望の独り言

「とにかくやたら我慢させようとする人ってそういうことなんだよね。自分が我慢したくないから相手に我慢をさせようとする。

そういう人もそれまでずっと我慢してたのかもしれないけど、自分が我慢しなくていい順番がきたからって我慢しないっていうのは、『我慢してない』『我慢したくない』ってことだよね。

そうじゃなくて、ちゃんと我慢できる理由っていうのを用意できてたら、順番とか関係なしに我慢しなきゃいけないことは我慢できるようになるんじゃないかな。私達がこうしてるのは結局、麗に我慢できる理由を用意してあげるためだよね」

「うん、分かるよ。麗が保育園でおもちゃや絵本を他の子にとられても気にしないでいられるのは、家に帰ってきたらこうやっていっぱい私達に相手してもらえるからだってさ」