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最高いままでで1番いい作品
っうおわぁぁぁぁあ木兎さぁぁぁああんんんん(泣)ヤバいくらい痛いだろうけど赤葦君も木兎さんも可愛かったですぅぅううぁぁぁ! 辛いよぉぉあ……っぁあ……でも凄い良きでした……!!!!
木兎さんはとても美しいと思う
全てを見据えるような大きな黄金色の瞳
キリッと男らしい眉毛
色っぽく艶やかな唇
透き通る、底抜けに明るい声
内面もだ
一年生にして強豪のレギュラー、それなのに、特に目立たない一年のプレーを見て教えてくれと…そう簡単に言えることじゃ無いと思う。
実際話した時、初めて見た時との印象からは少々離れていた思う。
いきなりしょぼくれたりするような、少し幼いところもあって、けれど、 底抜けに明るく、いつも眩いやはり、この人が俺のヒーローだった。
俺は木兎さんのことが好きだった、そういう意味で。
そして半年前、俺は木兎さんと付き合うことになった。
夢のようだった
俺と木兎さんで、花火大会に行っていた時の話、 最後の花火が打たれる数秒前
「好きです」
そう言った。もちろん期待なんかしていなかったし、 気持ち悪い。と思われて、距離を置かれる…ということも覚悟していた。けれど、それでも伝えたかった。
返事は予想外にもOKだった
一生分の運を使ったと心から思った
そこからはもう幸せの日々が続いた。
夜の営みでは
「俺が上がいい!!」
と反抗していたのに最後は
「赤葦が痛いの嫌だし、俺が下やる」と
なんて健気で優しい人なんだろう
初めてやる際は、 木兎さんが痛く無いように、3日近く使って、ゆっくり後孔を慣らしていった。 最初は痛がったり、異物感があると嘆いていたが、 最後の方にはいつもの覇気がある声からは想像できないような、艶やかしく、色っぽい、甘い嬌声を出していた。
女の声よりは幾分低いが、あの媚びたような高い声より、断然興奮を掻き立てらる
初めて入れる時は、日数をかけて慣らしたおかげか、すんなり入ってくれた。木兎さんの後孔は暖かくローションのおかげで、女のソレのように濡れていて、とても気持ち良かったことを覚えてる。
意外な一面も知れた
俺がクラスメイトに告白された時、木兎さんがその様子を見たようで、会った途端泣き出し
「あの子と付き合ってるの?」
「ごめんね、俺邪魔?ごめん」
と震え、泣きじゃくりながら言っていた。木兎さんがそんなことを思ってくれていたなんて
俺は酷く興奮した
この時から狂ってきたのかも知れない
俺は木兎さんに心酔しまくっていた
そして、いつしか粋な愛情は
歪んだ愛に変わっていった
ーーーーーーー
赤葦はかっこいいと思う。
多分面倒くさいような俺にだって、優しく接してくれるし、しかも
頼りになるし
トスも上手だし!
顔もかっこいい!!俺とは違う感じで!!
最近赤葦とお付き合いを始めたんだ!
夏の花火大会、近所だったから赤葦と行って一緒に、花火見てた時だっけ、赤葦が
「木兎さん好きです」
って呟いてたの、顔真っ赤で
俺びっくりしちゃって、でも
嬉しかった。
今までは身長ちっちゃくて、顔が可愛いきょにゅーのお姉ちゃんとかが好きだったはずだし、男と付き合ってみたいなんて、思ってもなかったのに。
でも赤葦とだったらいいかなー、 なんて思っちゃって、 いいよって言ったの。そしたら
赤葦、無茶苦茶嬉しそうに泣いてて、俺もなんか嬉しいなって
その二ヶ月後くらいかな?、 結構変わらず過ごしてた時に、 赤葦がセックスしてみませんかって!キスもしてないのに
まぁ年的にも身長的にもね!俺が上だろうし
嫌でもなかったからOKした
でも赤葦が上がいいって言っててさー、 俺もちょーっと嫌だったけど、調べたら下は痛い時もあるらしくて、じゃあね、俺がやったほうがいいかなって。そう伝えたら赤葦がむちゃ嬉しそうで俺もまた嬉しくなっちゃった
赤葦は3日くらいかけて俺のおしり慣らしてて、最初は気持ち悪かったのに最後声我慢できなくて恥ずかしかった……
赤葦のちんこ入れる時も意外と痛くなくて指より気持ち良かった。
直前まで、こんな筋肉質で女みたいにおっぱいもないし、柔らかくもない奴でいいのかなって心配だったけどちゃんと勃ってて安心した。
赤葦はバレーの時みたいに丁寧でとっても気持ち良かったことを覚えてる
いつの日か忘れちゃったけど いつもみたいに一緒に弁当食べようと思って赤葦探してたら赤葦が可愛い女の子に告白されてて捨てられたくないって
その後赤葦がこっちにきて
捨てられるかもって、怖い気持ちとか、困惑とかで泣いちゃった。 こんな主将ぽくないし、面倒くさいし…重いと思ったけど
赤葦は慰めてくれた
やっぱり赤葦は優しい!
でも最近俺重いかも…みたいな考えるようになっちゃって、 少し赤葦みたいにかっこよくになることに決めた!
今日から実践!
あんまり俺のキャラに合ってない気がするけど、赤葦からの愛を確かめたい…みたいな
重いかな?
まあ一旦やってみようってね!
ーーーーーーーーー
最近木兎さんが冷たい気がする。
今までは、いきなりべったりくっついて 来たり、学校でもすぐ声をかけてきたり、 でも最近は部活以外では会ってないし、以前よりも少し距離が遠い気がする
もしかして
浮気??
そんなはずないあの人が、 そんなこと、俺が悪いのか?重すぎたのかもしれない。
やっぱり気持ち悪かったのかもしれない、男にいきなり付き合えなんて、木兎さんは優しいから付き合うこと自体、俺のことを哀れに思ってやったことなのかもしれない
俺、捨てられる?
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だだ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
烏滸がましいのだって、
分かってる。
こんなことを思ってしまうのも
悪い癖だと思う。
でも俺はどうしたらいいんだ?
木兎さんが、他の人間のものになってしまうなんて……考えたくもない。
俺だけが知っておきたい
木兎さんの強いところ、弱いところ、美しいところ、かっこいいところ、
笑った顔、怒った顔、悔しがっている顔、落ち込んでいる顔、甘えた顔、泣いている顔
体の外側から内側
脳みそから足の爪先まで。
俺だけが知っていればいいのに
俺はどうすればいい?
思い立った頃にはもう実行してしまっていた
ーーーーーーー
最近赤葦にクールに接してみたつもりが空打った気がする……
ちょっと、そっけなすぎたんだと思う
赤葦が最近落ち込んじゃってて、本当にごめん
明日早めに学校行って朝イチに、赤葦に謝りに行こうと思う…
赤葦の真似しようと思ってこんなことしちゃったなんて恥ずかしいけど赤葦が落ち込んじゃうの嫌だから
本当にやってしまった…
なんだかいつもの部活帰りのはずなのに、いつもは赤葦がいて、今日は居ないだけ。
それだけで心に穴が空いたようだ。
いつもは楽しく家に帰れるのに、今日はそういかないようだ
にしても今日は夜が暗い
少し熱中しすぎて帰りが遅くなってしまった
にしてもこの道こんなに暗かったっけ?
ゴッ
突然頭に衝撃が走った
思考が追いつかない、 誰だ?誰だ?
「えっ??」
俺を殴った人は、パーカーのフードをかぶっててよくは見えなかったが、雰囲気でわかった気がする。
「お前……もしかして赤あ…」
ガコンッ
言いかけた瞬間
また、俺の頭に衝撃が走り
次の瞬間意識が途絶えた。
ーーーーーーー
木兎さんは意外と、ガードが緩いようで、簡単に背後に回れた
裏に回って木兎さんの頭を殴打した。殴る途中で怯んだのか?1発で気絶してくれなかったので、 2発打ち込んでしまった。 頭からかなりの血が出ている
早く、早く移動しなければ
木兎さんを背負って俺の家まで来た。
両親とは高校の頃に離れて一人暮らしをしている。 親からの仕送りが多いから、ありがたいことにそこそこいい部屋に住んでいる。 木兎さん入ったところで窮屈では無いだろう
ここならバレる心配もない。
ーーーーーー
なんだ……?俺、赤葦みたいな人に頭殴られて…その後どうなったんだっけ?
視界が狭い……?
ここどこだ??暗いけど……赤葦の家……?
絶対そうだ。ここには沢山の思い出が……
「起きましたか?木兎さん。」
「赤葦?!これっ、どういっっッッッッ?!」
なんだこれ痛い痛い左足か?頭も痛いけど足っ……熱い溶けそうだ熱い、痛い、ナニコレ?熱い、痛い、熱い
確認…しない方がいいって分かってるけど
後悔した。見たことを。
「え”っ?ちょっはぁ?」
左の足が
無い
切れ味の悪い刃物で切った後、乱暴に引きちぎったような、そんな感じだった。
ちょっと前に、赤葦とこの部屋でみたゾンビ映画に出てきそうな感じだった
急激に痛みが押し寄せて来た
「これで自由に歩けないでしょ?」
赤葦が言う
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
狂いそうだ
ーーーーーー
まずは木兎さんの足を切ろうと思う
これで自由に歩くこともできない
俺が初めて見て感動した木兎さんの姿はもう、見る事ができなくなるだろうが、それでもいい
俺はあの時見たヒーローではなく、木兎光太郎が好きなのだ
バレーができなくても関係ない事実だ
かといえ、足の切断は非常に困難なようだ。
人間の足とは案外強いんだな
家にあった安価な包丁では、肉を切り裂くことはできても骨まで砕くことはできなかった
試しに近くにあった椅子を思い切り足の骨に当ててみた、
骨と椅子の木材部分が当たって凄い音がしたがこれで骨はほとんど砕けたようだ
あとの残りは俺が丁寧に腕で切断面を切り離すことにした
肉だけだと柔らかく意外と簡単に引き裂けた
とても筋肉がついていて逞しかった足が、今では、 爛れた肉と粉砕され少し残った骨、足の脂肪部分のみになってしまった
自分でやったことだが、やはりあんなに楽しそうにしていたバレーが、もうできなくなってしまうな、と思うと切なくなった
もうあの輝く姿は誰も見れないのだな……
少し心の中で安堵する自分がいた
ーーーーーー
数十分後、木兎さんが目覚めた
ちゃんと起きたか声をかけると
「えっ?」と言う声をあげて泣き叫び始めた。
いつも涙腺が緩い人であるとは思うし、泣いた姿も頻繁に見ていたが
別格だ
我ながら趣味が悪い……
とても美しいと思う
こんなに興奮したのは初めてかもしれない
痛みや困惑で泣き叫ぶ彼の姿は美しく、もう無い左足を惜しみ、なんで、バレーが、と繰り返していた
声を荒げ泣いている
数分経つと荒い息だけが部屋の中で聞こえるようになった
「なんでウウ”ッ…ハァー…赤葦ッこんなこと……」
「すみません、俺アンタを誰のものにもしたくなかった。浮気でしょ?最近は彼女さんにゾッコンなんですよね、許せなかった」
「俺だけを見ていて欲しかった、でも叶わない。こうでもしないと」
本当に自己中だと思う
けれど己のエゴには勝てなかった
「これからも、木兎さんと一緒に居たいから」
ーーーーーー
痛みがすごい、だけどもう慣れて来た、でもやっぱりバレーのことを考えると……
なんで……赤葦…
「なんでウ”ウ”ッ…ハァー…赤葦ッなんでこんなこと……」
さっきまでずっと叫んでいたから喉が枯れている痛い痛い痛い
意味のわからない返答が返って来た
「俺は……アンタを……したくなかった……浮気…しょ?……彼女……ゾッコ……許せなかった」
痛みでよく聞き取れないが
浮気?なんの話だ?
俺は浮気なんてしてない
彼女なんていないし、俺、赤葦のことが大好きなのに、なんで?
「俺だけ……見て……かった……」
「これから…兎さんと一緒に……から…」
なんだよ、、俺さ、ちゃんと見てるじゃん?お前のこと……
何がダメだったの??
ねぇ、ねぇ赤葦……
「なんれぇ……グスッ俺浮気なんてしてないッよ……?」
赤葦……
ーーーーーーーー
……
「じゃあなんで?俺に冷たくなったんですか?」
「それはっ……」
木兎さんが少し躊躇うように言った
「だって…グスッ俺、愛重いと思うしヒグッ赤葦迷惑かなって思って、少し離れないとって、思ってヒグッ」
「こんなに傷つけるって思ってなくてグスッごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいウグッヒグッ」
嗚呼、やはり美しい
愛おしい
自分の大切なものを奪った人間に、ごめんなさいなんて、足も相当痛いはずなのに
木兎さんが頭を下げながら、そう謝っている
いけない今は……
「すみません木兎さん、俺の思い違いだったそうです……木兎さんの足をこんなふうにしてしまって……すみませんヒグッすみませんヒグッ」
「誤解が解けてよかった……」
「えっ」
抱きしめた木兎さんがいきなりずっしりと俺の体に体重を預けて来たきっと気絶してしまったのだろう相当痛いはずだ
汗で落ちた銀と黒の髪の毛を
撫でる、
「木兎さん……すみません…」
ーーーーーーーー
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
でも言わないと、俺が悪いんだから
「こんなに傷つけるって思ってなくてグスッ、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
必死で謝る。
人生で一番真剣に人に謝ったと思う。俺が悪いから許してほしい、左足はないけどまたバレーがしたい赤葦のトスを見たい
赤葦が俺を抱きしめてくれた
一週間ぶりなのに…何年も前のような気がするこの暖かさ、匂い、幸福に包まれた気分だ
でもまずい…痛みで意識が朦朧として来た……
落ちゆく意識の中、俺の髪を撫でる赤葦の手は温かかった
ーーーーーー
目が覚めると
病院の天井が見え、
目の前には、泣きじゃくった赤葦がいた。ごめんなさいと、ずっと言っている
布団を捲ると何故か、俺の左足があった。傷はあるがちゃんと繋がっているし、自分の意思で動かせる、赤葦に尋ねた
「これっ…足っ……?!」
「奇跡的に大部分は綺麗に残ってて……手術でなんとか治すことができたそうです……」
なんてことだ、夢のようだ
これでまた赤葦と一緒に歩くことができる、そう思うと胸の弾みがおさまらない
「木兎さんっ…木兎さんっ…ごめんなさいごめんなさいヒグッ」
赤葦が抱きついて来た
「いいよもう、俺はエースだからな!お前の失敗くらい目を瞑ってやる!」
「木兎さん……」
「ありがとうございます」
「えっ?」
瞬間色が反転して顔が歪み始めた
そうして目が覚めた時先ほどの風景とは打って変わって眠りにつく前と変わらぬ風景になっていた
「おはようございます」
足には相変わらず切断面からは激痛が走り、無いままだった
「えっ…俺、浮気なんてしてないし……帰ろ?もうさ……?」
赤葦にそう言う
もう良いのではないか、蟠りは解消できた筈だよね?
「すみません、さっきは嘘をついて」
嘘?なんのことだ??
「木兎さんは気にしなくても良いですよ。」
「確かに蟠りは解けたんですけどね、根本的な解決をしないと」
「俺の木兎さんを他の人に見せたくなかったんです」
何を言っているんだ?
「今は浮気じゃなくても貴方みたいな人は沢山の人の目に止まる、それが嫌だった。」
「俺だけの木兎さんなのに」
狂っている
じゃあ俺の足は?バレーは?
やばい涙出てきた
俺はこれからどうすれば良いんだ?
ーーーーーーーーー
俺は浮気なんかしていない
そう涙目で訴えかける木兎さんは、いつもより小さく見えて
とても愛おしく思った。
しかし俺が求めているのは根本底な解決だ、木兎さんは輝いていて眩しくていつか俺の手を離れて羽ばたいて行くのだろう
それが許せなかった
何をしてでも
俺のものにしたかった
だから足を捥いだ
もうこれ以上羽ばたかないように
遠くに行かないように
実際、木兎さんが冷たくなった理由も、察しがついていた
いつでも見ているから
本当に可愛らしいと思う
自分が重いかと思ってこんなことをするなんて
「俺だけの木兎さんなのに」
そう言うと木兎さんは、大きな瞳を見開いて、泣き出してしまった
枯れた声をまた出そうとしているので、声はガサガサで
愛らしい顔をぐちゃぐちゃにして泣いていて
やっぱり俺は、木兎さんの苦しんでいる顔が一番好きなんだなと再確認させられた。
さて、これからはどうしていこうか
絶対に木兎さんがもう、俺以外のことを 考えられないように
じっくり
ゆっくり
教えてゆくんだ
そうして愛を育んでいく
数日後
学校では、木兎さんが行方不明になったと連絡が入りら 今は警察が探しているらしい
部活のメンバーもなんで、どうしてと泣いていた
しかし、そんなことはどうでも良い
俺は部活を辞めた
学校が終わったらすぐに家に帰っ、てあの人と過ごすんだ。
「木兎さん、ただいま、いい子にしてましたか?」
「赤葦……おかえり…」
恐怖に歪んだ顔
前よりも少し痩せた体
覇気の無い目
セットせず下ろした髪
鎖に繋がれた腕
本当に木兎さんは
美しい
end