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上野文
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第345話、読み終えました!「奇襲部隊を奇襲せよ」というタイトル通り、まさかの逆転が痛快でしたね✨ 出雲くんがボロボロになってるのに相棒たちから「相棒が悪いから仕方ない」ってツッコまれてるシーン、思わず笑っちゃいました😄 でも戦闘になると連携がバッチリで、クラスメイトたちの成長を感じます。業夢の影の使役術もまだ謎がありそうで、この先が気になります!
345
「代表の出雲がボロボロになってしまった今こそ、異世界の隣人達に我らの勇姿をご覧に入れよう」
「「うおおおおっ」」
冒険者パーティ〝W・A〟の仲間達は、負傷と疲労の激しい異世界クマ国の鴉天狗達を守るべく、足並みの乱れた〝K・A・N〟の軍勢に突撃した。
「ちょっと待ってくれ、林魚、関中、羅生。俺がボロボロになったのは、さっきお前たちにボコられたからじゃない?」
「そりゃあ、相棒が悪いから仕方ない」
「ニャー(まさに正論ね!)」
「ちくしょー」
額に十字傷を刻まれた少年、出雲桃太は、敵の総大将、七罪業夢を抑える都合で、クラスメイトの作戦から取り残された上――。
相棒の金髪少年、五馬乂と、三毛猫に化けた三縞凛音に情け容赦ないツッコミを入れられて、がくりと膝をついた。
「ま、ここはサメ子達に花をもたせてやりな」
「ニャー(桃太君は大物を倒すのが役目)」
そう。実のところ、桃太の役回りは指揮官ではなく、エースに他ならない。
「業夢さん。三人がかりで悪いが、アナタを倒す!」
「ぐひゅひゅ。良い良い。もっとも新しい勇者と、五馬、三縞の〝鬼勇者〟。これらを打ち破ってこそ、わしの実力が証明される。一対三がどうした? 我が影の軍勢に勝てるかな?」
桃太が衝撃刃で影の剣や槍を払い、乂がチョップやラリアットを繰り出し、凛音が目から炎のレーザーを発するも、業夢は〝影の使役術〟で巨大な鋏に槌と途切れることなく武器を作りだして受け止める。
「ワッツアハプン(どうなっているんだ)。この数はいくら何でも多すぎるぜっ」
「七罪業夢は、なにかインチキをしてる。でも、まだ情報が足りないっ」
このように、桃太ら三人が業夢と一進一退の攻防を繰り広げる中――。
「林魚君達、戦士隊は二時方向へ攻撃した後、離脱してください。関中君達、遊撃隊は側面から援護して!」
「あの影の武器、〝傲慢の剣〟と〝強欲の槍〟からは、柳の武装、〝砂丘〟が守ってくれる。おれ達はただ斧を振るうだけだ」
「任せてよ。遠隔自律兵装じゃ、血やエネルギーを吸われる心配もないからねっ。戦闘機能選択、モード〝盾爪〟」
「数の差は連携で埋められる!」
焔学園二年一組の研修生達のうち、近接戦を得意とする者は、担任教師である矢上遥花の指揮に従い、突っこんでは殴り、殴っては即座に脱出する一撃離脱戦法で、影の使役術の吸血攻撃をいなしつつ痛撃を加え――。
「サメっサメエ。術師隊は、斥候隊と一緒に一〇時の方向を足止めするサメエ」
「紗雨ちゃんに良いところを見せるぞ!」
「やる気がもりもり湧いてくる!」
遠距離戦を得意とする者は、紗雨と一緒に波状攻撃を繰り出して〝夜狩鬼士隊〟を湿地に押し留める。
「押せ押せ押せええっ」
「ば、バカなっ」
結果として、焔学園二年一組は敵の奇襲を初撃で防いだばかりか、逆に奇襲をしかえす形になり、完全に優位に立っていた。
「わ、我らは八大勇者パーティの中でも最精鋭と謳われた〝夜狩鬼士〟部隊だぞ。たかが研修生が偉大なるエリートに並ぶというのか!?」
「七罪業夢、それに〝K・A・N〟よ、時代は変わっているのさ。……だいたい貴様達は獅子央焔がいた頃から半世紀、日本でろくに覇権を握れなかっただろう。所詮は口ばかりが達者な小物ばかりよ、アハハ。ざーこざーこ!」
――――――――――
あとがき
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