テラーノベル
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※枕返しの世界線。隊長先生頑張ってます
🐦⬛「飯綱、助けて♡」
🎭「その害鳥渡せ。焼き鳥にする」
今日は土曜日。ただでさえ気が重い休日出勤だというのに、出勤早々に蘭丸と学園長の間に挟まれる飯綱。学園長への盾にされてもどうしようもできないのだが…
🧣「…何したんですか、蘭丸さ…じゃねえや蘭丸先生」
🐦⬛「ちょぉ〜〜〜っっっっっっっと色々拝借しただけだよ〜」
ちょっと、という加減ではなさそうだ
🧣「…被害は?」
🎭「現金14万6581円とビール缶6本。後俺の菓子」
🧣「あなたが100悪いです」
🐦⬛「え〜…なに、あっちゃんの味方ぁ?」
味方も何も、絶対に何も非はない学園長。じゃあお前以外誰がいるんだという話だ
🧣「貴方が、100%悪いです。助けられません」
🐦⬛「ぶーー…」
🧣「ちょっっ…!!」
不貞腐れたのか、思いっきり肩に顎をのせもたれかかってくる蘭丸
🧣「…」
☀️「あっっはははは…」
🧣「笑ってねえで助けてくんないかな?!」
実はずっといた晴明。助けろ、と視線で訴えるも、苦笑いが帰ってきた
☀️「えっと…というか、学園長と飯綱くんが仲良いのはなんとなくわかるんですが、」
🎭「主従関係しかねえぞ」
☀️「雇用者と労働者ではなく?!」
思わずツッコミを入れる晴明。確かに、飯綱は業務外でも学園長にこき使われている、と聞いた。…蘭丸から
☀️「ゴホンッ…でも正直、あんまり烏丸先生と飯綱くんが仲良い理由がわからないんですよね…ほら、2人とも性格的にさ…?」
🧣「…それこそ主従関係しかねえわ」
🐦⬛「こんな可愛がってんのに?!」
🧣「いや…」
10年前
🐦⬛「サボりかぁ〜…気持ちはわかるけど感心しないな〜?」
🧣「あ?」
いつもの如く喧嘩を売ってきた不良を締め上げ休んでいた飯綱。既に授業が始まってしまっているらしい。別に好きでこうしているわけではないのだが…
🧣「…へーへーわろーござーしたねー。戻ります…って、5時間目あんたじゃなかったっけ?」
🐦⬛「だから来たんじゃない」
🧣「…」
🐦⬛「言ってくれれば対応するのに」
🧣「…神酒先生と学園長以外見たことないっすけど?」
🐦⬛「痛いとこつくなぁ〜…」
学校内は、決して治安がいいわけではない。現にこうして好き勝手暴れる。だが、その不良に対しては神酒先生と学園長以外対応しない。あまつさえ、カツアゲされたりボコられたりとあまり教師が不良をどうこうしてくれるとは思えない
🧣「じゃ」
🐦⬛「まだ話してんでしょーが」
🧣「離してくれません?」
🐦⬛「やーだ♡だって、またおんなじようなこと繰り返すじゃん」
🧣「…」
🐦⬛「別に、難しい話じゃなくてさ。…場所、変えよっか」
そういって副担任に連れてこられたのは、プールより奥の森だった
🧣「いや…あんた授業…」
🐦⬛「自習だから大丈夫」
🧣「…」
そうだった。5回授業があれば2回は自習か問題演習なのだ。つまり、基本黒板にかきもしない
🐦⬛「さて…話ってのはさ、頼ってよ、ってことなわけ」
🧣「…悪いけど俺、あんたが学園長に〆られてるとこしかみたことないんだけど」
🐦⬛「ん〜事実だけど。でも、僕はちゃんと強いから」
🧣「刀…?」
🐦⬛「ルールは簡単。少し僕と勝負しよっか。君が勝てたら、成績5つけたげるし、君の行動に関して一切口をださない」
🧣「いいのか、そんなこといって」
🐦⬛「もちろん。君にもそれ相応には払ってもらうから」
🧣「…」
🐦⬛「乗ってくれて何よりだ。…もし、僕が勝ったら、君の行動に口も出すし、…あ、やっぱややこしいからやめた。…でも、1発も当てられなかったら一生僕のパシリね」
🧣「…は?」
🐦⬛「1発も当てられなかったらの話ね?…君が僕に負けたら、僕のいうことちゃんと聞くこと。いい?」
🧣「上等だ…!!」
🧣「で、のって数発当てはしたもののフルボッコにされてこうなった」
☀️「えぇ…」
🐦⬛「いや〜やりすぎちゃってあっちゃんに殺されかけたけどね、僕」
🎭「てめえ授業放棄にプール全壊でなにもお咎めがないとでも?」
🐦⬛「飯綱〜」
🧣「…」
☀️「割と、緩いんですね…」
話の重さと内容から、全く今の関係が結びつかない晴明
🧣「クァ…眠…」
🐦⬛「ちょっと?縛り上げられてる僕は無視?」
🧣「今睡魔と戦ってて忙しいっす」
なんの躊躇もなく蘭丸を見捨てた飯綱
🐦⬛「さっさと倒してよ!!教えてあげたじゃん戦い方!!」
🧣「物理は教わりましたけど欲求には忠実に、って教えられたので(笑)」
欲求に忠実に。蘭丸らしい教えだなぁと空気と化した晴明は思うのだった
🐦⬛「嘲笑するくらいなら助けてよ!!」
🎭「てめぇか、体術やら仕込んだの」
🐦⬛「いや、ちょ…冤罪…!!」
🧣「…ハァ学園長。窃盗癖に関しては遠慮なく殴ってもらっていいですが」
🐦⬛「飯綱?!」
🧣「えっと…体術?とかの件は俺の方から頼んだことですし、…今だいぶ役に立ってます」
🎭「無駄に身体能力高いせいで校舎の修理費用がバカみたいなんですが今も」
🧣「…でも、四神の…恐竜?には勝ちましたよ」
🐦⬛🎭「青龍」
🧣「それっす」
🎭「…この件はこれで不問にするが…今から窃盗に関しての尋問だ」
蘭丸の悲鳴が、静かな校内に響き渡った
🧣「フーッッ…って、まだ帰ってないのかよ…」
風呂上がり。現在20:28分。未だに、蘭丸は帰ってこない。もしかしてあの後から亀甲縛りで放置され続けているのだろうか
🧣「…迎えいくかぁ…
🐦⬛「迎えにくるまで時間かかりすぎじゃない?」
🧣「っっっっ?!!!!!」
🐦⬛「ただいま〜もー散々だったんだよ?身体痛いし寒いし迎えも来てくれないし…僕すごく悲しかった」
🧣「…ほへで?ほほーへんは?(訳:それで?要件は?)」
密着されている時点で、なんとなく求められていることは理解できる。言い訳防止に口に指を突っ込まれ、逃亡防止に抱き寄せられている時点で、求められていることは、1つだ
🐦⬛「愛であっためて♡」
🧣「…ふぁいふぁい…」
了承の意を示せば、拘束が解かれた
🐦⬛「…?」
🧣「風呂上がりなんで、あったかいでしょ」
抱きしめてやったが、違うらしい。本来の意味は理解しているが、少し遊ぶのも悪くないだろう。こんな…鳩が豆鉄砲くらったみたいな顔されちゃ
🐦⬛「ん〜…嬉しいけどさぁ?」
🧣「…はいはい」
🐦⬛「チュッッ…クチャッ…クチャックチャッ」
🧣「ふ、ん…」
ほぼ口づけと同時に入ってきた舌。こういう時に、経験の差というものを痛いほどわからされる。決して長い方ではない…のだろう。そもそも、こういう行為なんて、蘭丸以外としたことがない。こう…頭が、ポヤポヤしてきて、身体に力を入れることさえ出来なくなる。これが普通なのか、それとも、蘭丸の技術なのか、俺にはわからない。ただ一つ言えることがあるとすれば、俺は別に蘭丸とのこう言った行為に抵抗がない。別に、普通に自分の身体なんて預けきっている。現に今、俺は自分で立っていない。支えてくれているから、座り込まないだけで、支えてくれなければしばらくその場から動くこともできないだろう
🐦⬛「ハッ…」
🧣「ぁ…ハァハァ」
🐦⬛「立てる?」
🧣「むり…」
🐦⬛「わかった。…何残ってるの」
🧣「せんたく、…と、あなたのぶんの、ご飯…と、あらいもの…」
🐦⬛「了解。後でやっとくよ」
多分、明日の朝まで立てないんだろうな。別に、俺は嫌いじゃないけど。…いや、明日は日曜日だ。そもそも何も予定も、やるべきこともない。なら、別にいいだろう
🧣「…」
🐦⬛「…明日動けなくても知らないからね?」
🧣「そしたら、1日のんびりねます」
🐦⬛「それもいいかもね」
基本、蘭丸さんは下手にいじめてくることはない。そこらへんの誘い文句はまだ勉強中なので分からないが、俺自身の気持ちは察してくれるので、別になくてもいい気がする。蘭丸さんいわく、やる気が段違いになるそうだ。こっちは羞恥500%なわけだが、喜んでくれるなら…6割減といったところか。適当にそんなことを考えていると、背中に衝撃を受けて思考が現実へ戻る
🧣「ベッド、」
🐦⬛「大丈夫?」
🧣「あ、はい。すみません」
🐦⬛「びっくりしたんだからね?いきなり黙るし何回も呼んでんのに気づかないし…」
🧣「少し考え事に集中しすぎただけだって」
🐦⬛「これからあつい夜をすごそうってのに?」
🧣「過ごすからです。…ちょっとくらい、欲に忠実でもいいでしょう?」
🐦⬛「っっあー…」
自らが教えたことを忘れたのだろうか。さっきまで、欲に忠実すぎて縛られていたくせに
🧣「…」
🐦⬛「本当に大丈夫?体調わるいの?」
🧣「いえ…学園長に言われてたことを思い出しただけ」
🐦⬛「あっちゃん??」
🧣「貴方の前で弱ったところは見せるな、と」
🐦⬛「…あぁ、そういうこと」
🧣「え、意味わかるんすか?」
🐦⬛「烏ってね、弱ってるイタチを食べちゃうんだよ」
🧣「あのクソジジイ…そういう意味かよ…」
🐦⬛「いや〜あっちゃんいうことが違うね〜」
🧣「…」
いいこと思いついた
🐦⬛「ねえ本当に大丈夫?!!」
🧣「…どうやら、さっきのキスで身体に力入んなくてな。…どうする?」
🐦⬛「うおっっ?!」
🧣「この状態が弱ってるってことなら…あんたは俺をどうするんだよ?」
胸ぐらを掴み、蘭丸の顔を自身の顔へ近づける。これだけでも面白いぐらいの戸惑い顔が拝めるのだが、せっかくだ。鼻先が触れ合うほどに近づけ、顔に優しく手を当てがって挑発するように言ってやれば、とうとう赤くなった
🧣「…まじかぁ」
🐦⬛「は、こっちのセリフだよ!!え、どうしたのさ急に!!!!!」
🧣「前誘い文句がどうこう言ってたろ…あ、今の感じじゃない感じ?」
🐦⬛「全く…あんまり年上舐めない方がいいよ?」
🧣「んなこたぁさっきのキスだけで十分分かった。…その上で、だ」
🐦⬛「本当にまぁ…可愛く育っちゃって」
いい終わるなり首筋に噛みつかれた。多分食われるってこういう感じなんだろうな。そんなことを思いつつ、次に意識がはっきりしたのは朝だった。それも、蘭丸の腕の中。ただ規則正しい鼓動が聞こえてくるだけで、その時は一瞬なにがあったか本気で分からなかった。ただ、自身の身体にある歯形や鬱血痕をみて、昨夜の情事を鮮烈に思い出す。改めて思い返すとやっぱりかなり恥ずかしくて、蘭丸が起きていないことに安堵した。しかし直後蘭丸の身体が小刻みに震え出した。顔を上げれば必死に笑いを堪える顔がそこにあった。いつもなら殴っているが、全く身体が動かないのだ。察してくれたのか、ただ優しく撫で始めた蘭丸。今はその心地よさを受け入れることにした
ちょっと強気な秦中先生書こうかなって思ったらこうなった。隊長さんって、2000歳くらいだっけ?じゃあまあ手管は相当なんでしょうね〜っていうのと強気な秦中先生(2回目)書いたらこうなった。恋愛小説って何かおすすめあります?あったら教えて欲しいな〜って
コメント
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もしよかったら鬼滅✖️秦中先生みたいなのお願いします!(地雷とかだったらすみません、、)