🤍ラウside
しょっぴーの好きな相手がめめだったなんて。
気づいてやれなかったことが本当に悔しい。
俺はしょっぴーのことが好きで、フラれて、それは悲しかったけど、俺の好きな人が幸せになれないのはもっと苦しいと思った。
俺はしょっぴーを家まで送り届けた後、その足でめめの家に乗り込んだ。
🖤どうした?こんな時間に
🤍めめ、話があるの
めめの家に入って、めめが一人なのを確認すると俺は言った。
🤍阿部ちゃんとお別れして
🖤は?なんだいきなり
🤍めめに阿部ちゃんと別れて欲しいの
🖤まあ、落ち着けよ
めめに部屋の中に通されて、お茶を淹れてもらう。
俺はそれには手をつけずにめめに頼んだ。
🤍めめ、阿部ちゃんと…
🖤お前、なんで泣いてるんだよ
🤍えっ……
気づいてなかった。
言われて自分の頬を触ると、初めて泣いてるのを知った。
🤍…んっ、…うっ…ん
気づいたらもうだめで、俺はなかなか泣き止めなかった。めめが隣りに座って、俺の頭を黙って撫でてくれている。
めめに撫でられながら、しょっぴーはめめのこういう優しいところが好きなんだろうなと思った。色んな場面を思い出す。3人で笑ってた時、しょっぴーはどんな顔してたっけ?
俺はしょっぴーをたくさん見ていたはずなのに何にも知らなかった。自分の想いばかりになって、自己中なクソガキでしかなかった。
それを思うとますます泣けた。
小一時間、泣いていただろうか。
やっと落ち着いて息ができるようになると、めめが言った。
🖤どうした?ちゃんと話せよ
🤍めめに、阿部ちゃんと別れてほしいの
🖤だからそれはどういうこと?
🤍理由は言えない。でも、一生のお願い!
🖤それは無理
🤍俺、もう今後絶対にめめに我儘言わないし、なんでもするから!
🖤無理
🤍お願い!!!!!!
いくら頭を下げても、めめは無理しか言わない。俺はいい加減頭に来て言った。
🤍もうめめなんか嫌いだよ!!!二度と口きかないから!!!!!!
俺はめめの家を飛び出した。
ついでにもらってた合鍵も力いっぱいめめに投げつけた。
こうなったら阿部ちゃんに頼むしかない。