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はわわ〜!凄かった!!! 未だに見れてないから月莎ちゃんの次の投稿までに見る!!! 次も楽しみ!!!
ツグちゃんの書き方ホントに好きすぎる!! アニメ時間なくてちょっとしか見れてないけどイラストとかめっちゃ綺麗でずっと見てられるー!!! ツグちゃんありがと!!!!
11話 友人トいう時間
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ガチャッ
的場「 おはよう、伊吹 」
私「 誠司、周一さんまで どうしたんですか?」
的場「 はい / スッ 」
誠司は3枚のチケットを差し出した
的場「 行こう、遊園地 」
私「 ….でも 」
的場「 周一さんもね / グイッ 」
名取「 ッ!」
私「 わ、」
的場「 七瀬さん、行ってきます 」
七瀬「 あぁ、行ってらっしゃい 」
誠司は私と周一さんを強引に引っ張りながら、遊園地へ向かった
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遊園地 内
的場「 昨日と雰囲気が変わりますね ~ 」
名取「 そうだな 」
私「 あの、何で ッ 」
名取「 …. / ナデナデ」
私「 ? 」
名取「 後でゆっくり話すから 」
私「 …. 」
スタッフ「 お写真いかがですか ~ ?ニコニコ 」
名取「 写真?」
スタッフ「 はい!抽選で当選された方にお写真を色々な形でプレゼントする企画をやっておりまして ~ !」
的場「 へぇ、伊吹やる?」
私「 ….何か映りそうですね 」
的場「 確かに / クスッ 」
・
・
・
スタッフ「 撮りますよ ~ ?」
スタッフ「 はい!チーズ ッ!」
パシャッ
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私「 あれ、なんですか?」
名取「 ジェットコースターの事か?」
私「 ….乗りたいです 」
的場「 伊吹、浮遊感耐えれるの?」
私「 ? 」
私( 浮遊感….?)
ガガガガガガガガガ ッ
私「 きゃ ~ ッ!!!!!!涙 」
名取・的場 「 あはは ッ!」
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私「 た、楽しかったです….! 」
的場「 あんなに叫んでいたのに 」
私「 うるさいですよ 」
名取「 ほら、2人とも / スッ 」
私「 クレープ? ….いくらですか?」
名取「 気にするな、俺の奢り 」
的場「 周一さん、お金ないのに?」
名取「 奢るくらいの金はある 」
私「 ….いただきます / ニコッ 」
私「 パクッ 」
的場「 伊吹、周一さん こっち見て 」
私・名取「 ? 」
パシャッ
的場「 七瀬さんにカメラ借りたんです 」
名取「 そういうのは先に言えよ 」
的場「 こういうのは自然体が良いんです 」
私「 …. 」
名取「 伊吹、次はどこに行きたい?」
私「 メリーゴーランドというものに乗りたいです….!」
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的場「 あ、かき氷 」
私「 !….行きましょう 」
名取「 本当によく食べるよな / クスッ 」
私「 誠司、カメラ貸して下さい 」
的場「 ん、」
パシャッ
名取「 あ、おい 」
私「 思い出ですよ、周一さん 」
的場「 ….思い出、ね 」
的場「 周一さん 次は対決しない?」
名取「 対決?」
的場「 アレでやろうよ 」
ゴーカート
名取「 …. 」
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私「 頑張ってくださいね ~ 」
スタッフ「 それではレディ ~ 、GO!!」
ブーーーン !!!
・
・
・
的場「 周一さん、意外と上手いですね 」
名取「 バカにするなよ、誠司 」
的場「 じゃあ、なにか賭けます?」
名取「 ….断る 」
的場「 何故?」
名取「 今日はただ遊びに来ただけだから 」
的場「 それもそうです、ね ッ!」
名取「 うぉ ッ 、やったな!」
私「 ふふ 、楽しそう 」
パシャッ
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私「 おかえりなさい 」
的場「 まさか同着とは思わなかった 」
名取「 俺もだ / クスッ 」
的場「 日も暮れてきましたね、最後に何乗る?」
私「 あ、遊園地の十八番知っています 」
名取「 十八番って….笑 」
私「 観覧車、ですよね?」
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スタッフ「 何名様ですか ~ ?」
私「 3人でs (( 」
的場「 2人です 」
私・名取「 え?」
スタッフ「 かしこまりました、どうぞ ~ !」
的場「 2人で話し合いなよ、昨日揉めてたみたいだし 」
私「 ちょ、誠司 」
グイッ
名取「 今更、それは無しだ 」
的場「 ….!」
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的場「 時々強引ですよね、本当に 」
名取「 悪かったな 」
私「 でも、3人で乗れて良かったです 」
名取「 そうだな ….きっとこれが最後だ 」
私「 ? 」
名取「 伊吹、俺は名取家で 誠司はきっと的場一門の頭首になる 」
名取「 伊吹で例えるなら ….和田さんの後を継ぐような感じだ 」
名取「 今は俺たちも年齢が若いから自由に動けるけど、時間が経てば今日みたいな事はなかなか出来ない 」
名取「 それに俺と誠司は祓い屋での “ なりたい姿 “ が違う 」
名取「 できれば、あんまり近寄りたくはない 」
的場「 それ本人の前でいいます?」
名取「 当然の結果だろ?」
的場「 そっか、俺 周一さんに嫌われているんだ…. 、ふぅん 」
名取「 そこまでは言っていない 」
名取「 ただ、分かり合えない部分があるだけだ 」
的場「 ふぅん 」
名取「 ….ヴウン 」
名取「 伊吹は俺をカッコイイと言ってくれたけど 」
名取「 俺は、俺の世界は歪んでばかりなんだよ 」
名取「 グラグラしている 」
名取「 だから、人と深く関わることをやめた 」
名取「 その方が楽だったから…. 」
私「 では、周一さんは私が嫌いですか?」
名取「 え、いや ….嫌いじゃない 」
私「 好きですか?」
名取「 す ッ、好きって 」
的場「 あはは!/ クスッ 」
私「 私は周一さんも誠司も好きです 」
私「 公衆の前では発言を気をつけます 」
私「 2人のことを ” 友人 “ と思ってはいけませんか?」
名取「 …. 」
的場「 …. 」
七瀬さんの言葉が私の頭をよぎった
私( もっと、子供らしく…. )
私「 私と、友達になって下さい 」
パシャッ
私「 ….?」
名取「 おい、お前 」
的場「 16時45分 」
私・名取「 ? 」
的場「 このカメラ、時間が記録されるんですよ 」
的場「 俺たちが友人とやらになった思い出だ 」
私「 え….?」
的場「 ニコッ 」
名取「 ….俺も伊吹とは友人という関係でいたい 」
名取「 今日、改めてそう思えた 」
的場「 まぁ、いつまで続くか分かりませんけどね / ニコッ 」
名取「 ….うるさい 」
私「 …. ッ / 泣 」
名取「 ほら伊吹、景色が綺麗だ 」
的場「 あぁ丁度、一番上ですね 」
私「 ほんとだ ….すごく綺麗 」
私( この景色、忘れたくない )
私「 ありがとう、周一さん 誠司 」
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的場「 友人といっても、区切りはつけておきたいですね 」
名取「 そうだな ….会合と仕事の時とか 」
的場「 うん、微妙なラインはそっち側に合わせておこうか 」
私「 分かりました 」
ヒラッ
的場「 式紙 ….七瀬さんからだ 」
名取「 暗くなる前に出るか 」
私「 そうですね 」
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スタッフ「 こんばんは!宜しければ番号を確認されてはどうですか ~ ?」
名取「 番号?」
スタッフ「 入園時にお写真を撮ったかと思うんですけど ~ 」
名取「 あぁ、アレか 」
的場「 俺ら何番です?」
名取「 56、だ 」
スタッフ「 あら、おめでとうございます!」
スタッフ「 銀賞当たっていますので、お好きな商品を1つお選びください!」
私( 写真立て、マグカップ、キーホルダー…. )
私「 色々ありますね 」
名取「 伊吹は何がいい?」
私「 え?私ですか….?」
的場「 これは伊吹が貰うべきだと思うよ 」
私「 …. 」
私「 これ、ペンダントですか?」
スタッフ「 そちらは蓋を開けると中に写真が入っているロケットペンダントという物です 」
スタッフ「 開けていただいても大丈夫ですよ 」
私「 …. / パカッ 」
私「 ふふ 、これにします 」
スタッフ「 かしこまりました!」
・
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・
名取「 ロケットペンダントなんて珍しいな 」
的場「 俺もあんまり見たことないかも 」
私「 肌身離さず、一生大切にします 」
名取「 クスッ 、大袈裟 」
私「 大袈裟ではないです!今日は本当に楽しかったんですよ 」
私「 ニコッ 」
名取「 ….よく笑うようになったな / ボソッ 」
私「 ? 」
名取「 いや、何でもない 」
七瀬「 お ~ い、そろそろ帰るぞ!」
的場「 じゃあ、帰りましょうか 」
私・名取「 はい / あぁ 」
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︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎それは彼らにとって数少なく限りがあるモノ
︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎進む道は違えど、重なれた存在
︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎きっと、心の何処かでは必要なカタチ
︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎いつか必ずそれが分かる日が来る__。
︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎いつか、早くも遅くも 必ず
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︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎︎︎ ︎︎︎ あれから3年 ….、
︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎ 春
的場「 皆様、本日はお集まり頂きありがとうございます 」
的場「 今日が有意義な時間となりますよう、宜しくお願いします 」
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・
的場「 名取、少しよろしいですか?」
名取「 えぇ、大丈夫ですよ 」
的場「 では、あちらの部屋に 」
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的場「 最近、会合であまり見かけなかったので心配しましたよ 」
名取「 あはは、ご冗談を 」
名取「 すみません、表の方が立て込んでおりまして / クスッ 」
的場「 ” 彼女 “ の方はどうです?」
名取「 勿論、第一で探していますが ….収穫はありません 」
的場「 式の話では未だに和田の家に帰っている姿がないようです 」
名取「 今年で3年ですか 」
的場「 …. 」
名取「 少しの間、東京に滞在予定なんです 」
名取「 そこでまた探してみます 」
的場「 頼みましたよ、名取 」
名取「 的場さんこそ、こちらは頼みます 」
名取「 では 」
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名取「 …. 」
︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎そう、伊吹が失踪した
︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎ 遊園地の日から1ヶ月、会合の知らせを
︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎ 伝えようと和田さんの家へ行くと
︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎彼女はいなかった。
︎︎ ︎︎ ︎︎︎ 和田さんは何も答えず、ただ「 帰れ 」の一言
︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎誠司も珍しく表情が崩れていた
︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎︎︎ 行く所で失せ物探しの術、互いに情報交換
︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎︎︎ ︎︎︎それでも 彼女を見つけることはできず
︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ 今も探し続けている
︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ︎︎︎ ただ 彼女が心配で仕方なかった
名取「 ….どこにいるんだよ、伊吹 」
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