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「とーじ〜!!!!」
目の前から直哉が俺を目がけて走ってくる。可愛い。
「どうしたんだ直哉」
「明後日の御三家会合、禪院家らしいで!」
「おー、そうなのか」
「まあ会合いうてもただの汚い腹の探り合いやん、俺らは子供部屋に追いやられるしな」
「俺はもっとも関係ないがな」
それもそうだ。なんせ甚爾は呪力0である。猿だなんだとして人間とすら扱われていない。
「あー、まあ…せやな…」
直哉は少し困ったような表情でいう。
別に怒っていないのだからそんな顔しなくていい、と宥める。
「あ、そうだ。五条悟には気をつけろよ。」
「なんでや?」
「直哉に惚れられたら困る」
「何言うてんの〜、甚爾。五条悟やで?俺なんかに惚れへんで!」
と直哉は何故か自慢げに言う。本当にそうだろうか。直哉はとりあえず可愛すぎる。幼気なところもあるので危なっかしい。誘拐されそう。
そしてフラグである。
そして2日後、御三家会合の日だ。
「甚爾!後で行くから待っててな〜!」
「おう」
今回の御三家会合には直哉も少しは出ないといけないらしいので「待っててな」ということだけ伝えられた。甚爾は大人しく待つことにした。
会合の場に行くと五条悟が居た。わお、圧倒的強者のオーラや。五条悟は直哉をチラッと見ると大きく目を見開いて頬を赤くした。
(…どないしたんやろ?)
直哉は不思議に思いながらも父の横に座った。酒が交わされはじめると俺と悟くんはすぐにポイと追い出された。酷いわぁ。
「おい、お前」
悟くんに声を掛けられ、ドキッとする。
「直哉っつったか?」
「え、あ、せやけど…」
「暇だから遊ぼーぜ」
「別にいいで。ただ、もう1人同い年の子がおるんや。その子も一緒に遊んでええよな?」
「おう、別にいいぜ」
「おおきに!その子のとこ行くから着いてきてな!」
直哉はにっこり笑って答える。
悟がまた頬を赤くした気がするが気にしないでおいた。
「甚爾!」
「お、直哉。待ってたぜ。って、そいつ、五条の坊か」
ゲッ。こいつはあの時の。
「紹介するで!俺らと同い年で俺の従兄弟の甚爾や!甚爾はすごい強くて俺の憧れや!」
「…直哉。こいつ抜きにして遊ばねぇ?」
「え〜!?なんでや!?甚爾も混ざってええ言うたやん!」
直哉はプク〜ッと頬を膨らまして怒る。
かわ…、、、は?今可愛いって思ったか?嘘だろ。こいつに?……恋か。うん、そうだな。
「あー、ごめんって。3人で遊ぶから。」
「おん!何して遊ぶん!?」
直哉があれもええな、これもええな、と頭を捻っている中、悟と甚爾の間にはバチバチと火花が散っていた。戦いのゴングが鳴る。
禪院直哉
悟くん、甚爾くんと同じで圧倒的強者のオーラ!すごい!そんな2人が自分を取り合っているとは露知らず。
禪院甚爾
まずい。直哉が危ない(気がする)。はーん?五条悟?現呪術界最強サマとか関係ねぇ。直哉はあげねーよ。
五条悟
会合で直哉に出会い、一目惚れ。これが子供か…。はーん?禪院甚爾?直哉がリスペクトしてるやつとか関係ねぇ。直哉は譲らねぇ。