「1つ目は両親の手伝いをしに半年間海外に行くことです。」
「え…?」
私は一瞬頭が真っ白になった。海外に行くの?じゃあ半年間会えないってことだよね。途端に悲しい気持ちに襲われた。
「2つ目は僕、瞳さんが好きです。付き合ってください。」
「え!?」
そう言って手を出てきた。まさか告白されるとは思ってもいなかった。ということは両思いってことだよね!?
「瞳さんは危なっかしいので僕が守ってあげたいし、海外に行ってる間に他の人に取られたくないです。」
「はい、もちろん!よろしくお願いします!」
私は泣きながら颯太さんの手を握った。彼はとても嬉しそうな顔をした。あ、笑ったら可愛いんだ!そしてお互い見つめ合い、どちらからともなくキスをした。
「半年分です。」
「っん…」
彼はそう言って深くキスをしてきた。私は嬉しいのと悲しいのとで涙が止まらない。もう明日から行ってしまうそうだ。
「絶対お見送りしますから!電話とかもしていいですか?」
「ありがとうございます。もちろんです!楽しみにしてます。」
そして最近の話をして今日は解散した。
その日の夜。私は紗枝に電話で泣きじゃくりながら今日の報告をした。
「言うの遅すぎない!?明日だよ?」
「言おうか迷ってたんじゃない?」
ただでさえ悲しいのに告白されたらもっと離れたくなくなるよ…。
「で、それ言われただけ?」
「告白されて付き合うことになった。」
「良かったじゃん!今はその事を喜んだら?付き合えたら安心じゃない?」
確かにそうかもしれない。海外で彼女ができたらどうしようっていう心配はしなくていいわけだし。
「それで?」
電話の向こうで紗枝がニヤニヤしてるのが分かる。その後のことを聞いてるんだ。
「…キスしたよ。」
「キャー!ほんとに良かったね!私も嬉しいよ。今回の恋は上手くいくといいね!」
もう。紗枝はそういう話好きなんだから。でも私もされたことが頭から離れない。もう嬉しすぎて。
「じゃあ明日一緒にお見送りしよう。」
紗枝はそう言って電話を切った。明日は泣かないようにしないと。そう思いながら眠りについた。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!