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⚠️この話はポケモン×カンヒュのクロスオーバーです。
何でも許せる方向け。あらすじと前回の話必読
そうして俺達は日本とにゃぽんに守ってもらいながらも、
何とか会議場へと辿り着くことが出来た。
「うっわ….やっぱ大半の国は怪我してるな」
「怪我してんのはお前もだろ。さっさとWHOん所行ってこい」
会議場に居た国々は、全員大なり小なり怪我を負っていた。
…..自分達もにゃぽんと日本が居なければ、
この会議場に辿り着くことすらできなかったのでは…?
「あっロシア!!」
そんな最悪の想像をしていると、
中国が顔を真っ青にして駆け寄ってきた。
「中国か」
「お前大丈夫アルか!?モンスターに襲われたって…!!」
震えながらギュッと自分の両袖を握り締めている。
ここまで心配を掛けていたとは予想外だ。
「……にゃぽんが助けてくれた。
怪我したのはアメカスだけだ」
「なら安心アル!美国、寧ろそこで息絶えてくれても良かったのに残念ネ…」「おい」
三国で話していると、国連が入室してきた。
「皆さん静粛に!!会議を始めますよ」
国連の言葉で場は静まり返り、各国がそれぞれの席に戻った。
「えー皆さん分かっているとは思いますが、
本日の議題は突然現れた “不思議な生き物” に
ついてですね」
皆、神妙な顔つきで頷く。
返答を確認した国連は、日本に目を向けた。
「日本さん。
貴方の国及び、韓国さんの所では被害がほぼゼロということを報告で聞きました。
一体どのような対策案を練り出したのですか?」
被害ほぼゼロ、という驚異の単語に各国がざわつく。
全世界の注目を浴びた日本は、立ち上がって資料に目を通した。
「……私達は、不思議な生き物…
ポケモンを捕まえる道具を開発しました」
会議場がしん……と静まり返る。
「元々あの生き物…ポケモンは、私の国で開発されたゲームの中の存在でした」
「それが何故この世界に現れたかは分かりません。
しかし、私と韓国さんの国民はポケモンをよく知っていました」
モニターに、赤と白の対比が特徴的なボールが
表示された。
「これは……」
「これがその道具です。……にゃぽん」
「はーい」
横でにゃぽんが、カバンの中から何かを取り出した。
「良いの?お兄ちゃん」
「私達がこうしている間にも、多くの人がポケモンの脅威に脅かされているでしょう。
一刻を争う事案です。早く出してください」
「そこまで言うなら……
出ておいで、”ニンフィア”」
その言葉に呼応するかの様に、ボールの中から光が溢れた。
「What!?!?」
「何アル!?!?」
「…………………ふぃーあ?」
目の前に現れたのは、白を基調とした体色に
先っぽがピンクと水色のリボンの様な形をした触覚を持つ生き物だった。
「…………….モン、スター……?」
「私のパートナーだよ。
……おいで、ニンフィア。皆にご挨拶だよ」
ニンフィアと呼ばれたそのモンスターは、
テーブルの上に軽やかに乗る。
その様子を確認した日本は、向き直って説明を再開させた。
「このモンスターは、実に様々な姿形をしていて、
私達の国ではポケットモンスター……縮めて
ポケモンと呼ばれています。」
ポケモン。
某電気ネズミが、各国の頭の中をよぎった。
「海に。山に。………..そして人々の住む街に。
ポケモンは実に多様な場所で、
それぞれ全く違う姿形をして生きています。」
遠い過去を思い出すかのようにふっと笑う日本。
他の国からすれば警戒対象であっても、
日本にとって、ポケモンは大事な思い出らしい。
「彼らは我々と同じく、それぞれの思いのままに生きています。
……しかし」
やりきれないといった表情で、目を伏せる。
「彼らの生き様が、我々にとって不都合なものも多数あります。
現に皆さんは怪我させられてますし、ね」
悲しそうな瞳。
唯一の同盟国であるアメリカは、凍傷を負った足を見て思い詰める。
「悲しそうな顔しないで、お兄ちゃん。
皆しんみりしちゃってるよ」
「あ……すみません。
皆さんのお怪我がポケモン達によるものだということは分かっています。
ですが、彼らのことをあまり危険視しないでくれると嬉しい….です」
日本の言葉に、各国は微妙な表情で顔を見合わせる。
確かに日本は信用強い国だ。
しかし、今の彼らの中にあるポケモンのイメージは “未知の生物”。
強力な攻撃も可能とされている個体も確認済み。
幾ら日本の説明を聞いたとしても、そう簡単に安心は出来ない。
「ま、皆安心出来るわけないよねぇ。
……ただし “対抗策” はある」
「What!?!?」
にゃぽんの言葉に、アメリカが即反応する。
「その方法って!?」
「目には目を。歯には歯を。
───ポケモンにはポケモンで。」
ニヤッと笑ったにゃぽんに、フランスが首を傾げる。
「つまり、ポケモン同士を戦わせるんだよ」
「「「………..!?!?!?」」」
信じられない、といった様子で国達は硬直する。
「待てアル。
じゃあにゃぽんの場合はそのカワイイので勝負するアル!?!?」
「そうだよ?この子こう見えてめっちゃ強いんだから」
「有り得ねぇ…嘘ついて無いよな?」
「失礼だね北朝鮮。韓国の手持ち見てないの?
パチリスとか居たじゃん」
そういやそうだった….と、
戦いぶりを思い出すかのように北朝鮮が苦い顔をする。
「Hey, Jap. 君の相棒は?」
「私の相棒?決まっているでしょう。この子ですよ」
日本もボールを取り出して、中からポケモンを出した。
「ぴっかちゅ!!」
「ピカチュウですよ」
「流石期待を裏切らないな!!Very cute!!!!」
盛り上がり出す会議の中、国連が咳払いをして
場を静める。
「ゴホン!
それでは日本さんの所では、手持ちポケモンで野生のポケモンに対抗しているという事ですか?」
「そうなりますね。私の国民も強いですよ。
まぁ私には “遠く” 及びませんが」
日本がここまで自信を持って断言するのも珍しい。
開発国なだけあって、
ポケモンの事となるとプライド鬼高モードにシフトチェンジするらしい。
「そこで国連さん。折り入って提案があるのですが……」
「な、なんでしょう?」
「実は──────」
日本が言いかけたその時。
バァン!!!!
「日本ーーーーーーー!!!!!」
ドアを勢い良く開けて入ってきたのは…
「パラオ?」
「大変なんだ、内地達が!!」
“旧国達が襲われてる!!!!”
次回、バトル開始。
To be continued…?
コメント
13件
楽しみすぎて死にそうです♡
なんですかこの夢のような世界最高です👍👍次回バトル…全力待機しておきます✨️
イギリスとポケモンの相性良すぎてえぐ困ってるなぅ(ポットデス、シャンデラ、ムウマージ、ガラルギャロップ、サーナイト等)