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br.side
今日は高校の文化祭の日。僕のクラスは焼きそば店を出すみたい
そして今は僕のフリータイム。と、言うことで僕の彼女のクラスに寄ることになった。
nk 「それにしても…、俺らほんと休憩のタイミング一緒でよかったな!」
br 「それな。スマイル絶対来るな、ってずっと言うから気になっちゃってw きりやんもそうなんでしょ?」
そう。僕たちはお互いに彼女から来るな、と言われ続けていた。
nk 「そうなんだよ〜…。でも!俺ら2人で行けば怖くない作戦!」
br 「いやそれは本当にバカなんだよねw まぁ行くけどさ…」
2人でそんな話をしながらスマイルのクラスまで行く。それにしても人が多くて、僕たちは人の波に飲まれないように歩く。
だんだん教室に近付くと、少し行列になっているのが見えた。
nk 「え、待って行列すご…w ぶるーく、早く行こ!」
br 「待ってなかむ!人多いから…!」
行っちゃった…。僕も早くなかむに追い付こうと小走りで向かった。
__________________________
教室の中に広がっていたのは、執事服を着た女子生徒とメイド服を着た男子生徒。内装は特別凝ってる様で、普通に喫茶店に来たみたいだった。
一通り察した僕はなかむの言葉で確信する。
nk 「男装、女装喫茶…かな?」
やっぱり…。僕がメイド服着てるところなんてスマイルどころか、メンバーにだって見られたくない。
でも、
br 「なかむ〜…!!僕のスマイル、可愛すぎじゃない…?!」
僕は見られたくないけど他の人…..特に彼女であるスマイルの女装は目に焼き付けたいと思うのが僕なんだ…。許して、スマイル…
でもそれはなかむも同じな様で、メイド服を着て他の男子生徒と話しているきりやんを眺めていた。
br 「い…..行こっか…..!」
何だか僕まで緊張する。なかむに声をかけて、ようやく教室に入った。
案内してくれたのは女子生徒だった。どうせならスマイルに、なんて淡い期待は呆気なく壊されたが、案内された場所は向こうからは死角になっていてずっと眺めててもバレないような場所だった。案内役の子、あとでお礼しとこ…
僕がスマイルを眺めていると、スマイルがこっちに近付いてきた。バレたか…?と思ったけど、メニュー聞きに来たのか。
テーブルに目を向けるとなかむはパンケーキのページを開いていた。
sm 「………..なんでぶるーくたちが居るの…..」
僕たちのテーブルまで来たスマイルは、思いっきりげんなりしながら言う。
br 「だってぇ〜…..。あんなに来るな、って言われたら逆に気になるって言うか…..」
僕は思わずモゴモゴと言い訳。なかむは来たのがきりやんじゃなかったことに安心したのか、僕と対照にハキハキと喋る。
nk 「俺はきりやんを見に!名付けて、2人で行けば怖くない作戦!」
呆れたスマイルは未だ恥ずかしそうに商品を聞く。
sm 「…..メニューは、?/」
nk 「俺このパンケーキ!」
br 「ぼ…僕はなかむの隣の方のパンケーキで、」
sm 「ん、了解…/」
スマイルはメニューを聞いて戻っていく。なかむはそれを見送ってから、僕に言った。
nk 「2人してキョドりすぎじゃね?w」
なかむはきりやんが来てないから言えるんだ…!!ってジト目で見つめてたらなかむも察したのか、静かになった。
少しするとパンケーキを2つ持ったきりやんが来た。
kr 「なかむお前声でかすぎ…..恥ずかしくないの?」
きりやんの言葉になかむは返す。
nk「きりやんのメイド姿見られるなら全然」
開き直った態度にか、きりやんは恥ずかしそうにする。
kr 「あっそ// これ、お前らの分、だから…..これ食って早く出てけ…!//」
そそくさと逃げようとするきりやんの腕を掴んでなかむが言う。
nk 「あーん、してくれないの?笑」
途端、真っ赤になるきりやんの顔。いいな〜、僕もスマイルにやって欲しかった…。
kr 「やだ…// ほんと、なかむに言われるまで俺メイド服着てること忘れてたのに、//」
…どうやら、なかむの「きりやんのメイド服見られるなら」発言が刺さったらしい。
nk 「似合ってるよ、大丈夫!きりやんは可愛いから!」
kr 「うっせ、ばーか!// 早く帰れ!」
と言い残して、きりやんは戻ってしまった。
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すっかり日も落ちて、後夜祭が始まった。
って言っても参加は自由だしなにか特別なことをする訳でもない。花火が上がって、キャンプファイヤーをするくらい。
僕はスマイルと、あの教室にいた。座っているのは昼間のテーブル席。何か話すわけでもなく窓から花火を見ていた。
するとスマイルが言う。
sm 「昼間、なんで来たの…/」
少し恥ずかしそうに、怒ったような悲しそうな、何とも捉えにくい声で言う。
br 「…..来るな、って言われたら来たくなっちゃうじゃん…、」
最悪怒られても、これは完全に僕が悪いから何も言い返せない。なんて思っていたらスマイルが言った。
sm 「は…..、恥ずいのもあった、けど…..。似合わない、から…..//」
なるほど…?そっちを気にしてたのかぁ、
br 「お言葉ですがスマイルさん!スマイルさんが1番似合ってましたが…?!…….スマイルが似合わないと思ってても僕が保証する。いっちばん似合ってたし可愛かったよ」
僕が思ったことそのまま伝えるとスマイルは黙ってしまった。…え、僕何か言っちゃった…?
ちらっとスマイルの方を見ると耳まで赤くなった僕の彼女がいた。目が合うとスマイルは目を逸らす。
sm 「こっち見んな…..、//」
そんな顔で言われても……。そうだ、ここはちょっとイタズラを…
br 「顔赤いよ…?今日忙しそうだったもんね、疲れからきた熱かな…。」
僕が言うとスマイルがぼそっと
sm 「わざとだろ、」
なんて言う。あちゃー、バレてるよ……
僕がバレた?なんておどけた風に言おうとすると、珍しくスマイルがデレる。
sm 「ぶるーくが..、まっすぐ褒めるから//………..どーも//」
僕がスマイルと付き合うよりも前に彼が僕に相談してきたことを思い出した。
『ありがとう、って……なんか言いなれなくて、どーも、って言っちゃう癖あるんだよね』
その時僕がスマイルに言った言葉は今でも覚えてる。
『無理して変える必要ないんじゃない?気持ちが伝わればどっちでもいいと思うけど…。僕はスマイルにどーも、って言われても嬉しいよ?』
しばらく聞くこと無かったスマイルからのどーもはすごく嬉しかった。
br 「んふ、久しぶりに聞いたね、どーもって」
sm 「何だよ…」
br 「なんでもないよ、…….楽しかったね」
sm 「ぶるーくが来てくれたからね、」