もう夜だと言うのに目が冴えている。コレなら1つ位クエストをこなすくらいどうと言うことは無いかな。そう感じてギルドに顔を出した。思えば久しぶりだ。4ヶ月ぶりだろうか。周りが私を見るなり「お?引退してなかったのかよ。」とか
「アイツまだ冒険者やってたのか」とか聴こえてくる。そんなの無視だ。私は真っ直ぐに受付嬢の所へ向かった
「ちょっとキラーウルフ討伐したいけどある?」
「ありますがランクが足りないのかと。確かあなたはDランクでしたはずですよね?」
受付嬢がクリスじゃなかったからなのか、対応が冷たい。
というのも、私はAランクの白銀の剣にはいたが個人のランクはDなのだから当然の反応だ。
「キラーウルフ討伐はCです。ましてやあなたは戦闘経験のなかった荷物持ちだったのでおすすめ出来ません。」
「Dランクなら1つ上のクエストは受けれたハズですよね?」
「死にたいんですか?荷物持ちしかして来なかったあなたが討伐なんて自殺行為ですよ?」
受付嬢の言うことは分かる。今までずっと荷物持ちで戦闘経験は無し。そんな人が突然討伐系をしようと言って来るんだから。でもここで下がっちゃダメだ。
「じゃあ討伐出来なかったらずっと荷物持ちでいいですよ?その時は違約金だって払いますから。」
それを聞いたからなのか、周りにいた冒険者達がうるさくなった。
「おもしれぇじゃねェか!荷物持ちだった奴が実は実力者って話かどうかなんだろ?」
「じゃあ俺は失敗に銀貨100だ!」
「俺も失敗に銀500だ!」「400!」「250!」
私で賭けしないで欲しいんだけど、。というかそれじゃ賭けになってないような、。
「おいおい賭けになってねえじゃねェか。なら俺は成功に金600な!」
その一言で皆「オイオイ死んだなアイツ」みたいな反応を見せて来る。
「あの…クエストを受注させるかは…」受付嬢が続きを言う前に野郎たちの圧が強くて押されていた。
「はい、。クエストクリア頑張って下さいね、。」
「はい。」
私にとって初めてのソロのクエストが始まる。
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