テラーノベル
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あれから全然話すタイミングなんてなくて、気付けば2時間が経っていた。
ラ「うわ、もうこんな時間、」
向「ほんまや!俺帰らんと!」
宮「翔太も、帰ろう?」
渡「分かった、」
皆各々帰る準備を始めた。今だ、って思った。今しかない。ここで言えなかったら、一生後悔する。
阿「…あのさ、!」
ラ渡向宮佐「「…?」」
阿「あのさ…、」
佐「どうした?阿部ちゃん、急に。」
阿「あの…、」
渡「言うなら早く言えよ笑!」
阿「…俺ね、ずっと隠してた事があって、」
渡「…。」
阿「俺ね、」
怖い。これを言って友達じゃなくなったら?拒絶されたら?せっかく仲良くなれたのに。離れていかれるのが怖い。…それでも、俺は言わないと。
阿「俺…、」
阿「俺、ゲイなんだ。」
渡「…は?」
向「…えっ?何言っとんねん!」
阿「ずっと隠して生きてきたの。でも…、皆には、伝えたかった。…大切な友達だから。」
ラ「急だね…?」
阿「ごめん、ちゃんと言いたかったの。ずっと、」
宮「…俺は、何となく察してたよ。阿部、女子に全然興味無さそうだし、恋愛の話もあまり入ってこないしね。」
阿「…そうなの?」
宮「阿部がゲイだからって俺には関係ないよ。俺らは友達でしょ?」
阿「舘さん…、」
佐「でも俺っちも!信じられないし、よく分からんけど阿部ちゃんと友達を辞めるつもりは無いよ!」
向「せやで!」
ラ「てか何で今?…もしかして、!いい感じの人でも出来た!?」
阿「ラウはすぐ察するね…、」
ラ「やば〜!!」
渡「…。」
宮「…翔太?」
渡「…。」
ラ向佐「…?」
渡「…俺は、理解できねぇ。」
阿「ッ!」
渡「どうしても、分からねぇ。…気持ち悪い、って、思っちまう。」
宮「…翔太!」
渡「ごめんな、阿部ちゃん。」
阿「…、」
渡「俺には…、無理だ。」
ダッ
宮「…翔太!」
阿「…、」
宮「阿部、ごめん、翔太が…、」
阿「ううん、分かってたの。」
宮「何が?」
阿「気持ち悪いよね、」
宮「そんな事ない!」
阿「…分かってた、俺は変だって。別に分かってもらえなくて良いと思ってた。でも…泣、」
本当に分かってもらいたかったんじゃない。ただ話して、自分に自信が持てるようにしたかっただけ。…そう思ってたのに、涙は止まらなかった。
阿「…皆とまだ、友達で居たい…泣、」
折角仲良くなれたのに、失うのが怖かった。俺には、こんな事態になる覚悟が、足りなかったのかもしれない。
…それから翔太とは、学校でも話さなくなった。
…
あれから俺はずっと落ち込んでいた。やっぱり目黒くんは気付いてくれて、一緒に帰ってる時に気を使ってくれている。
目「…亮平?」
阿「…。」
目「亮平!」
阿「…え!?何…?」
目「いや、ずっとぼーっとしてるから、」
阿「あぁ、ごめん、」
目「やっぱり、何かあったよね?」
阿「うーん、」
めめに相談しても何も変わらないよね…。これは俺の問題だし…。でもめめの為にも早く翔太と話さなきゃ…、
阿「うぅ〜、」
目「俺で良かったら、協力するよ?」
阿「でも〜、」
目「取り敢えず、話して?」
阿「はい…、」
やっぱり、めめが居ないと…、俺…、
…
阿「俺、話したよ、皆に、」
目「…、」
阿「俺はゲイだ、って、」
目「そっか、」
阿「皆、結構受け入れてくれてて…、」
目「へぇ、」
阿「でもね、翔太とは、疎遠になっちゃった。」
目「!?」
阿「気持ち悪い、って、思っちゃうんだって。そりゃそうだよね、普通じゃ、ないもんね泣、」
目「阿部ちゃん…、」
阿「めめの事、大好きなんだ。付き合いたいし、ずっと一緒に居たい。…でも、翔太とこのままは嫌だ…泣、」
ギュッ
めめが俺にハグをした。
阿「…泣!?」
目「阿部ちゃん、俺に協力させて?」
阿「でもこれは俺の…、」
目「阿部ちゃんだけじゃない。俺との問題でしょ?…ちゃんと2人で、向き合おうよ。1人で抱え込まないで。」
やっぱりめめと居ると、暖かい。
ギュッ
めめにハグを仕返して、言った。
阿「うん、ありがとう。」
…
阿「ふぅ、」
今日、絶対に翔太と話すんだ。このまま翔太と仲悪いなんて、嫌だ。
ガラッ
阿「おはよう!」
佐「おっちー!阿部ちゃん!」
宮「おはよう、阿部。」
渡「…。」
阿「ふぅ…、」
渡「…?」
阿「翔太、少し、話したい。」
渡「…、」
阿「屋上、行かない?」
渡「…おう、」
…
渡「…で、何?」
阿「…俺、このままは嫌だ。翔太と仲悪いままとか、やだ。」
渡「でも俺は分かってやれない。」
阿「分かってくれなくて、良いよ。気持ち悪い、って、思ってても良い。でも、翔太とは友達で居たいの。ごめん、我儘で。」
渡「…良いのかよ、それで。」
阿「うん、良い。」
渡「…俺、自分が嫌だよ。阿部ちゃんとはずっと仲良くしてたいし、阿部ちゃんが好きな事は、否定したくねぇんだよ。でも…、」
阿「…、」
渡「分かんねぇ。どうしても、拒絶しちゃうんだよ。気持ち悪いなんて、思ってないのに…、」
阿「…そっか、」
ガチャ
渡阿「「…?」」
目「…居た、」
阿「目黒くん…、」
渡「目黒?」
阿「…何でここに?」
目「阿部ちゃん、2人で、って言ったでしょ?」
阿「…ありがとう、」
渡「…何、2人、何かあんの。」
阿「あのね、」
目「俺、阿部ちゃんに惚れてるんです。好きなんです。」
渡「…は?…もしかして、この前言ってた良い感じの人、って…、」
阿「目黒くん、の事。」
渡「…そ、」
目「俺、本当に阿部ちゃんの事、大好きなんです。性別とか、関係ない。俺は、阿部亮平が大好きで…、とにかく愛してるんです。」
渡「…はっ笑、すげぇな。」
阿「翔太…、」
渡「おい目黒、そんなに言うなら濃厚なキスシーンでも見せろよ笑、」
目「…分かりました、」
阿「…えっ、」
目黒くんの顔が段々と近付いてくる。避けられない、と悟って諦めて目を閉じる。
でも、目黒くんの唇は俺に触れなかった。
阿「…?」
目「まだ付き合ってないんです。俺には、出来ない。」
渡「お前、良い奴だな笑、」
目「揶揄ってますよね笑、」
渡「バレたか笑、」
阿「…ぇ、え?」
渡「阿部ちゃん、ありがとう。向き合ってくれて。俺、まだよく分かんねぇけど、目黒なら、阿部ちゃんの事、幸せにしてくれる気がするわ。」
阿「…ぉお、」
渡「目黒は真っ直ぐだな。俺が拒絶してた意味も分かんねぇや。ごめんな、阿部ちゃん。…避けてて。 」
阿「…良かった、翔太ぁ、!」
ギュッ
渡「ちょっ!?阿部ちゃん!」
阿「良かった、俺、翔太と仲直りできないと思って…、」
渡「離れろ!俺が殺される!」
阿「…どういう事?」
渡「目黒が俺を殺しそうな目で見てる。」
阿「…へっ?」
チラッ
目「…、」
阿「あ、えっと…、」
目「俺の阿部ちゃん…、」
阿「ごめん、めめ!」
目「阿部ちゃん!」
ギュー
渡「あいつ、大型犬かよ笑、」
こうして無事に翔太と和解した。
コメント
4件

よかったです、和解できて😭😭そして嫉妬している🖤がかわいいです❣️

えっどうなる思ったけど 良かった。今まで通り仲良し これでくっつくかな🥰
どうなるかとハラハラしました🥲和解出来て良かったです😌💗