どーも、かんおです。
最近運動しなきゃなって思ってます。
⚠︎これはwrwrd様の名前をお借りした二次創作です。ご本人様とは一切関係ございません。
⚠︎BLです。苦手な人はブラウザバック。閲覧は自己責任でお願いします!
マブ
…
「シャオロン〜」
「なーに」
「ん」
ずいっと渡されたのは爪切り。
ロボロが爪切りを渡してくるのは、爪を切れというもはや命令。
「えぇ、またあ?」
文句を言いつつ爪切りを受け取り、骨っぽいその手を取る。
前切らされたのは、3日前。少し伸びたは伸びたが全く気にするほどでもない。
不定期に頼まれるから期間にそこまで意味はない。
筋トレの成果だろうか。指の節々がごつごつしていて、浮かんだ骨が色っぽい。
ぱち、ぱち、と静かな部屋にロボロの爪を切る音だけが響く。
切るところが少ないせいで逆に慎重になって、片手を終わらせるだけでずいぶんと時間がかかってしまった。
「…お前なんで切らせてるかわかってんの?」
「え?………いや、わからんけど…」
唐突な質問に応えると、んふふ、と少しだけ笑い「教えたろか?」と聞かれる。
興味が無いわけではないが、少し嫌な予感がして、教えてもらおうか迷う。
しかし、人間、好奇心には逆らえないわけで。
「…なんで?」
「ふ。…あんさん、明日休みやろ?」
確かに、明日は何も予定を入れていない。
一日暇だ。
それがなんだと言うのだろう。
「…本当にわからんの?」
「んー?うん。わからん」
はあ、と呆れたようなため息をつかれ、少しイラつく。
ロボロの爪を切った手がすっとこちらに伸びてきて、俺の顎を撫でる。
ゆっくりと指先で顔の輪郭をなぞられてこそばゆい。
目線を合わせるためか、顎を引かれて思わずよろける。
「ん、わ、…ぁ」
そのままロボロの膝の上に倒れ込めば、腰に手を乗せられて、また撫でられる。
そこで、ようやく気づいた。
爪を切ったその日は、俺がロボロに抱かれた日だ。
「傷つけないように毎回切ってたんやけど、抱く相手ににやらせるのってなんかエロいわって思てな」
自分は毎回抱かれるために爪を切っていたのか?
「ほら、まだ片っぽの手の爪残ってるで?」
気付いてしまうとその行為はもうただの夜の誘いでしかなくなって、ロボロの手を見ることすら嫌になる。
「…ッやだ」
「え、痛くされる方がよかった?」
(抱くのはもう決定なんやな…)
仕方なくもう片方の手を受け取り、爪切りでゆっくりと切っていく。
しかし今までと違って、なんだかその行為がたまらなくいやらしく思えてきてしまって、時々手を止めてしまう。
この指がいつも、自分を淫らに犯している。そう考えるだけで変に緊張して手に汗が滲んだ。
ぱち、ぱち、と爪を切る音がゆっくりと響く。
「〜っ、はい!終わった!じゃあ俺もう寝るから!」
その場から逃げるように立ち上がるが、気づけば足が痺れていて踏み出せない。
なんと都合の悪い。
「じゃあベッド行こか。運んだろか?」
「くっそぉ…」
かつて無いほど楽しそうにロボロはその鍛えた腕で、…俺が切った爪で俺を抱えて部屋へ入っていく。
ピリピリと痺れる足が、夜の始まりを告げる。
これからも、俺はきっとロボロの爪を切る。
…
たくさんフォロワーさんが増えたよ。…なにごとですか?
嬉しいですありがとうございます、なにとぞかんおをよろしく。
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