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第四章 三途の川の番人は誰だ
!注意!
・旧d!の二次創作です。
・実在する人物、場所とは一切関係ございません。
・いつもより純度高めのつもりです。
・死ネタ、自殺を誘発する発言、殺人表現等が含まれます。
・喘ぎ、濡れ場等はないです。
・ただの読み物として見ていってください。
第四章 三途の川の番人は誰だ
ut「ちょっと待って!、思ったより冷たいよ⁉」
gr「グダグダ言ってないで早く渡ってくれ」
硬い生地のスラックスをたくし上げ、なんとか水につからないよう持ち上げながら川を渡る。
生前の行動が行動なので橋なんて贅沢なものはあるわけもなく、鳥肌が立つような、痛いほどの冷たさを足に感じながら一歩ずつ進んで行く。
意外と流れが速く、この三途の川の雰囲気もあって、真冬の川を思わせる。
そんな中やや急ぎ足で川を渡るグルちゃんは、なんだか俺の死を待ってた死神のようで、同じ人間とは思えないような歪な雰囲気を漂わせていた。
ut「早いよ…ちょッッ!」
こちらを向いて立っていたグルちゃんは、俺が近づくなり思いっきり突き飛ばしてきた。
河原なんて足場の悪いところで押されてしまってば立っていることもできず、そのまま冷たい川の底に尻もちをついてしまう。
服に染み込んだ冷水は体の熱を奪い、じわじわと冷静さを欠いていく。
急な出来事過ぎて思考が付いて行かず、その一瞬の隙にグルちゃんが遠ざかる。
ut「冷たッ!、どうしたの!?」
gr「俺が先に逝ってるから、後で来てくれ」
ut「ッは、?」
ut「なんでよ置いて行かないでよ!!」
ut「待って待って待って待って!!」
川を大股で渡り切り、一回瞬きをするぐらいの、本当に一瞬の間に見えなくなってしまった。
どんなに訴えかけても、いつものように返事が返ってくるわけではない。
最後に見えたのは、楽しそうにラグを選ぶグルちゃんと、不慣れな包丁を握って真剣なまなざしで料理をする、だった。
ut「何でそんな事するのかなぁ…」
川に突き落とされたまま動けなくなってしまって、冷水に当てられながら悲しさや無力感で頭がいっぱいになった。
あまりに大きい虚しさ、無力感を過度に感じ、うずくまって泣いたら、だんだん髪の毛が水面下に吸い込まれていく。
抵抗する気力もなく、やがて全身が深い川底に沈む。
川の水位が上がったのか、自分が沈んでいるのか分からないが、あまりに冷たい川の水は頭を冷やすのに最適だった。
顔をあげないと息が出来なくて苦しい、という当たり前も、この時は頭になかった。
今度こそ本当に死ねるのか、それとも生き返ってしまうのか。
定かではないがその運命に逆らうことも出来ず、またもや意識が暗転する。
みなさんご存じ、かいてんですぅー
三途の川をイメージするのがとても楽しかった!!
三途の川って信濃川ぐらい長いイメージだわ
コメント
1件
うわ、ガチで胸に来たわ……。三途の川の冷たさと、置いてかれる虚しさが生々しくて、読んでて息が詰まるような感覚になった。グルちゃんが「先に逝ってるから」って突き飛ばすシーン、一瞬で距離ができる描写が切なすぎる。川底に沈んでいく主人公の無力感、めっちゃ伝わってきた。三途の川のイメージ、めちゃくちゃハマってたよ!かいてんさんの空気感、いつもながら好きだわ🔥