テラーノベル
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1話目、
1発目で♡500行きました…!
最近少し伸び悩んでたとこもあったので、
嬉しいです!(*´˘`*)
ありがとうございます!
ぜひぜひこれからも読んでってね…!
(。>ㅿ<。)
明視点
『俺、明って言うんだ』
『覚えてよ、お兄さん』
「知ってるよ。明。」
「たかはし明でしょ?」
『え、何で知ってるの?』
「君は今有名人だよ」
ああ、そうか。俺は今ーーーー
指名手配犯なんだった
でも、それを分かってても直接言うなんて。
『………っはは。』
『ほんと、怖いもの知らずなんだね?』
お兄さんは笑顔を保ちながら言う
「そう?」
「この店に来ただけで、僕にとっては
みんなお客さんだよ。」
やっぱお兄さんは面白い。
『ねぇ、お兄さんは何の妖怪なの?』
『*視た*ところ、何の妖怪か僕には分かんなくて』
「…………」
お兄さんが黙った
さっきまでの表情とは一変して、
少し困ったような顔を見せる。
言えないようなものなのだろうか?
そんなの───
尚のこと気になるじゃないか
『ねぇ、教えてよ』
「知っても面白くないよ」
『そんなことない。お兄さんは面白いよ』
「なんで分かるの」
『出会った瞬間から面白かったから』
「………」
あ、顔背けた
はぁー……気になる。
気になるなぁ。
知りたい……
なのに、言ってくれない
『まぁいいよ』
『いつかは絶対知れるだろうから』
お兄さんは笑った
作り笑い
でも、柔らかい
『じゃあ、この黒百合。会計して』
「うん」
俺は黒百合を買った
お兄さんに似合うと言われた黒百合。
きっと、良い意味では無いんだろうけど、
それでも良い。
お兄さんに選んでもらった
それだけで十分なのだ。
『ねぇ』
少しだけ店の出口を見る。
『また、来てもいい?』
お兄さんは当たり前みたいに言った。
「うん、良いよ」
黒百合を包みながら、お兄さんは続ける
「また、夜に会いましょう」
『夜だけ?』
「夜でなければ困るのはあなたでしょう?」
そう言って、
紙袋を差し出す。
俺の立場を考えて言ってくれてるらしい
ほんと、おかしな人。
指名手配犯の俺に殺されるだなんて思いもしてない
普通の人として受け入れてる
「では、気を付けてください」
『……何に?』
「………さぁ。何になんでしょうね。」
意味が分からない。
でも、
なぜか、
その言葉だけが残った。
扉を開けると、
外はまた暗い路地だった。
振り返ると、
ガラス越しに、
花と一緒に立つお兄さんが見える。
逃げない。
手を振らない。
追ってもこない。
誰も来てないみたいに静かだった。
……それが、妙に腹立たしい。
俺の存在が無かったことにされてるみたいで。
いつか、絶対に。
あそこに俺の存在を植え付けてやりたい
路地を離れても、
花の匂いが
鼻の奥に残っていた。
血の匂いより、
消えない。
『……面白い店。面白い人。』
誰にも聞こえない声で、
そう言う。
今日の獲物より、
今日の花の方が、
頭から離れなかった。
次は、
何を買おう。
カシャンッ
ポケットからナイフが落ちたことに
気づかないほど
あの花屋のことで頭がいっぱいだった。
コメント
4件
コメント失礼しますれとても言葉の表現力とか明くんも純粋な(?)サイコパスというかぶっとんでる考え方がすごくミステリアスですごく引き込まれるお話ですね!晴明くんもアホっぽいより、謎めいた、晴明公みたいな感じてとても魅力的だなと思いました!すごい素敵で面白い作品で、すごい好きです!これからも頑張ってください!長文失礼しました!読んでくださりありがとうございます!
たか晴の中で1番好きだわ
#たかはし明
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