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次の日、
私は目を擦りながらあくびをしていると
私の布団に慧さんがいることに気づいた。
「慧さん…!?なんでここに…」
私が驚いて尋ねると慧さんの顔は
拗ねたような顔になった。
「いい加減さ俺の事呼び捨てで呼んでくんない?」
「え…でもはじめましてだし、年上じゃん…」
「……やっぱいい」
そう言って慧さんは布団から出て
どこかへ行ってしまった。
なんか怒っているような…。
私、なんかいけないことしちゃったのかな….?
私は気分転換に外へ出た。
イルム達連れてきてないけど
散歩だから別にいいよね。
それはそうと、私は何故だか森に向かった。
すると、
「ママ~?どこ…」
という声が聞こえてきた。
また迷子の子供が来たのだ。
でも神隠しは天気雨の時だけ….。
じゃあ普通に助けるのはありなのかな?
そう思い私は子供の近くに行った。
「どうしたの?迷子?」
「ううん、お姉ちゃんを待ってたんだ」
そう言ってその子供はニヤッと笑った。
次の瞬間、子供が幻覚のようにゆらりと揺れ、
現れたのは黒い妖精のようなものだった。
「え…」
「こんにちは、僕フェネマノールって言うんだ」
「フェ、フェネマノール…?」
「僕ね未唯お姉ちゃんのこと気に入ったからフェネマノールの住処に連れてってあげる!」
「名前…なんで…」
「気にしない気にしない!」
「え…でも…」
「どうせ暇なんでしょ?」
「…うん」
「じゃあ行こう!」
「….しょうがない」
多分、大丈夫だよね?