶予する俺に、神様は言い忘れていた、と重大で最悪な”ルール”を付け加えた。
「あー因みに、タイムリミットまでに決められなかったら、強制的に恋人が死ぬからね」
「──…は、はぁ!?先に言えよ!?」
普通両方か俺が死ぬんじゃないの!?と神様に噛み付く。
「両方とかダメだからね」
「分かってる……お前神様じゃなくて悪魔だろ…!」
悪戯っぽく笑う神様を目いっぱい睨む。
「人聞き悪いなぁ、ボクは正真正銘神様ですぅ」
煽るようなその言い方に段々と腹が立ってくる。───ぶん殴ってやろうかなこいつ。
ぎりぎりと拳を握っていると、ウザったらしい神様の「はーい」という声が、手を叩く音と一緒に聞こえた。
「何?」
「時間切れでーす」
「早くない!?てかなんで時間とか───」
「人生にはたくさん時間があるわけじゃないからね?」
そう言いながら、また指パッチンをする。湧き上がる嫌な予感は、やはり的中した。
まるで霧の中から現れたかのように、突然こちらに猛スピードで走ってくるトロッコが見えた。
俺は線路の方へ行こうとしたが、見えない壁がそれを阻止した。
「嫌だ、ダメだ…」
轟音が段々と大きくなる。分岐点で進路を変えて、キヨくんの方へと止まることなく進んでいく。
そんな中、轟音に紛れ、神様の声が聞こえた。
「君はいい選択をした。ありがとう」
いい選択?ありがとう?何が?俺は、迷って迷って、決められなくて、恋人が死ぬんだぞ?
「やめて───!」
トロッコとキヨくんが衝突する直前、俺の意識は途絶えた。
■
───ハッと目が覚める。目の前に広がる景色は、真っ白でがらんどうな場所───ではなく、真っ白な天井といつもの自室だった。
背中は汗でびっしょりと濡れていて、心臓はどくどくと波打っていた。
───夢、だった?そう分かると、どっと安心感が押し寄せてきた。
夢の割に、あの神様の声も、トロッコの轟音も、何もかもが目に耳に焼き付いている。
夢だろうが何だろうが、あんな体験二度としたくないな。心底そう思い、深い溜息をつく。
「あ、レトさん起きてる」
部屋の戸が開いたと思ったら、キヨくんが顔を覗かせた。
───まだ不安だったのだろうか。あの夢が心に深く焼き付き、心の奥底では、もしかしたら夢じゃなかったのかもしれない、なんて思っていたのか───キヨくんの顔を見ると、安堵し、思わず目から涙が溢れ出てきた。
「え!?え、レトさんどうしたの!?」
キヨくんが慌ただしく傍にやってき、俺の顔を覗き込む。その心配そうな顔を見て、申し訳ないが少し笑ってしまいながら、涙を拭う。
「ううん、なんでもない」
「ただ、キヨくんが俺の前から居なくならなくて、良かったって…」
傍からはきっと意味不明なことを言う俺を、キヨくんが黙って抱きしめる。
その腕の中で、俺はまた少し涙を流した。
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神様は、牛沢&towacoがやってるマダミス「ほしのおと」の神様をリスペクトしました。