テラーノベル
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「誰かと思ったら、人間かのぉ」
「オークが喋った!」
「そうか!喋る魔物は初めてか!」
いや、私も魔物なんだけどね、
「お前、俺の部下を殺ったな?」
「部下ってこの人たち?」
ミリカは床で倒れているゴブリンを指さした。
「そうだ!そいつらだ、悪いが部下をやった罪、しっかり払ってもらうぞ!」
どうやら、ゴブリンの王?は相当怒っているようだ。
…当たり前か、でもこっちだってスキルレベルを上げなくちゃいけなかったし!
「仕方ない…新しいスキルの実験をしてみるかぁ」
「あぁ゙?ごちゃごちゃうるせぇ!」
「スキル発動炎火 」
「はあ、はあ…どうだ!ぶ、部下の敵、撃ってやったぞ!」
「…!ゴブリンの王、あ、あれを見ろ…」
「はあ!?」
ミリカはその場に立ったまま、ゴブリンたちを見据えていた。傷一つ無く。
「…なんだ、こんなものか
」
「馬鹿な!炎火は中級魔法だぞ!? 」
「そうか、中級か!だから大丈夫だったのか!」
「はは…強がりやがって、どうせ防御でもしたんだろう!?」
「スキル発動炎火X2 」
ゴブリンの王は口から緑の血を流した。魔力の使いすぎだ。
「ど、どうだ…さすがに、防御魔法は、発動できまい…」
「防御魔法?そんなの発動していないよ?」
ミリカは無傷で立ち、首をかしげていた。
「な、なぜ…これを食らって生きていた人間はいないぞ…」
「…ここならいいか、」
ミリカは追跡者の方をちらりと見ると、大きな防音結界を張った。
「私、人間じゃないんだ」
「それで、お主は何者なのじゃ?」
「…私は魔族、魔王の眷属の1人、魔属性のスライムだよ」
「なっ!あの魔属性のスライム!?」
コメント
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夢月零 猫🐈️🌠💚さん!いつも、ありがとうございます!
ゲストさん!いつも、ありがとうございます!