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テラーノベル(Teller Novel)
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みんなおはよ〜!

見事に朝投稿ですね!(笑)

この作品一話目出すとき注意事項ないって言ってたのに今回あるわw

微腐かな…?

違うんだよ、?態とやった訳じゃないんだよ?

書いてたらそうなっただけだから、うん!この手が悪い!(笑)

まぁ腐気味とかさ……見る人によって変わるじゃん?

だがらねぇ、別に……うんうん…

あっ、そうそう!あと少しでね、200人いきそうなんだ〜

こう考えるとドキドキするねw


それではそろそろ本題に入りまショウ!

今回も楽しんで見てくださいね!


(そろそろ終わりが近付いてくるかな…?)






では、ドウゾ〜





















柔らかい感触が唇に触れる。口の中にひんやりと冷たい液体が流し込まれた。

ゴクンっと音を立てて、その液体を喉に通す。

黒い闇の帳が上がっていき、色彩が宿った。

「っ……」

「やァ…お早う、中也」

落ち着くような静かな声が、耳に響く。

眼の前には、太宰がいた。

「太、宰…?」俺の呼びに、太宰は小さく頷く。

刹那、血の味がした。

「く、そ……止める…のが……遅ェ、よ__ゔっ!!」

全身に激痛が走る。気管に入った血液が、口内から溢れ出た。

「っ…!ゲホッゲホ…」

口元に手を寄せながら、俺は小さくうずくまる。

珍しく、太宰が俺の背中をさすった。

「……?」太宰の方を向く。

然し月の光によって逆光になっていた為、太宰の表情が判らなかった。

「____中也、済まない」

太宰の声が響く。

「は?」その言葉に、俺は目を丸くした。

「君は或るウイルスに感染している。とても強力なウイルスだ……」

含みのある口調で太宰は云った後、少し小声で「数日で死に至る」と、付け加えた。

俺は唖然としながら、太宰の話を聞いていた。

「ウイルスは人工物だ。だから私には如何する事もできない」

太宰は後ろの方へと視線を移す。

其処には敵の本拠地があった。半分程崩壊している。

「……先刻、薬を取りに行った。でも解毒薬は無かった……敵が態と持って行ったのだろうね。矢張り何段も用意が上だ」

「……太宰…?」

太宰は俺の方へと視線を移す。その瞳には何処か愁いが含まれていた。

小さく微笑む。

其の瞬間、俺は気付き理解した。


――人工物なら太宰自身も感染している事。


――腹部の傷口の出血が酷い事。


――顔色が悪い事。


――何時も通りではない事。


そして__…

「ご、めんね…中、也……」

まるで炎が消えるように言葉を静かに切らせ、俺の方へと倒れてくる。

「太宰!?」俺は勢い良く起き上がる。

然し其の瞬間、汚濁を遣った代償が躰を襲った。

「ぐッ…!」

呼吸がしずらかった。

息を吸う。

吐く。

この動作が、とても苦しかった。

「中、也……駄目だよ。今回は、っ゛……君を…止める、のが……遅…かった。いくら君でも、安静に…していないと……死、んで…しまう」

太宰も同じように息が荒くなっていて、何より腹部の出血が酷かった。

「完、全な……解毒薬は…無かったけれど、未完成の……解毒薬が、一個在った……先…刻、君に其れを呑ませたから……少しは大丈夫」殆どが喘鳴に近い声だった。

「ふふっ……君の…ゴリラ並みの細胞なら……抗原体と、一緒に…ウイルスなんて……軽くやっつけられるでしょう?」

誂いの笑みを浮かべながら太宰は云う。然し言葉はどんどん小さくなっていって、顔色も悪くなっていった。

「な……手前は」

「凄いよ…中也、私死ぬんだ……此れが死なんだ…。あぁ……素晴らしい」

まるで芸術を語るように、幸せそうに太宰は呟く。

「何、巫山戯た事ほざいてンだ手前…!疾く首領のとこ行くぞ!!」

俺は全身の痛みを堪えながら立ち上がり、太宰の腕を引っ張る。

「いいよ」そう含みのある口調で云って、太宰は優しく俺の手を握った。

「っ…!」

――自分の所為だ。

その言葉が、酷く躰に伸し掛かった。

「あぁ、そうだ……織田作達に伝えといてよ、中也…」

太宰の瞳が徐々に虚ろになっていく。

「もっと……君達と、呑み交わしたかったなぁ…って……あと、墓参りに来る時は…織田作に……咖喱作ってきて欲しいなぁ。…辛いの、余り好きじゃ…ないけど……織田作の料…理、美味しい……から…」命の灯が、小さくなっていく。太宰は死の間際だった。

「安吾には……私の人生録を作って、欲しい…なぁ。まぁ……出来るか、如何かは……判らないけど…。ねぇ中也、知ってた……?」

太宰が俺の方に視線を移す。

「安吾…曰く、“一人一人の生には必ず意味がある”のだって……もしそうなら、私の…生にも、何か意味が……あるのかも…しれない」

太宰の手が、どんどん冷たくなっていく。

「安吾ならきっと…見つけてくれる、よね……」

俺は震えを堪えながら、太宰の腹部の傷を圧迫した。

「一寸…何、その顔……」太宰が俺の頬に触れる。

冷たかった。

酷く冷たい太宰の手は、俺に恐怖と絶望しか与えなかった。

「ふふっ……躰が、動くのなら…その顔撮ってやりたかった、なぁ……」

「だっ…太宰……」

「中也、には……芥川君の事…頼もうかなぁ……」

太宰の声が枯れていく。

「異能の、防御や制御は……中也の…得意分野、だろう…?君が最適だ。……けど、余り甘やかし…過ぎないでね」

今この瞬間、太宰の命が消えようとしている。其の事実が脳に張り出された。

「思い残す事は……此れくらい、かなぁ…。あー……後は…」太宰が俺に視線を移す。

そして痛みを堪えながら小さく微笑んだ。

「…君に、遺言なんて……私の…柄じゃあ、ない…し……。代わりに…イヤガラセ……を、してあげる」

太宰の頬に汗が流れる。

喘鳴を一呼吸おいて息を整えた太宰は、悪戯な少年のような笑みを浮かべる。

囁くような声で、太宰は云った。






















『生きてよ』













 








太宰のその言葉が、酷く耳に響く。

目を見開き、唖然とした。

「…好きな、女性……とかと…結婚してさ、子供でも…作ってさ……適当に、人生を…謳歌してよ……」

視界が上手く機能しない。

黒い霧に遮られているようだった。太宰の声のみが耳に響く。

「……何年も、何十年も……生きて…」

太宰の声が弱々しくかすれていった。

「…それ、で……人間とは…何なのか……生きるとは、何なのか……考え…てよ。最期の…最期まで……」太宰の言葉一つ一つが、俺の脳へと確実に移し書かれていく。

忘れては成らない。

聞き逃しては成らない。

本能たる魂が、そう叫んだ。

太宰が乾いた笑い声をする。

「……君…にしか、頼めない……から、さ…」

俺は歯を食いしばって、太宰の服の裾を握りしめた。

「____…あぁ」

太宰が目を細める。

「…最期に、君の……こんな…顔が、見られるなんて…なぁ……」小さく微笑した太宰は、俺の頬を優しくなぞった。

「今この一瞬は……世界の酸化が…止まったように感じる」

太宰が満面の笑みを浮かべる。月光がそれを照らした。

とても幸せそうな笑顔だった。

俺に顔を近付け、太宰は耳元で囁いた。

「後は任せたよ。相棒」

硬い地面に、太宰の手がすり落ちる。

その音をきっかけに、周りの音は一切俺の耳奥に侵入してこなかった。

只々、太宰の言葉が脳内で木霊していた。

























『生きてよ』











「……ッ」

冷たくなった太宰の躰の上に、俺はうずくまった。

















――何で。












――何でだよ。











――その言葉を。










――何で手前が____



































「…っ……ばか野郎」


















肺腑から絞り出した透き通るような声は、何処か掠れていて、遠くから聞こえるヘリコプターの音にかき消された。















朝投稿してほんとごめん!

みんな学校とか終わってから見てね!

と言うわけで私も学校行ってくる!!


いってきます!

最期の“イヤガラセ”

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