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𝐒𝐓𝐎𝐑𝐘┈┈┈seru┈┈┈
ぼくの部屋
そこは壁も床も天井も、ドアも真っ白だった
手首には番号が書かれていて、いつも同じ白い服を着て、決まった時間に決まった事を毎日毎日繰り返していた
僕の生活
1人で時々くる白衣を来た研究者さん達が来て何か実験して帰っていくだけ
ただそれだけの日々
研究者さん曰く、今日が僕の“たんじょうび”?というものらしい
たんじょうびとは生まれた日の事をさしているという
僕は今年で8年らしい
よくわかんないけどニンゲンはたんじょうびを祝うらしい
そしてプレゼントを渡すらしい
研究者さんは僕にプレゼントだと言って同室に同じ歳の女の子を連れてきた
名前は「シノン」というらしい
研究者(以下研)「実験番号001番、セル。この 子が君の誕生日プレゼントだ 」
セル「たんじょうび?」
研「そうだ、君が生まれた日だ」
セル「生まれた日、、」
研「そう、君は生まれてから8年だ。この子、シ オンちゃんも同じだ」
セル「シオン、、」
研「ほらシオン、挨拶しなさい」
シオン「、、、、よろしく、、、」
セル「!、、、うん、よろしく!」
これが僕とシオンと出会いだった
それから僕とシオンはすぐに仲良くなった
毎日違う遊びをして、今までしてこなかった話を沢山して、沢山笑った
研「実験番号002、シオン。集合だ」
シオン「あ、、、ごめん!セル!一旦行ってくる ね!」
セル「え、あ、、うん、、、」
シオン「ん〜?寂しくて泣いちゃうのか な〜??」
セル「な、泣かない!///」
研「ほら、行くぞ」
シオン「、、はーい!」
シオンは定期的に研究者さん達に連れられて何処かに行っていた
僕はというと元からあまり呼ばれなかった方だからシオンの帰りを待つ事が多かった
シオンは戻ると必ず暗い顔をしていた
時には泣きながら
セル「シオン、、?だいじょーぶ?」
シオン「うん、、だいじょーぶ」
セル「ほんと?」
シオン「うん、、(グズッ)」
セル「泣きたいなら泣いてもいいんだよ」
シオン「ぅ、、うわぁぁん!!!(泣)」
シオンは絶対に何をやっていたかは言わなかった
僕も無理には聞かなかった
でも、シオンの助けになりたかった
何も出来ない自分が憎かったし、悔しかった
ある日僕達の部屋のドアが開いていた
あのドアは自動で閉まるため、閉め忘れではない
ドアの外が瞬く間に大騒ぎになった
システムの故障が起き、実験体達が反乱を起こしたのだ
反乱と言っても自我を保てている子は少ない、というより、僕とシオンだけだったらしい
だから手当たり次第に攻撃している他の実験体たちを見て僕は少し悲しくなった
何があそこまで彼らを苦しめたのだろう?
セル「シオン、、あの子達、、」
シオン「出れる、、、出られるよ! 」
セル「え?」
シオン「早くここから出よう!逃げよう!」
そう言ってシオンは僕の手を引っ張ってドアの外に出た
そこからは僕が通ったことの無い廊下や階段を沢山通って正面玄関?というものから外に出た
シオンは何故か外までの道を完璧に知っていて僕を誘導してくれた
正面玄関の先は森で初めて見る木々や花々を見て僕はすごく感動した
あぁ、試験管に入っていない時の緑はこんなに綺麗なんだな
自分の腕から流れていない赤はこんなに愛おしいんだな
次々と後ろに流れていくもの一つ一つが綺麗に思えた
前を向くと今まで見たことの無いほどの笑顔なシオンが居た
僕の手を取り、走りながら僕を見て微笑む
シオン「セル!これで、、、、 」
「自由だよ」
あぁこれが自由というものなんだな
これが幸せなんだな
あの実験施設で感じた幸せとは比にならないほどに胸が幸福感で溢れた
研「おい!待て!」
僕達の幸せを邪魔するような声で現実に戻される
きっと僕らを追いかけてきたんだ
イヤだ、あそこに戻りたくない
自由に、、、
なりたい
シオン「!セル!!!」(グッ)
セル「え?」(ドサッ)
シオンに手を引っ張られ尻もちを付く
顔を上げると研究者に腕を掴まれているシオンが居る
セル「ッやめろ!シオンを離せ!!」
咄嗟に研究者を睨みつけた
研「001、セル。お前は失敗作だ」
セル「、、、ぇ?」
唐突にそう告げた研究者の目は僕を冷たく捉えていた
研「身体が変化する訳でも、能力が出る訳 でもな くお前は普通だった」
研「俺達の実験で一番の失敗作だ。居なくなって も何も問題は無い」
じゃぁ最初のように呼ばれなくなったのはもう必要ないと判断されたから?
「ル、、、セル!!」
セル「あ、、、」
シオン「あんたはうちにとって大切な存在だ よ!」
セル「シ、シオン、、」
シオン「だから、、、」
セル「?」
シオン「あんただけでも助かってッ!!」
シオンは掴まれている腕を振り払い、手を僕に向けた
そして、魔法を使った
僕の体は黄色の光に包まれ始めた
セル「ゃ、イヤ!シオン!一緒に行こ!!」
シオン「、、、ごめんね?」
セル「ヤダ!イヤだ!」
シオン「寂しくて泣いちゃうのかな〜?
泣き虫のセル君?(ニコ)」
そこまで聞いて完全に光に包まれた
セル「、、、、」
次に目が覚めると白い空間に居た
白はあの施設を思い出させるから嫌いになった
ゴス「あ、いたいた!」
セル「?、、お兄ちゃんダレ?」
ゴス「僕はゴースト!好きに呼んでもらっていい
よ!」
セル「ん、、僕はセル、、」
ゴス「セルかぁ!いい名前だね!」
このお兄ちゃん、、、ゴス兄ちゃん?
ゴス兄ちゃんは何処かシオンと雰囲気が似てる
ゴス「他にも何人か居るから紹介するね!」
ゴス兄ちゃんは僕の手を引いて何処かに歩き出した
ここでも僕は彼とシオンを重ねてしまった
でもなんだか上手くいく気がする
〜あとがき〜
どうも主ですぅ_(._.)_
リセ君のを出すのが遅れたのでお詫びにセル君急いで仕上げました💦
ほんとに他のみんなが2.3時間程かかるのをセル君は1時間ちょいで終わらせたので変なところがあっても許してください😊
やっと残すところ1人になりました!!
これが終われば私は歌詞ドッキリと日常系が書きたいッッ!!!!
次回「リピート 過去編」
お楽しみに!