main_三強
sub_脅威
⚠︎ATTENTION⚠︎
・御本人様、実在する団体様に関係は全くありません。
・流血表現があります。
・シリアス目の場面が多々あります。
・筆者は1年前にハマったばかりの新参者の為、「〇〇さんはこんな事言わない、こんな性格じゃない!」等思われる所が多々あると思います。
・三強がかなり可哀想な目に遭います。
・強姦、虐待、暴力等を示唆する表現、直接的な表現もあります。
・色んな方の地雷が大量にあると思われますのでご注意をお願い致します。
・この作品を読み、何か問題が生じても筆者は責任を負えません。自己責任でお願い致します。
・今回は検索避けが“無い”作品となっております。
・誤字、脱字等多々あります。
・ここまで呼んで地雷があった方、「苦手だな」と思った方はこの作品を閉じる事をお勧めします。
・「それでもいいよ来いよ」という方はどうぞ
Prologue__
はッ…はッ…はッ…
息が荒くなるがそんな事気にせず、森の中を3人で必死に走る
トントン)グルさん!そこ右や!!
グルッペン)えッ?…
急に曲がる事が出来ず、”グルッペン”は転んでしまう
グルッペン)いッ”?!
オスマン)グルッペン!!
mb1)居たぞ!
トントン)クソッ…!
後ろから大人達の怒号が森に響く。…うるさい、うるさい、うるさい!耳が痛い、転んだせいで足も痛い。もうすぐそこまで来ている様だった
グルッペン)(どうすればッ…!父さんはこんな時どうしてた!…)
尊敬する父を思い出しながら必死に打開策を考える……が
バンッ!!
トントン)あ”ぁ”ァ”!!?
オスマン)ッ?!
グルッペン)ぁ…
親友、トントンが2人を守ろうとして撃たれてしまった。感じた事のない痛みに悶え、悲鳴を上げる。撃たれた所は急所ではない為恐らく死ぬ可能性は低いだろう
…嗚呼、どうしてこうなってしまったのだろうか
第一話 始まり
《本編スタート》
〜総統side〜
_遡る事、数ヶ月前
俺達は平和な国に居た。俺ことグルッペンは王国の第一王子、トントンは分家の次期当主、オスマンは外交官の息子だった。
5歳になった時俺は2人に出会った。俺が頼み2人には敬語をやめてもらい、そこからはいつも3人で一緒だった。3人で出来ない所を補い合い、助け合っていたからか連携は得意で、3人で居ればどんな事も出来たからかいつしか“三強”とまとめて言われる様になった、俺達はそれがとても、とても嬉しかった。だって、父さん達に認めてもらえたのだから。
…でも、そんな幸せな日々は続かなかった。
俺達が11歳になった日、大国、ρ国から宣戦布告をされたのだ。
俺達の国、γ国は軍隊は居るものの戦争等ではなく、災害や国内の治安を維持する様な存在だった為戦いには弱かった。だからか戦争が開始して数ヶ月で劣勢へと追い込まれてしまった。俺達三人の家族、仲間は全員殺され、俺達はρ国に奴隷として連れ去られた。
ρ国では虐げられ、書類を押し付けられ、無理な仕事をさせられ…と散々だった。国民は貧富の差が激しく、餓死する者も居た。その中でも奴隷は特に酷く、住む所はあるものの飯には毒が盛られ、軍の隊員にはストレス発散道具にされていた。俺は戦闘には不向きなのに無理矢理戦場に連れて行かれ、トントンは戦闘も書類も無理矢理させられた。…だが特にオスマンは酷かった、顔がいいからと国の上層部に無理矢理犯され、書類もさせられていた。戦場に出されなかったのが救いだっただろう。俺達はそんな日々に耐えれなくなり、三人で脱走計画を練っていた。
そして、今日
脱走したは良いものの、その計画を他の奴隷に聞かれ軍に密告されてしまい追いかけられていた。逃げる途中で転んだり、靴がない状態で走ってしまったからか足の裏が血塗れで体はボロボロだ。正直呼吸をする度に身体中が痛くなるし、目眩もする。吐き気だって止まらない。トントンは俺達を守ろうとして撃たれてしまったし、オスマンは恐怖で動けなくなっている。俺は転んで尖った石か何かが深く刺さってしまったのだろうか、足の肉が抉り取られ骨が見える。血が止まらず、痛みで動けない。
グルッペン)ぁ”、うあ”ッ”…!!
オスマン)あ、ぁ…ァ……ァ…ッ
オスマンは恐怖のあまり目の焦点が合っていない、体もカタカタと小刻みに震えている。トントンは激痛で倒れ、意識が飛んでしまっている。俺も地面に横たわり、意識が消え始めている。嗚呼、俺達は此処で死ぬのだろうか、それともあの地獄に戻るのだろうか。…そんな事を考えていると目の前の兵士が首から血を吹き出させ倒れた。
グルッペン)ッは“、?…
俺とオスマンは目を見開いた、だって、次々に兵士が倒れて行くのだから。オスマンは目の前で人が死んだショックか、はたまた兵士が死んだ安心か…どちらかは分からないが倒れ、眠った様だった。俺も体から力が抜けていき、目の前が黒に染まり始める。
__意識を失う直前に見えたのは、ペリドットの瞳だった。
〜脅威side〜
俺は昔、村に居た。俺はその村で『化け物』として扱われた。いつも殴られ、蹴られ、罵声を浴びせられ…しまいには古びた小屋に鎖を繋がれ、監禁された。身体中が痛み、動かなかったが『辛い』と感じる事はなかった。何故かって?感情が分からなかったからだ。正確に言うと、感情を教えてくれる人が居なかったからだろうか。まぁとにかく、分からなかった。 その村で俺は神の生贄として捧げられそうになった。俺が選ばれた理由は幼くも何となく分かった。俺は両親が居らず、瞳の色が黄緑色だったからだ。その村の村人は全員目の色が青や黄色だったが、俺は黄緑色だった。それにその村では黄緑は忌み嫌われる色だった。それ故に俺は生贄に捧げられた…が、“イフリート”という狼…いや、神獣に助けられた。なんでも、俺が人間とは違う気配がしたらしい。それで気になり、助けたとの事だ。…何とも不思議な話だ。その後俺はイフリートに案内され、森の奥深くの教会へと案内された。教会の見た目は所々壊れ、大きなツタに一部が飲まれ美しい花を咲かせており、神々しい見た目となっていた。そのまま流れる様に教会の中へと連れて行かれ、教会の地下へと連れて行かれた。地下には生活出来る程の食料、家具、日用品があり、俺はとても驚いた。…いや、驚いたのだろうか?。それからはイフリートとの共同生活が始まった。どうやら俺は人間以外の血が入っていた様で、イフリートや森の動物と会話が出来た。俺はイフリートに色んなモノを貰った。居場所、言葉、感情、愛、名前…他にも、色々。俺は常識というものすら分からなかった為、森の動物達とイフリートが教えてくれた。…それからどれくらい経っただろうか。俺はその森を守護する神の様な存在になっていた。いつの間にか村は国へと姿を変えていた。そんな事は特に気にせず、いつもの平和な日常を送っていた時の事だ。
イフリート)『ゾム、人間の子供が森の中で死にそうになってる』
そう伝えられた。正直俺は人間が嫌いだったから、嫌だった
ゾム)何で伝えたんや
イフリート)『…助けてあげたいから?』
ゾム)はぁ?…俺は人間は嫌や、あんな奴等と関わりたく無い
イフリート)『じゃあ私1人で助けに行きますね』
ゾム)そ、それは危ないから駄目や!!
イフリート)『なら行きましょ』
クソ、まんまと嵌められた…
それからナイフや回復薬やらを持ち、その子供の所へ向かった。
そこは言ってしまうと地獄の様だった。金髪で血の様なレッドガーネットの様な瞳を持つ少年は足の傷が酷く、外から骨や肉が見えていた。薄めの茶色の髪、何処か神々しさを感じるエメラルドグリーンの瞳を持つ少年はカタカタと震え、目の焦点が合っていなかった。黒髪で今は瞳は閉じられて色が分からないが、黒髪の少年は肩や足を撃たれた様だった。想像していた年齢よりまだ幼い子供達をこんな目に合わせた人間に対して、“怒り”という感情が溢れ出した。イフリートと少し話し合い、俺はナイフで人間の喉元を切った。血を流し倒れる人間を見て、他の大人の人間は恐怖を露わにしていた。そんな事気にせず他の奴の喉も切り、全員が倒れた後、少年達に回復薬を飲ませた。
ゾム)…イフ、どうする?
イフリート)『そりゃ教会に連れて帰るでしょ』
ゾム)せやな、…そう言うと思ったわ
イフリート)『私も運ぶの手伝うからゾムも子供を運びなさいよ?』
ゾム)言われなくても運ぶわ!
そう起こさない程度の声の音量で言い、薄い茶色の少年と黒髪の少年を持ち上げた。2人は異常と言っていい程軽く、俺は軽く顔を顰めた。イフリートは背中に金髪の少年を乗せ、あまりの軽さに驚きつつも教会へと足を進めた。
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