⚠モブ男、無理やり表現あり
第6話
あれから1週間立った、
俺は、あの日からイギリスとまともに喋れてない
会議があっても出てないし
ずっと休んでる
イタリアや、ドイツからのメールが絶えない
もう、ほんとアイツらお兄さんの事好きすぎ、
でも今日は上司の命令で暫くイギリスの家で
偵察しなきゃ行けない、ほんと空気読んでよ、
「やっと、着いた…」
ユーロスターに乗り2時間半かけてやっと着いた
偵察、と言っても観光みたいな物だ
久しぶりに1人で観光でもしてみるか、
ビッグ・ベンを見て、バース市街を見て、
森みたいな場所もあったけど、
こんな綺麗なところもあるんだ、
しっかり見たこと無かったな、
ふと、頭の中にイギリスが過ぎる
意地っ張りでネガティブ思考で、
でも可愛い所とかカッコイイ所もあって、
あー、忘れたい
アイツには好きな奴がいるって、
諦めたばっかでしょ…、
そうだ、他の人に恋すれば変わるよね、
パブでも行ってみようかな、
イギリスは流石に居ないよね、
仕事中だろうし、その方が都合がいい
「お兄さん1人?」
英語で語りかけてくる、
30代くらいだろう、
「嗚呼、1人だよ、今来たばっか、」
慣れない英語でそう返す
合ってるかは知らない
けど、伝わったのか彼は笑顔になる
「じゃあ俺と飲もうよ、悩み聞いてあげるよ?」
そう言うと彼は俺の腰をいやらしく触ってくる
はぁ、下心が丸見えで気持ち悪い、
でもまぁいいや、少し話を聞いて欲しかったのは事実だし、彼に恋すれば、
ア イツへの気持ちも忘れられるはずだから
「でさぁ、あいつったらひどいんだよ、!」
酔っ払って全部彼に打ち明ける
好きな人には好きな人が居て
俺になんて見向きもしてくれない事、
「そんな事が…悲しかったんだね、?」
うん、悲しかった、
何年も一緒に居たのに
好きな人は俺じゃない
「その人の名前って何?」
名前、国名じゃない方が良いよな、
混乱させるし
「アーサー、…」
酔っ払った頭で必死に思い出す
昔、アイツが教えてくれた
「アーサーか、君は?」
「おれ、?フランシス、」
アイツ以外には教えないって決めたんだっけ?
どうだったかな、忘れた、
「フランシス、いい名前だね、ねぇ、ホテルとか予約してる?」
いい名前、昔、アイツに言われた、
この人はアイツと少し似てるかもしれない
「予約、してない、かも」
「そっか、なら俺いいとこ知ってるんだ、 」
俺は信用して彼について行った
普通に考えるとこれお持ち帰りじゃないか、?
待って、まだそんな好きでも無い
ここで…帰るか、
人目がつかない場所だが、
スマホを使えば何とか帰れるだろう
「ね、ねぇ、俺ここら辺でいいよ、もう帰る」
「何言ってるの、フランシス?
俺たちはもう恋仲だろ?」
は?いやいや、そんな会話してないし、
相談してもらっただけじゃん、
「…違うでしょ、」
俺がそう言うと彼は顔を真っ赤にして
「ふざけるな、」と怒鳴り、
俺を路地裏に連れ込んだ
「ちょ、離してよ、!」
暴れ、逃げようとするが、殴ることはできない
なぜなら俺は国だから
他国の子に手を出したら
それこそ戦争の発端になる
「お前が悪いんだぞ!」
彼はそう言うと俺のズボンの中に手を突っ込んだ
気持ち悪い、!
流石に俺でも…無理やりなんて望んでない
誰か助けて…、
「アーサー、!」
なんて来るわけないのに、
彼は腰を振り、俺を何度も突く
ぶっちゃけ気持ちよくない、下手くそ
俺が抵抗しても首を絞めようと脅すだけ
人も深夜だからという理由か通らない、
もう、助けも来ない事がわかった、
「気持ち悪い…、!」
ぼそ、と俺が言うと流石に聞こえていたのか、
彼がまた顔を真っ赤にして
俺の顔を一発殴った
「本当に煽るのが上手なんだな、?」
そう言うと彼はぐ、と俺の首を絞めた
聞いてない、脅すだけじゃなかったの?
苦しい、痛い、
慣らさず挿れやがって、
ふざけてる
締めながらガンガン奥を突いてくる
もう苦しくて、息がしずらい、
「あ、あさ、」
締められながらアイツの名前を呼ぶ
でもどうせ来ない、
自分の中が暖かい
嗚呼、出されたんだなってすぐわかった、
「続きはホテルで、な? 」
俺に服を着せると、俺を抱き寄せ、
どこからか度数が強い酒を取り出し、
俺に飲ませた、頭がポワポワしてる
すぐ酔うほど強い度数
こんなの、どうやって手に入ったんだ
「へ、んたい、!Merde、!」
睨んでそう言うと急に腹を殴られた
俺はすぐ腹を抱えてその場に座り込んだ
あ、もうダメだ、俺死ぬわ、
コイツのせいで、
無理やり犯されて、殴られて
顔に傷ついたし、こんなの、酷いよ
最後くらい助けてくれればいいのに、
「おい、何してんだよ、」
そう言う声と共に彼は殴り飛ばされる
「あ、あーさ、」
酔ってるせいで泣きそうになる
俺はその顔を隠す為に俯いた
「は、?アーサー、って祖国じゃねぇか… 」
驚いたような顔をすると彼は謝って
その場を走り去った
「はぁ…俺 の国民がす まねぇ、大丈夫か、
無理やり…やられたとか…、」
心配そうに俺を見てくる イギリスの優しい目、
やめて
やめてよ、そんな顔で俺を見ないで
「…大丈夫、やられてないし、気にすんなよ、」
ぼそ、と小声で言うと更に心配そうな顔をした
「本当か、?最近会議にも来てねぇし、
体調でも悪いのかよ、
俺ともあんま喋んねぇし」
…なんで今更、そんな心配すんのさ、
無理やり犯されたから?
最近会議に来てなかったから?
「やめてくれるかな、」
は、と笑いながら俺はそう言う
もう、諦めたいんだよ
「本当、心配症だよね、うざいよ、」
本当は心配してくれて嬉しい
でも、それじゃダメだから、
お前を嫌いになれないから
もう優しくしないで
「…はぁ、?」
そうそれでいいの
俺の事、もっと嫌いになって
もう喋りたく無くなるほど
俺が求めてる返答、してよ、
「人がせっかく心配してやってのに、
大っ嫌いだ」
それだけでいいから、
でも、アイツから出たのは期待外れの言葉
「…ごめん、傷ついたよな、アイツ通報しとくから…」
は、?
なんで俺を慰めるの?
やめてって言ったじゃん
「やめてよ、大丈夫って言ったじゃん、
俺が悪いんだよ、 」
「悪くない、!」
少し大声で俺の肩を掴みながらそう言う
なんで、
泣いちゃうじゃん
「離せよ、眉毛、いいから…」
「泊まるとこ、ねぇんだろ、? 」
…その通り
1回家に帰ろうと思ったけど、
もうそんな時間ない
「…無い、」
「じゃあ、俺ん家来いよ、この前も 世話んなったし…、」
絶対にやだ
行く訳ない
「やだね、行かないよ、 」
そう言うと俺の腕を掴み、無理やり引っ張った
「行かねぇってば、!」
「黙ってついて来いよ、」
…もう本当にやめてよ、
お兄さん、調子狂っちゃうから、
変な顔になっちゃうじゃん、
泣く顔を片手の服で隠しながら後をついて行った
コメント
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なんか、もう泣きたい、幸せ