どもどもかんおです。
突然だけど魔主役のコミケって尊くないですか?
お互いがお互いを信頼しあってると言うか、心の中では尊重しあっているあの関係がたまらんのですわ。
⚠︎これはwrwrd様の名前をお借りした二次創作です。ご本人様とは一切関係ございません。
⚠︎BLです。苦手な人はブラウザバック。閲覧は自己責任でお願いします!
コミケ(魔主役)
…
「俺、家系能力使うのやめる」
そう告げるとシャオロンは纏った魔力を解いた。
先ほどよりも感じられる魔力が少なくなったことで、比べるてみると今の方が少し弱く見える。
「これで、ハブられなくなるかなあ」
ポロポロと大粒の涙を、丸く淡いブラウンの瞳から溢れ出させるその顔は本当にただ弱そうで、それが妙に記憶に残った。
・
「はーあ⁈ちょ、シャオロンてめー!」
ロボロの怒声と共にバトラ室から飛び出てきたのは、してやったりと笑っているシャオロン。
シャオロンが笑っているとき、それが本心から笑えているものか、ずっと気になって仕方がなかった。
ずっと隣にいたから、わかってしまうんだ。誰かに罵倒されてへらりと笑ってみせたその顔は目も当てられないほどに辛そうで。
何度も見た。ひたむきにヒトのために頑張る姿を。
悪魔は飽きっぽい。どれだけ情熱を注いでも、思い通りにいかなければ簡単に放り出してしまう。
しかしシャオロンは諦めなかった。何年も何年も、そこまで得意でもない勉強を頑張って、自分に縛りつけて魔術も頑張っていて。
そんな悪魔らしくないところも、俺には眩しくてしょうがなかった。
人に嫌われることを極端に怖がっていたシャオロンが、バトラのメンバーにCOすると言った時は冗談なしに泣きそうになった。
こいつはこいつの力で信用できる味方を作れたんだな、と思えば、なんだか子を見守る親のような気持ちになってしまったのだ。
さすがはシャオロン。
僕が見込んだだけある、僕の大好きなヒト。
僕の高嶺の花。
いつしか心の隅に生まれたこの気持ちは一生押し殺すしかない、可哀想な気持ちだけど、きっと憧れにも近いこの気持ちとは長い付き合いになる。
「大先生、いつもありがとうな」
「…え、なにが?」
「何って…色々だよ。俺大先生いなかったらきっとずーっと正解がわからないまま暴走してた」
いつもはそんなに素直に話される事がないからか、むずかゆくて口元が緩む。
でも、確かに僕があの時「家系能力を使うな」って言ってなかったらどうなっていたのだろう。
…いや、もはや考えたくもない。
1番大事なのはいま、シャオロンが笑えているかどうかだ。
収穫祭後、目覚めたシャオロンの顔は晴れていて、その顔がじわりと心に滲んだ。
偉いよ、お前。
お疲れ様、シャオちゃん。
…
ついに毎日投稿が怪しくなってきました。
ネタがないよう。