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こぼれ話
📖 運命の声の正体 (副題:楽屋の怪)
長い指が髪を梳く。心地よい空間にいつもと違う香水の香りがした・・・
さっきまで涼太の香水の薫りに包まれてふかふかなお膝の上で瞼を閉じていた。
翔太💙『この匂い好きぃ』
涼太❤️『翔太のせいで香水変えられない…音楽室で好きって言ってくれただろう?もしかして本当は俺の事好きって言いたかったんじゃないの?』
翔太💙『知〜らない』
小鳥の啄みのようのキスが幾度となく降ってきてくすぐったくて〝やめて眠れない//〟と言った俺に〝素直じゃない子はお仕置きしなきゃ〟と言って深い口付けをすると舌が隙間から伸びてきて思わずシャツを掴んだ。
翔太💙『ダメっ、今度はエッチしたくなる///』
涼太❤️『ふふっ//楽屋で発情するなよ』
翔太💙『させてるのお前なっ////』
皆んなより早く着いた楽屋でいつものようにイチャつく俺達は我が家のようにゆったりと過ごすと、いつの間にか本当に眠ってしまったようで、久しぶりにまたあの不気味な声を聞く事になった。
でも……前と声の主が違う気がする。長い指に涼太とは違う香水の香りもする……前は、確かに〝俺〟だった。胸の奥から聞こえてくるみたいな、静かな声だったのに。
今度のそれは、少し低くて、やけに近くて、誰かが耳元で囁いているみたいだった。
気がつくと、俺は夢の中で楽屋のソファーに座っていた。 照明は白くて、空気が軽い。
隣にいるはずの涼太はいなくて、代わりに、背の高い男が俺を見下ろしている。顔に霧がかかったようにぼやけて見えず、でも、知らない気がしなかった。
長い指に全てを見通すような綺麗な目。 涼太とは違う香水の匂い。
〝翔太〟
名前を呼ばれただけで、喉の奥がきゅっと鳴った。
条件反射みたいに、呼吸が浅くなる。
それを自覚した瞬間、変にむずがゆくなって、視線を逸らしたくなる。
それに気付いてかクスッと笑ったその人は目尻を目一杯下げて優しく頭を撫でるとおでこにキスを落とした。続けて唇にもキスが落とされると 嫌じゃない自分がいる。頰が熱くなるのを感じる。
〝運命を変えるのは自分自身……〟
低い声が、さっきよりずっと近い。
〝高身長で、高学歴で……きっと、あなたを幸せにしてくれるでしょう〟
肩に触れられる。
その瞬間、胸がまた鳴った。 悔しいけど、反応してしまう。そんな俺を知ってか知らずか大胆に割り入った舌が俺の口内へと侵入すると激しい嫌悪感に襲われた。
次の瞬間、胸の奥に浮かんだのは涼太の顔だった。 笑ったときの目。 眠そうな声。 いつもの匂い。
比べるつもりなんてなかったのに、勝手に並んでしまって、それではっきり分かった。 このドキッは、違う。
涼太のときとは違って胸がキュンキュンと疼いたり彼を求めたりしない。 胸の奥が、居場所を探してざわついてる。
俺はその人の名前を呼ぼうとしてやめた。 呼べなかった。助けて涼太……
〝困った時に頼れる彼が、きっとあなたの本当の運命の人です。その名は……〟
そこまで聞いたところで、
『……翔太?』
涼太❤️『おい💢お前何やってんだ』
亮平💚『あらっ意外と早く帰ってきちゃった////実は翔太から朗報を得てねワンチャン俺も行けんじゃねぇかってね?エヘッ』
翔太💙『んんっ……亮平?あれ涼ちゃんは?』
楽屋のソファーで寛いでいると、涼太の膝の上が気持ち良くてついついうたた寝をしてしまった。目覚めたら亮平のお膝にすり替わっていて、涼太と違って少しゴツゴツしているけど何だか落ち着く匂いだ。何故か鬼の形相で後ろから現れた涼太は凄く怒っていた。
涼太❤️『翔太すぐにその変態から離れなさい。油断も隙もないな!俺の居ぬ間に何やってんだよ💢』
翔太💙『涼ちゃんカッコいい…でも喧嘩はダメだぞ///』
亮平💚『うふっ喧嘩じゃないよ。俺と涼太欲しいものが一緒なの///』
翔太💙『何?限定品の時計とか?それともあっ古着?二人とも洋服好きだもんね』
亮平💚『そうね一点物だから先に涼太に取られちゃったの。取り返すにはどうしたら良いかな?』
翔太💙『2人で分ければ?でも物は分けられないもんねっ食べられる物ならシェアできるのにね?そしたら喧嘩しなくてすむだろ?とにかく仲良くやれよ』
頭を抱える涼太を他所に楽しそうな亮平は〝食べられないこともない〟なんて下舐めずりして、色気たっぷりに俺にウインクして見せて胸がきゅっと縮こまった。首を傾げて二人の欲しい物を考える俺は〝ナマモノって事?〟と尋ねると、涼太がすかさず〝考えなくていいから〟と何故か終始不機嫌だった。
残りのメンバーも楽屋に次々に入ってきて賑やかな雰囲気の中、ソファーに腰掛けた涼太がさりげなく腰に回した腕がグッと俺を引き寄せて隙間なくくっ付くと〝バカバレちゃうよ〟と言った俺に〝お前が顔を赤く染めなきゃ大丈夫〟と言って笑った側から真っ赤な顔をした俺に再び頭を抱えている。そんな俺の隣に座った亮平は〝俺がカモフラージュしてあげる〟と言って俺の口にクッキーを突っ込んだ。
涼太❤️『狭いよ亮平💢』
亮平💚『三人掛けでーす』
なんておちゃらけて言った亮平を睨むと〝シェアシェア喧嘩はダメねっ翔太〟クッキーを突っ込まれて喋れない俺はモゴモゴ言いながら深く頷くと
涼太❤️『帰ったらお仕置きです』
と言った涼太が怖くて一緒に住み始めて初めて家に帰りたくないと思った。
その後も隙あらば、まどろむ俺の耳元で、亮平は願い事を唱えるように、そっと想いをこぼすみたいに囁いた。
亮平💚『運命を変えるのは自分自身…高身長で高学歴きっとあなたを幸せにしてくれるでしょう〜困った時に頼れる彼がきっとあなたの本当の運命の人です。その名は亮平君だぞふふふっ///ちゃんと覚えてるんだぞ可愛こちゃん♡』
涼太❤️『離れろケダモノ💢』
決まって俺がうたた寝をすると涼太と亮平は険悪な雰囲気になる。怒る涼太に楽しそうな亮平。
嫉妬剥き出しの彼に掴まれた手首は、ジンジンと痛かった。
でもそれより、胸の奥で鳴りやまない鼓動のほうが、きゅんと疼いて痛かった。
翔太💙『今日もお仕置き?』
嬉しそうにそう尋ねる俺を頭を抱えて困り顔の涼太は、おでこを弾いて〝どうしようもない子だね〟と言うとどちらからともなくキスをする。
今日からこれが、俺のルーティンに加わった。
おしまい
💙お読み頂きありがとうございました💙
コメント
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「ナマモノ」wwww 「今日もお仕置?」wwwww 欲しがりすぎだろ💙💙笑
最高のご馳走ありがとう💚💙 一生推したい💚💙 え?コレ、ゆり組?🤣🤣🤣🤣
#めめなべ