🤍ラウside
俺は阿部ちゃんに電話をかけた。
阿部ちゃんに話があると伝えると、快く家においでと言ってくれた。
タクシーの中で、外を眺めながら、しょっぴーのことを考えた。
ちゃんと眠れただろうか。
ちゃんとまた笑えるようになるだろうか。
しょっぴーの笑顔が好きだ。
ちょっとしたことでも、すぐ笑って。
しょっぴーが笑うと俺はいつも嬉しくなって、もっともっと笑わせてあげたくなる。
あの笑顔を俺が取り戻してあげたい。
他の誰でもなく、俺が。
俺が一番にしょっぴーを幸せにしてあげたい。
阿部ちゃんに教えてもらった通りで降りる。阿部ちゃんの住むマンションはすぐ見つかった。
時間は12時を回っていた。
早起きの阿部ちゃんには申し訳ないけど、今夜のうちにどうしても話を聞いてもらわなくちゃ。
💚いらっしゃい
🤍ごめんね、こんな遅くに
💚いいよ。入って
机の上にはノートとFPの教科書。
努力家の阿部ちゃんは隙間時間にいつも勉強をしている。俺も昔はよく勉強を見てもらっていた。
💚めめから大体のことは電話で聞いてる
🤍え?
💚ラウがこっち来るかもって
🤍……
💚最初に言うけど、めめと別れることはできません
🤍……お願いします
俺は頭を下げた。
🤍無茶言ってるのはわかってます、でも、
💚ラウール
🤍…はい
💚ラウールが翔太のことを好きなように、俺はめめのことが好きなんだよ
🤍………
💚ラウールは、もし、他の誰かが、たとえばふっかとかが翔太を諦めてくれって言って来たら諦められる?
🤍それは……
💚俺とめめにとって、ラウのお願いっていうのはそういうことなんだよ?
🤍……ごめんなさい
俺はその場に座り込んでしまった。
🤍本当に、ごめんなさい…。
💚お茶でも飲んで行って
🤍ありがとう。いただきます…
温かいハーブティーをご馳走になって、俺は家に帰った。
コメント
13件
そろそろふかなべ💜💙機を熟して来た感がある…(関係ない話題だし、あくまでも予定笑) いつも読んでくれてありがとうございます😊 👍、コメント。よろしければフォローもお待ちしていまーす💙💙
若さ故ですねー❤️ でもちゃんと気付けて偉いよラウ😊