〜第5章〜伝えたかった思い〜
レオに急に呼び出され慌てて外に出た。周囲を確認すればよかった。
「ゆうくん!危ない!!」
その声に俺は気がついた。
間一髪轢かれずに済んだ。またもやレオに助けられた。助けられてばかりの自分を憎む。
レオに呼び出された。内容はおおよそわかっていた。だからこそ俺から伝えようとした。
「ごめんな。今まで。迷惑ばかりかけて。自分自身を見失ったようだ。これ以上迷惑をかけたくない。俺は最低なんだ。もっといい人を探して欲しい。だから別れてくれ…」
レオは驚きもせずそっとおれの頬をひっぱ叩いた。
「馬鹿なこと言わないの!今の私があるのはゆうくんのおかげだよ。たしかに。最近って冷めたいとは思った。でもそれもゆうくんのためだと思ってた。」
その言葉に俺は涙した。
感情がふたつにわかれる。
謝罪。悲しみ。このふたつだ。
こんな最低な俺を傍で支えてくれたレオ。
最低。人間。そのふたつの言葉にレオは触れた。
「最低なら今ここに来ないよ!どんな時だって私のことを思っていてくれたんでしょ、?」
確かにそうだ。ただ。”ごめん”この気持ちしかない。忙しい訳でもない。ただ、話す気持ちがなかった。その”過去の行動に後悔”をした。
「私も最低人間だよ。だから最低どうしで支え合えば最高になるんだ。掛け算と一緒。マイナスとマイナスが支え合いプラスになる」
数学が得意な俺は彼女の言葉を理解できた。それと共にまた涙した。悲しさと喜び。複雑な気持ちもあるが俺は別れたくなかった。そう伝えた。
レオは快く私も。と言ってくれた。
〜第6章〜やり直し〜
俺たちはやり直すことを心に決めた。どんな事があっても支え合いそれを力の種とすることにした。これが。
俺。私が「「最低人間」」だ。
やり直すこと1年。18歳になった俺たちは今では平和に暮らしている。喧嘩をすることもある。ただそんな喧嘩も1年前の大事件に比べたら平和なもんだ。綿菓子を食べた食べてないの争い。微笑ましいだろう。自分でも今平和だとかみ締めている。
俺は噛み締めると共に、当たり前が当たり前にできる訳では無い。日常だと感じるのではなく毎日が非日常であり、大切にしたいと思う。彼女、恋人に対してもそうだ。当たり前のように手を繋ぎ、笑い、ハグをし、分かち合う。これができなくなる日はいずれ来る。それを乗り越えてこそが真の”愛”。
最低なこともある。それが人間だ。誰もが完璧などどこにもいない。完璧じゃなくてもそこをカバーし合える仲間を見つけていきたい。
このことを彼女に言うと
「何を言ってるの笑笑最低な人間さん。!」
と弄られてしまう。なんて幸せなのだろう。
こうして。20歳になった今でも、平和に楽しく過ごしている。これが俺たちの3年前だ。
〜第7章〜詩〜
1.素直になれないわがままな私。
応援してあげたいのに。好きなのに。
愛してたの。その度思い出し、自分を責める。だけど。そんな私に寄り添ってくれたあなた。だから、
あなたはあなたのままでいて欲しい。
私のためじゃなく今のあなたのために動いて欲しいから私の事気にしないで。
2.気にかけているのに勇気ない俺。
話したいのに、そばにいてあげたいのに。
大好きなんだ。ずっとそばにいてあげたいんだ。そんな自分を責める。だけどそんな君は俺のために助けてくれる。だから、
君は君のままでいて欲しいくて。
俺のために動かずに君のために動いて欲しいから俺の事をどうか気にかけないでいて。
3.過去の行動全てに後悔する日々、
過去の行動全てに悔いを残してしまう日々。
愛して居るからこそ他の人のために動けるあなた(きみ)が好きなんだ。
こんな最低な俺、私の近くにいて支えてくれてどうもありがとうね。
君の私の心僕の心どうか。許してください。
そんな。俺、私は、