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#幽霊
凛道桜嵐 新
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#日常
がくじゅつてき・あかげ
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わーい
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コメント
1件
うわ、514話!すごい長編なんだね〜。 このエピソード、めっちゃ沁みたわ。千歳が「お前か桃が出てくる」って言った後の「お父ちゃんか兄ちゃん」の流れ、主人公の「…これはなあ」って諦めにも似た気持ち、胸にグッときた。日常の何気ない会話なのに、二人の距離感と主人公の秘めた気持ちがじんわり伝わってきて、なんか切なくも温かい気持ちになったよ。ダンジョン飯の話題から自然にキャラの心情描けるのが本当に上手いなあ…!
肋骨の骨折がだいぶ痛まなくなったし、涼しくなったので散歩でもしたいが、雨続きだし土砂災害警報出てるしでなかなか外に出られない。千歳(黒い一反木綿のすがた)も暇らしく、昼も夜もタブレットでずっと漫画を読んでいる。
『なあなあ、サキュバスってエッチな悪魔なんだろ?』
夜、ソファで漫画を読みながら千歳が言う。なんの漫画読んでるんだ。
「まあ、エッチなことして男の精を吸う悪魔、みたいなのかな」
俺は千歳のタブレットを覗き込んだ。ああ、ダンジョン飯読んでるのか。俺も狭山さんに勧められて読んだな。
「でも、ダンジョン飯って一般に知られてるそう言う悪魔とか妖怪像をモチーフにしてるけど、細部は結構世界観に合わせて作り変えられてるから。女の人にエッチなことする悪魔はインキュバスなんだけど、この漫画ではサキュバスで括られてるし」
『でも、猫娘の前にお母ちゃんが出てきた理由がわかんないんだ』
千歳は眉根を寄せた。サキュバスが主人公パーティの前に現れて、パーティの一人ひとりに魅力的な相手に化けて、精を吸った時のことを言ってるのだろう。
「その漫画だと、確かサキュバスは「腰が抜けるほど魅力的な相手」に化けるみたいなこと言ってなかったっけ? 色恋に目覚めてない孤児なら、魅力的な相手はお母さんになっちゃうのかも」
『あー、そういうことか……』
千歳は頷いた。
『じゃあ、ワシがこの漫画のサキュバスに会ったら、桃かお前が出てくるのかなあ』
「え!?」
千歳にとって、腰が抜けるほど魅力的な相手って俺なの!? いや、話の流れからして、母親に相当する相手ってことか、これは……。
千歳はなんのてらいもなく言った。
『まあお前はお母ちゃんじゃなくて、お父ちゃんか兄ちゃんって感じだけどさ』
「そ、そう……」
ああそう、千歳にとって俺は父親もしくは兄みたいなもんなのか……。
……これはなあ、俺の気持ちは絶対伝えないで押し込めておくしかないなあ……。