テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「ここからは、ただひたすらに捏ねる。とにかく捏ねる。頑張って捏ねる。捏ねて滑らかにしたら、4個の山に切り分けて、メロンパンのような形にまとめる。
その間に、私はピザ用トマトソースを作っておく。本日はそこまでだ。
生地を冷蔵庫に入れて寝かして、明日6時頃にキッチンに出す。7時頃には発酵を終えて、ちょうどいい状態になっている筈だ。
以上、うちの実家のピザ生地の作り方だな。ナン生地も同じように作るから、一般的な方法かどうかは知らんけれど」
そういう事は、だ。
「明日はピザですか」
「ああ。冷蔵庫の中から自由に載せて焼く感じで。元々、計画はしていたんだ。だから強力粉やイースト、ピザチーズなんてのも用意しておいた。
本当は適当な石があれば、即席でピザ釜くらい外に作りたかったんだけどな。ちょうどいい平たい大きい石が無くてさ。だから、ここのオーブンで我慢しようかと」
「何か川俣先輩、随分色々料理を知っているんですね」
川俣先輩は中2。
たった1年先輩であるだけなのに、色々な料理の作り方を知っている。
ビリヤニやカレーなんてインドっぽい物から、ムニエルとかまで何でも、という感じだ。
魚もさばけるし。
「うちは父も母も料理好きだったからな。何かあると、家族全員で作るんだ。だから嫌でも覚えてしまった訳。特別でも何でも無い」
そうなのか。
それにしても、という気がするけれど。
さて、捏ねると言ったが、なかなか上手くまとまらない。
多分、水分がぎりぎり状態なのだろう。
「何か全然、きれいにまとまらないのですよ」
「諦めるな。叩いて伸ばして折ってを繰り返せ。30回やって駄目なら、水を大さじ一杯だけ加えることを許す」
若干スパルタ気味にやって、何とか全員きれいな生地が出来た。
これを打ち粉してラップにくるんで、巨大冷蔵庫に入れて。
いつの間にか出来ていたトマトソースを彩香さんの魔法で冷やして、冷蔵庫に入れて。
「お疲れ。さあ、風呂入って寝るぞ」
となる。
僕は一緒に風呂に入る訳にはいかないので、一時休憩。