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ステータスは極振りで決まり!

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ステータスは極振りで決まり!

8 - 一章 火力は高ければ高いほどいい

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2025年05月04日

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あまりにも軽やかにポイズンスパイダーを倒すプリンもといユウナを見て大きくため息をついた後彼女に問いかける。

「あんた今のステータス教えてくれる?」

「え?私のステータス?」

「基礎ステータスの極振りの部分だけでいいわ」

「それなら力と素早さだね、えっと〜……まず物理攻撃の方は41で素早さは気持ち高くて52だね」

「まぁ、極振りにしてはまだレベル足りないからそんなもんよね?それじゃあそこに装備品のプラス数値と常時発動するバフを足してもっかい教えてくれる?」

「剣士スキルで加算されるスキルはないから装備品だけのプラス値で攻撃は52でしょ?それで、素早さは元の数値にスキル【脚力】で100追加されて、更に回避の効果で5パーセントアップ!さらにさらにジャスト回避決めれば5パーセントの、合計10パーセントも伸びてたよ!」

「単純計算で167くらいかな?初期装備のスキルバフだけでここまで跳ね上がるのはやっぱり化け物よ?」

「そんなことないと思うけどなぁ…。」

「そんな事あるから私は言ってんの……。」

「ま、とにかくどんどんクモさんを倒していこ〜♪」

それから洞窟の奥に奥にと進んでいき気が付いたら洞窟のボス部屋前にまで到達していた。

「あれ?ここボス部屋じゃね?」

「私ボス倒したことないんだけどここのボスってどんなやつなの?」

「確か普通にポイズンスパイダーの強個体ってだけだったと思うけど。」

「ならコイツもぶっ飛ばそうよ!ここまで私だけで何とかなっちゃったからミーシャの魔法見れてないし?」

「道中レベルも上がったとはいえあんたほどの火力は出ないわよ?」

「まぁまぁ、私も実力見せたしいいじゃん。」

「はぁ……。あんまり期待しないでよね?」

ボスがいると思われる大扉を開き中に入る。中は少しだけ暗く至る所に蜘蛛の巣が張り巡らされており正直少しキモイなとも思う。比較的広めの空間で天井も高くなっており、暗かったが上の方までしっかりと蜘蛛の巣でびっしりというのが分かる。そのまま上を見て居ると一瞬複数の何かが光ったような気がして凝視するや否や”それ”は姿を現した。

「ボスのお出ましだ!一旦ドア前まで全力ダッシュ!!」

「ふぇ!?」

かなりの高さから降ってきたため衝撃が走り土埃が舞う。そしてその土埃が晴れるとボスである強個体のポイズンスパイダーが姿を見せる。

「前足広げて思いっきり威嚇してるね」

「けどやること変わらず私がヘイトを買えばいいんでしょ?」

「そ、で後ろから高火力で私が吹き飛ばすから。巻き込んだら笑って許してや」

「全然許さないけど?」

「了承得たし元気よく行こうか?」

「えぇ……。」

最初にあったポイズンスパイダーと同じ要領で対策し攻撃を繰り出すが、やはりボスと言うだけあり簡単には行かない。つむじ風に容赦なく突っ込みユウナを追い詰める。

「普通相手の攻撃は様子見るために避けると思うんだけどなぁ……。」

前足で踏みつけようとするところを相手の懐に入り回避し背後を取ったのでそのままおしり部分に刃を入れようと振りかぶるが糸がそこから吐き出されその勢いに負けてしまい壁に叩きつけられた挙句、その糸に捕まってしまい身動きが取れなくなる。

「やっべぇ……デフォルメされてるクモとは言えこの状態になったら食われるよな私…。流石にソレされたらトラウマでしばらく私起動出来ないかも?」

「安心なさいあんたが稼いだ時間で私の今出来る最大の攻撃を見せれそうだから。」

そう話すミサの右手には野球ボールほどの光る球体がふわふわと浮いているが明らかにその球体の周りだけ温度がおかしいのか空間が少し揺らめいている。

「何それ?」

「私の取っておきの魔法。初期から使える【ファイア】を極限までチャージして更にそこに別の炎属性の魔法【フレア】も圧縮してこの球体に留まらせてるんだけど…」

「ん……徐々に体力減ってない?」

「高温すぎてやけどのデバフを受けてるけどそんなもんは些細な問題に過ぎないのよ。それくらいこの珠は恐ろしい火力だから!」

そう言うとその球体を振りかぶりポイズンスパイダーに向けて全力投球をする。複数の目を持つクモはすぐさまその球体に反応しユウナのトドメをやめて一度天井に避難をする。

「ちょいちょいちょい!!?その球体私にぶつかるって!?」

「安心なさいよ?私の現段階の最高の技よ?その辺のカバーもできてるっての!」

投げた球体はユウナに向かうが彼女に当たる少し前に突然進路を変更しポイズンスパイダーを追いかける。それに気がついたポイズンスパイダーはすぐさま糸を吐き威力減衰を図るがその高温により糸はみな溶けていきそのままポイズンスパイダーを貫き、腹の中心で止まったと思えば膨張し炸裂する。中に圧縮したフレアが外に溢れ出た事でポイズンスパイダーもそのまま爆散し体の部位は破裂したフレアで焼け落ちていく。

「これぞきたねぇ花火ってやつね。」

「本当にサイテー…。汚れてないけど気分的にお風呂行きたいんですけど…。」

「ま、なんにせよこれが今の私の強さよ。あんたと違って私は威力ほぼオンリーに注ぎ込んだからこういうことが出来ちゃうわけ。更にスキルの補正でも火力は上がってるし」

「ここまでできるんだからそりゃ高いだろうなぁ……。それよりも囚われの姫を助けてくれません?」

「名の通り姫様になれたじゃないか?」

「攫った相手がクモなのってなんか私相当ブスな姫様ってこと?」

「顔はともかく性格はブスって言われても仕方ないかもね」

「それはお互い様でしょうに…。」

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