🌸「今お風呂上がった、」
🌟「…。」
お風呂から上がってくると、彼は真剣そうな眼差しで、静かにおれを上から下までじっと見た。
何かおかしなことでもあったのか?
🌸「…何かあった?」
🌟「あーいや、さくらが可愛すぎて死にかけてた」
🌸「何言ってんの、」
彼は本当におかしな人だな。
頭は良いのに、発言、行動が時々おかしな時がある。
彼は前にも似たようなことをおれに言ってきた。
可愛いって言われても、おれはちゃんとした男なんだけど。
彼はおれのことを可愛い女の子とでも勘違いしてるのか?
だとしたらこの数ヶ月は何だったのって話だけど。
🌟「あ、次僕が風呂入るから、さくらはゆっくりしてて」
🌸「え?あーうん」
おれは勢いに任せて、何も考えずに返事をした。
とはいえすることはない。
おれは適当にスマホで時間を潰すことにした。
🌟「おやすみ、さくら」
🌸「…うん、」
もうやることも終わったので、おれは今、こうして彼の隣でベッドに横になっている。
そう、同じベッドで寝ているのだ。
どうしてこうなったのかは、譲り合うせい。
どっちがベッドで寝るかを話してた時、どっちもが譲り合ってて結果一緒に…って、普通はこうにはならないよね。
とか思いながら、おれは彼に背中を向けて目を閉じる。
今彼に攻撃されても防げるように、完全には眠らない。
少し関わったからといって、簡単に信用することはできない。
向こうだって、おれのことを信用してるかは分からない。きっとしてないだろうけど。
だけど、未だに気になることがある。
どうしてお酒に酔って戦闘不能のおれを、他のマフィア達から守ったのか。
いくら気まぐれでも、これはおかしなこと。
普通のマフィアなら容赦なくおれを殺すだろう。
現に、おれを殺そうとした奴らはきっとそのつもりだっただろうし。
おかしな点が一つでもあると、段々といろいろなことまで怪しく見えてくる。
あのとき、おれを助けたのは彼だったのか。
そもそもおれは敵に殺されそうになっていたのか。
普通に考えればそうなのだろうけど、真実を知るのは今おれの隣で眠っている、彼だけだ。
しばらくすると、隣から規則正しい寝息を立て始めた。
それは、彼が眠ったという合図だ。
けれどもおれは、一切気を緩めなかった。
現在の時刻は二時ちょうど。
画面を暗くしたスマホでそれを確認すると、おれは彼を起こさないようにそっと起き上がる。
そして隠し持っていた、手に馴染みのあるナイフを取り出す。
深夜の部屋の暗さは、このナイフに映えている気がした。
おれはナイフを片手に、のそのそと彼の元へ、一歩、また一歩と歩く。
すやすやと眠っている彼の顔は暗くてよく見えないが、きっと綺麗な顔をしているんだろう。
そんな顔を見るのも今日がきっと最後。
おれは、彼を起こさない程度に彼の上に跨った。
もう、殺せるところまでやってきたんだ。
何の躊躇いも要らない。
冷静に、かつ正確に、おれはナイフを両手で持ち、素早く振り下ろした。
あのー…舐めてましたごめんなさい((
思ったよりすぐに達成してびっくりです、めっちゃ嬉しいですけど、笑
続きはぜひ考えてみてください!笑
スクロールお疲れ様でした!!
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!