「かなと、…かなとぉ♡」
「好き、っ大好き、ぁっ…ふッ」
「ん、んんっ…うぁッ♡かなと、すきぃ」
『ひば、…僕も、…好き_______』
______________
『すき………』
ぼんやりとした頭の中で目を覚ます
あれ、僕…寝ちゃってたのか。
_夢、
『…夢か、』
『僕、明日からは早めに学校行くわ。』
「マジ?なんか用事あんの?」
雲雀が不思議そうに僕を見る。
居心地が悪くて、目を逸らした
“雲雀から離れてください”
アキラの言葉が耳にこびりついて離れない
_______番になりたい人がいるって
言ってた
雲雀ならきっとなれるだろう
幸せそうに「番ができた」と言ってくるのだろう。
好きな人の幸せが僕の幸せだ
大丈夫、きっと大丈夫だ
なんて、自分を守るエゴに過ぎないのだけれど
『…うん。そう、用事あんだよねー、めんどくさーい』
「奏斗も大変だな。あ、てか明日さゲーセン行かん?」
『…え、あー…ごめん。明日は、ちょっと』
「あ、マジ?分かった」
雲雀はコーヒーを飲んで、ほっと一息ついた。
安心しきっているのだろう、僕の方なんて見ないでゆっくりくつろいでいる。
_______目の前の男はお前のことが好きだ。なんて言ったらどんな反応をするんだろう
喜んでくれるのだろうか、それとも距離を取られるだろうか。
間違いなく後者だろう
『案外、早かったな』
「…なにが?」
聞こえてたとは思わず、ドキリと胸が鳴る
内心焦っているのを隠すように、笑った
『なんもない。』
お前は気づかないでいいよ。
『…いってきまーす』
「奏斗待って!俺も行くわ!」
『え、…なんで?」
「早川先輩からLINE来てさ!一緒に行こうって!」
そう言って嬉しそうに笑う雲雀
早川先輩ってあの、番がいる先輩か
優しくてカッコよくて本当に良い先輩だと思う。雲雀、一番懐いてたし、よほど嬉しいんだろうな
『いやーでも、あの先輩本当にカッコいいよね〜。しかも綺麗な女性の番もいるんでしょ?』
「え、ぁー…うん。マジ羨ましいよな!」
雲雀は煮え切らない返事でそう言った。
_______違和感。
なんの違和感かはわからない
けど、一瞬雲雀の顔が歪んだ気がする
気のせいかな
『どこで待ち合わせしてるの?』
「家の前!多分もう見える!」
『そう?じゃあ僕先に行くわ』
「おう!またなー!」
雲雀は笑顔でそう言い、手を振ってきた
それに応えるように手を振って、歩き出す
_______今日から僕は雲雀から離れる
どうか、良い番が出来てくれますように、
コメント
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続きすごく気になります;;;;