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ピピピピ…
夜「うぅん…」
現在は_昼の十二時と云った処か
あの朝帰ってから_
国「少しなら寝て良い」
との事だったので
六時間ぐらい寝てた()
と云ってもそろそろ本当に行かないと怒られる…
重い腰を上げる
夜「…行くか」
敦「夜月さんも似た者同士…」
「敦、あいつら二人共寝てるから起こしに行ってこい」
国木田さんに云われて起こしに来たのですが…
太「起きたくないよぉ…敦君」
敦「そんな事、僕に云われたって無理ですよ…」
太宰さんが駄々捏ねて全然帰れません
太「しょうがない…行くか」
敦「はぁ…」
やっと起きてくれた
敦「僕は夜月さんも起こしに行きますからね」
コンコンコン
敦「敦でーす」
シーン…
返事が無い…まだ寝てる?
太「先輩なら何処か出かけて行ったよ」
敦「ええ…探偵社では無く?」
太「嗚呼。昨日は行けなかっただろうし」
昨日…?
太「じゃあ、私は先に行ってるよ」
敦「あ、はい」
昨日って何かあったっけ…
とりあえず探し回る事にした
其処で、ある一つの事を思いついた。
太宰さんが前に行っていた_
敦「…」
ザザーン…
海が間近で聞こえる墓地。
あの時も、太宰さん此処に来てたな…
案の定、其処に居た
墓地に背もたれをかけている
まるで太宰さんと同じお墓参りの仕方…
タッタッタッ…
夜「やぁ、敦君」
敦「こんな処に居たんですか」
夜「少し…ね」
そう云う夜月さんの表情は何処か儚かった
夜「中島敦君」
急に名前を呼ばれた
敦「はい?」
夜「誰のお墓か判っているのかい?」
敦「いえ…でも夜月さんにとって大事な人なんですよね?」
その時、ふと風花の事を思い出す…
夜「何故そう思う?」
敦「夜月さんがお墓参りなんて珍しいですから」
夜「…そうかい?」
敦「ええ、いつもそんな想像は無かったので…」
心地よい風が流れる
木々が揺れる
夜「…私がポートマフィアを抜ける理由になった人だよ。この人が居なければ私は今でも人を殺していただろうね」
敦「えっ…」
夜「なーんてね。嘘だよ」
そう云いながら夜月さんは笑った
敦「太宰さんと同じ冗談を云っている…」
夜「はははっ‥太宰も私に似ているのは当然だろう?何しろ兄弟なのだから」
嗚呼…そう云えば
敦「夜月さんの友人って凄い気になりますね」
夜「そうかい?」
敦「ええ、太宰さんと性格が似ているので、その友人の方も織田作さん…と云う人に似ているのかなと」
織田作…
夜「ははっ‥それは違うねぇ」
敦「え?」
夜「真逆…と迄は行かないけど、性格は逆だと思う」
敦「へー…」
夜「私の友人はねぇ…_
”とても勇気のある人だったよ”
敦「勇気…」
夜「…彼女は最期どう思ったのだろうかね。誰にも判らないものだよ」
そう云う表情は寂しそうな嬉しそうな、そんな顔だった
夜「国木田君辺りに呼ばれて来たのだろう?」
敦「あ、はい!会議があるから来いと_
夜「私、パス」
敦「え!?」
彼女は振り返って
夜「新しい自殺方法を試してみたいんだ」
ニコッと笑った
敦「ええ…」
夜月さん…
貴方は此処で本当に死んじゃいけない人だと_僕は思います