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最初は、めめが好きだったと思う
めめはグループの途中加入が一緒で、7歳差はあるけど一番近い存在だった
年が離れているせいか、他のメンバーには言いにくいことも相談できたし、一緒にドラマのためにキスの練習もしたし、好きな女の子のタイプとか話したり
気軽に甘えられる存在だった
でも取り巻く環境が変わっていくにつれて、いつのまにかその想いは無くなっていた
佐久間くんのことが気になり始めたのは、グループに途中加入して、年数が経ってから
最初は佐久間くんが俺の名前をテンション高く呼ぶことに対して、どういう反応していいのかわかんないし、裏では厳しい言葉がよく飛んできたし
怖い、っていう印象ばかりで、グループの仕事に行くことがちょっとツラい時もあった
でも一緒に仕事をするにつれて、佐久間くんが俺を取り残さない環境を作ってくれてるんだって、わかってきた
厳しい言葉で俺に言ってくれるのは、全部、俺のためだったってのも
佐久間くんがそのことを口に出すことはないけれど、途中加入に対しての批判的な情報とかを、なるべく俺に見せないようにしてくれてるってことも、めめが教えてくれた
一緒にユニット曲をやった時は、俺のワガママにたくさん付き合ってもくれて
彼のダンスに対しての熱意は本当にすごくて、ぶっ倒れそうになるくらいまで一人で練習してたのを見たこともある
兄のようで、尊敬できる、すごくカッコいい人
好きというよりも、憧れに近い存在なのかもしれない
そんな佐久間くんが好きだと、めめに相談された時はちょっと困った
昔、好きだった人が、今、俺が気になってる人を好きだって
相談されても、なんて答えてあげたらいいか、経験が少ない俺にはわからない
でも話を聞くにつれて、めめが佐久間くんに対する想いは真剣っていうのはわかった
佐久間くんはすごく人のことを考えて、人のために動く人
切込隊長だったり、どんな人でも絡みにいくし、交流関係もめちゃくちゃ多いし、一見すると陽キャ
でも少しずつ、佐久間くんを知っていくと思ったことがある
ホントは、孤独な人なんじゃないかって
昔の佐久間くんは人見知りでネガティブな人間だったって言ってた
今の彼から、全くその面影はないように見えるけど
でも、佐久間くんと他人の間には見えないラインが引かれていて、そこから近づけないようにして自分を守ってるみたい
だから、佐久間くんの本音って聞いたことがない気がする
いつでも人のことを優先するから、自分のことは後回し
実はいろんなことを、心の中に押さえ込んでいるんじゃないかって
うまく言えないけど、陽キャの佐久間くんの影に、小さい佐久間くんが一人でしゃがんでる姿が見える時がある
普段の彼とは対照的で、なんだか放っておけない
だから佐久間くんが、本音を言える人ができたらいいなって思ってた
俺じゃまだまだ、彼を支える事はできないから
あと、佐久間くんはホントに恋愛に対しては鈍い
めめの好きっていう態度が、あれだけ表に出ているのに、全く気づいてない
あべちゃん同様、ちょっとめめが不憫だなぁって思う
でも最近の二人を見ていて、気づいたこと
佐久間くんがめめと絡んでいる時、すごく愛おしそうな目で、めめのことを見てる
だけど、当の本人は自覚がなさそう
めめ、佐久間くんのこと、大切にしてよ
寂しそうに、一人で泣いている小さい佐久間くんを見つけてあげて
もうすぐ、めめはカナダに行く
めめがいない間、俺が佐久間くんを楽しませてあげたい
佐久間くんを独り占めして、インスタなんかに載せて、めめを嫉妬させようかな
もう時間がないんだから、それまでに自分で何とかしなよ、めめ
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向井「ラウ〜、次の撮影行くで〜」
ラウ「あ、ありがとー、こーじくん」
控室の扉から、向井が顔を覗かせてラウールを呼ぶ
ラウールは鏡の前で頬杖していたのをやめて、立ち上がった
廊下を歩きながら、ラウールは向井の肩に手を回して話しかけた
ラウ「ねぇ、こーじくん」
向井「なんや?」
ラウ「久々にこーじくんのご飯、食べたいな〜」
向井「お、ええで、今日にするか?」
ラウ「うん!これで終わりだし」
向井「じゃあ、帰る途中にスーパーにでも寄るわ」
ラウ「わーい!唐揚げね!」
向井「はいよ」
ラウ「あと、青椒肉絲も!」
向井「相変わらず、食うなぁ」
ラウ「ハンバーグも食べたい!!」
向井「そんなにコンロ、いっぺんに使われへんわ!!」
笑い声を響かせながら、二人はスタジオに向かった