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🖤のスマホに一通のDMが届く。
送信者は、見覚えのあるアカウント。
数ヶ月前。
《プロ失格》
《向井利用してる》
《グループ終わり》
そう書いていた人。
🖤はしばらく画面を見つめる。
開く。
「突然すみません。
前にあなたのことを強く批判しました。
正直、裏切られた気持ちでした。
でもドーム公演を配信で見ました。
あの“人生かけて隣にいる”を聞いて、
自分が間違っていたと気づきました。
傷つける言葉を言ってすみませんでした。」
楽屋は静か。
🧡はシャワー中。
🖤は画面を閉じない。
数秒、考える。
そして返信する。
「謝らなくていいですよ。」
送信。
すぐ既読がつく。
少し間が空いて、相手が返す。
「でも、傷つけました」
🖤はゆっくり打つ。
「傷ついたのは事実。でも、それより大きかったのは、ちゃんと見てくれたことです。」
数秒。
また送る。
「嫌いになるのも自由。
でも、ちゃんと見て、考えて、変わったなら、それで十分です。」
最後に。
「俺は許すとかの立場じゃないと思ってます。
ただ、今ここに来てくれたなら、もう敵じゃない。」
既読。
しばらく返信がない。
そして。
「救われました。
このDM、隠さずに載せてもいいですか?」
🖤は少し考えてから、こう返す。
「名前出さないならいいですよ。
でも、俺がすごい話にはしないでください。
変わったのは、あなたの選択ですから。」
翌朝
その人が投稿する。
スクショ付き。
名前は伏せられている。
そこに写っているのは、
🖤の言葉。
《謝らなくていい》
《ちゃんと見て、変わったなら十分》
《今ここに来たなら敵じゃない》
投稿文。
「私はアンチでした。
でも、この人は私を否定しなかった。」
拡散が始まる。
一気に。
《めめやばい》
《器がでかい》
《こんなん推すしかない》
《強さが優しさ》
アンチだった人がリプ欄に現れる。
《私も正直叩いてたけど、今は応援してる》
《ちゃんと向き合うのかっこいい》
流れが変わる。
攻撃より、告白が増える。
「実は最初反対してたけど、今は好き」
「覚悟に負けた」
フォロワーがまた増える。
メディアも取り上げる。
《アンチへの返信が話題》
でも🖤は何も追加で書かない。
静かにしている。
楽屋
🧡がスマホを見て泣きそうになる。
「めめ……増えてる」
💛が笑う。
「また伝説作ったな」
💜が言う。
「怒らず、切らず、受け止めたのが勝ちだね」
🖤は少し困った顔。
「勝ち負けじゃない」
🧡が近づく。
「でもな」
涙目で笑う。
「めめの強さ、ちゃんと届いてる」
🖤は小さく息を吐く。
「嫌いから始まってもいい」
静かに。
「最後に隣に立つなら、それでいい」
数日後のライブ。
初めましての人が増えている。
MCで💜が言う。
「最近、新規さん多いよね?」
客席から声。
「アンチでした!」
会場が笑いに包まれる。
🖤がマイクを持つ。
「ようこそ」
自然に言う。
「変わるのって勇気いるからな」
拍手。
「俺も変わり続ける」
🧡を見る。
「だから、ついてこい」
歓声が揺れる。
アンチは消えたわけじゃない。
でも。
“敵”じゃなくなった。
攻撃が、対話に変わった。
そしてファンは増えた。
理由は単純。
怒らなかったから。
逃げなかったから。
受け止めたから。
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明日卒業式なんだけど…😭
今日歌の練習と門出の言葉の練習したら普段泣かない1組の先生が泣いていた…
もらい泣きしそうになりました☆