─ロボロside─
─翌日
コネシマを1人で行かせるのは不安に感じた俺は一緒について行くことにした。
胸のモヤモヤを少しでもなくしたかったからだ。
1年生が入って4ヶ月の頃に俺はこの学校に転校してきた。
元々この学校に入学する前に引っ越す予定だったが準備が予想以上に長引いてしまった。
そして転校初日。
俺はおろおろと何処かも分からない廊下を1人で彷徨っていた。
周りにいる生徒達全員俺の事を見てるように思えてとても恐かった。
聞こえてくる話し声も全て俺の事を話してるように聞こえていた。
(誰も俺の事助けてくれる人なんて…)
「どうしたの?」
そんな時に声を掛けてくれたのが彼女だった。
「え、えーと、、しょく、いんしつ、、」
「んふふ〜、おっけぇ〜!」
彼女はニヒッと笑って職員室まで案内してくれたんや。
彼女も入学式早々、卒業する3年生に案内してもらったと言っていた。
優しい笑顔で僕を案内してくれた彼女。
─森透月雫に、俺は惚れたんだ
でも今コネシマに着いてきたものはいいものの、
(な、なんや…)
何故か彼女からずっと視線を感じる。