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静かになった部屋に一人、ずっと下を向いて待つ。

「お兄さんのお名前、桃さんで間違いないですか」

静かな部屋に突然その言葉が響き、僕は慌てて顔を上げる。

はい、と答えると、

「お兄さんのお部屋、行きますか」

と聞かれたので、小さく頷いた。

座っていた椅子から五秒ほどかけてゆっくりと立ち上がり、用意してくれた車椅子に座る。

僕を乗せた車椅子は、桃くんの部屋に向かって進み出した。

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