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※ソナチ、政治的意図はない、微グロ
私は昔から生物の臓器や血液などが好きだった。
いつからかはわからない。少なくとも幼少期から好きだった。
内臓を見ても気持ち悪いと思ったことはない。むしろ綺麗だと思っていた。
一つ一つの臓器が、未知数の働きをして、次の臓器に紡いでいく。
一つの身体に収まる臓器等は、まるで一つの世界を共同で具現化しているかのように感じられた。
一番好きな臓器は眼球だった。身体と比較してとても小さい2つの球体が、その個体の生命活動において非常に重要な役割を担っている。
特に人間にとっては重要だろう。犬や猫に比べて嗅覚も聴覚も劣っている人間にはいつの時代でも視覚が重要な情報となっていた。
実際、聴覚処理は脳のエネルギー消費の20~30%を占めると言われているらしい。それだけ複雑であり、それだけ重要ということだ。
と、私はこの具合で臓器などが好きだった。
だが、そんな臓器もお目にかかれる機会は少なかった。
多くの場合はそこらへんにいる魚やカエルを解体するか、医学書を読むことで臓器を見ていた。
しかしそれも、周囲の大人が辞めろと言ってくるので、誰もいないタイミングでしか叶わなかった。
…でもそれで良かったと思っている。この趣味を隠さなければ色んなところに影響が出る。小さい内にそのことを知れて良かった。
それでも、いつかは、人の臓器も、手に取ってみたい。そう思っていた。
ある時、もうすっかり大人になっていた頃。
幼馴染のソビエトと2人で雑談していた。
そうしたら、ソビエトが突然に言ってきた。
『…なぁナチ、昔から思っていたんだが、お前、眼球が好きなのか?』
「え……………なぜ…そんなことを…………」
あまりにも急だった。
冷や汗が止まらなかった。
この趣味は隠していたはずだ。
何故知られたのかがわからない。他の人にも知られているかもしれない。
とにかく怖かった。
嫌われる?避けられる?嫌だ。
ましてや、自分の幼馴染に知られるとは……………………
『やっぱそうなんだな』
「いや、違うんだ…………なんで…………」
動揺を隠せなかった。
築き上げてきたものが壊れてしまうことが嫌だった。
『いや、別に良いんだ。別に悪いことじゃない。むしろ良い。』
…………何を言っているんだ。
急に言ってくることも、むしろ良いとか言ってくることも、訳が分からない。
「………どういうことだ。…何が言いたい?」
『人の眼球を取ってみたいと思ったことはあるか?』
「…………まぁ………なくは…ない…」
『眼球を取るなら素手か?道具でも使うのか?』
「何を言いたいんだ?」
『良いから』
「……」
意図がわからない。
こんなに質問攻めしてくるようなタイプじゃないはずなのに。
「まぁ………素手か…?」
(ソビエトが満面の笑みを見せる)
「なぁ、どうした?何が言いたい?」
何が起きて
(ソビエトがナチスの両手首を掴む)
「な、どうした!離せ!」
『…………俺の右目をやるよ』
「…………………………は?」