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記憶が蘇り努力をし続けはや1年が立った。そうこの日が来てしまった。
レオスが再婚する日。
「はじめましてだね、ライラちゃん。今日からは私は貴方の母親よ、うふふ、緊張しているの?」
私はその喋り方と微笑み方に不快感を覚えた。なにかを探られているような、そんな気がして気分が悪かった。
その日の夜
アルスは私の部屋を訪ねてきた。
コンコンッ
静かな部屋にノックが響き渡る。
私はアリスに頼んでドアを開けてもらう。
「ライラちゃん、絵本を読んであげようと思って、メイドさんちょっと席を外してもらえないかしら?」
「い、いえ、私はライラお嬢様の専属メイドなので、離れることは、、い、いえなんでもありませんっ、」
アリスはそそくさ出ていった。無理もないだろう。この笑顔、目が笑っていないんだもの。
「お母様、どうしたの?」
私は下手に立ち回らないよう、6歳らしい喋り方を意識した。
「どうもこうもないわよ、、」
アルスは小さく呟いた。
「貴方がここいる価値はないの!せっかく玉の輿に乗ったと思ったのに、相手は子持ちだって?ふざけんじゃないわよ!」
アルスは続けて私に罵詈雑言を浴びせた。わかっていたこと、なのに、胸が痛むのは、良心がまだあるから、なのかしら。
ある程度、時間が過ぎたらアルスは自室に戻っていった。それから数分してアリスが戻ってきた。
顔は青ざめていて、生きた心地がしない、そんな顔をしていた。
「大丈夫?なにかあったら聞くから」
私はアリスを抱き締めた。6歳の小さいからだで。するとアリスはしゃがみこんで泣き出した。大粒の涙がいっぱい溢れた。我慢していたのだろう。メイドでも彼女はひとりの人間だもの。
あぁ、そうだ。私の大切なメイドを傷つけたんだもの。復讐しないと、あの忌々しい女にね。
普通じゃつまらないわ
私のメイドを傷つけるなんて大罪だもの
いたぶって泣いて謝らせないと