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人によったら微妙にBL表現有り
⚠︎︎暴力表現有り
此処はマフィア,上品な黒い部屋に呼ばれている1名の男。その前に座るのは見るからに上層部の人間だと分かる上質な服を纏う小太りな男。どうやら後もう1人来るらしい。少し時間が経つと部屋へ近づく足音、2回のノックと扉が開く音がする。
「..失礼します」
遅れて来たもう一人の男。少し中性的な顔立ちで低身長、髪は黒く少し長めで後ろで小さく纏められている。顔立ちもかなり良く、男女問わず人気そうである。
「では..まずお互いに自己紹介を先にしようか?」
と、お偉いさんが口を開く。お互い、というのは先に着いていた男と後から来た男2人の事だろう。先に着いていた男から口を開ける。
「私はファルス..今は此方の幹部に務めている」
ファルスと名乗る男は少し青がかった綺麗な黒髪で長髪。シャツも靴も黒で揃えられ、立場に合う上質な物である。
「..へぇ、まぁ僕は名前なんてすぐ忘れちゃうけど…」
少し口角を上げ.話すは低身長な男。人の言葉や行動に一々突っかかりたくなる様な性格なのだろうか。その言葉にファルスは一つも表情を変えず、唯じっ斗もう片方の相手の自己紹介を待っている様で。
「…全く、つまらない奴。僕はノディ、情報屋。金になる事は僕に言ってよ」
少し不機嫌そうにしながらも最低な一言や二言を添えて自己紹介をする。
「そうか、ノディ君とでも呼ばせて貰おう」
ファルスがノディを見下している様な構図。唯ファルスはノディの方へ視線を向けているだけだが必然的にそうなっているのだ。
「自己紹介は済んだかな?..それで本題に入るんだけどー…」
用件を話し始める常総部の人間。
「君達にはこれから共同で仕事をして貰う」
おかしい。今までの自己紹介や姿、どれを取っても正反対で相容れぬ2人であろう。其れを聞いた2人も少し驚いている様子だ。
ファルスは大きく表情は変えないが、少し口を開けて瞼を数ミリ何時もより上げている程。
ノディは今にも「はあ?」とでも言い出しそうな顔。眉間を寄せ,口を軽く開けている。
・・・
其の儘話は半ば強引に進められた。仕方ないのだ。仕事なのだから…部屋を共に出たファルスとノディの2人は不意に視線が合う。
「..ねぇ、これからはお互い長い付き合いになるんだしさ..少し遊びにでも行こうじゃないか」
ノディが口を開ける。ファルスを遊びに誘う様で.
「遊び..?其の遊びとは単純な物では無さそうだが、」
ノディの言葉を表面上の儘受け取らない彼。ファルスは少し目を細めてノディを見て.
「そんな深く考えないでよ..ねぇ?まぁ行ったら分かるさ!」
先程よりも明らかに上機嫌なノディ。ファルスは少し不審に思いながらも長い付き合いになる事は承知しているので其の儘ノディへ着いて行き.
黒い高級車の中。ファルスは紙の煙草を吸っている。ノディは煙草の匂い等嫌う事は無い..というよりも慣れに近いのだろう、裏社会とはそういうものだ。ノディは缶に入った甘そうなカフェオレを飲んでいる。ファルスは其れを観察する様に横目で見ている。
「ほら!此処さ..魅力的だろう?」
斗、両腕を広げて上機嫌そうに話すノディ。着いたそこはギャンブル。騒がしく、甘い香水や酒、煙草の匂いが混合している。ファルスにとって嫌悪極まりない空間である。
「..すまないがこういう場所には興味が無いんだ。帰らせて貰おう」
君一人で楽しむといい、斗ノディを切り捨てる様に言う彼。
「まぁまぁ..いいだろう?出会った記念の夜として、ね?」
ノディはすかさずファルスの腕を掴み.引き留め,強引に中へ連れて行く。抵抗する事も出来たが、長い仲になる人間..何より騒ぎにしてはいけないと判断したのだろう。
騒々しい人集りの中を通り抜けていく。ジャラゞ斗するチップやコインの音、遠くからする人の言い争いの様な声の掛け合い..最悪だ。広い台が目の前へ置かれた黒い椅子へ二人は腰を掛ける。
「賭けをしよう。君は全財産、即ち人生..僕は君の願いをなんでも聞く奴隷にでもなってやろう」
席へ着けば直ぐに突拍子も無い事を言い始めるノディ。
「..はぁ、君の言う賭けに興味は無い。」
当たり前だが断る彼。冷静に考えて断る一択だろう、一歩間違えれば人生が無くなるも同然なのだから。其れにしても狂っている..初めて会い、これから長い付き合いになる男の人生が終わるか否か賭け事で決めるなんて。
「釣れないねぇ?いいだろう、君に多大な利益が来るかもしれないんだ」
ぐだゞ斗諦める気は無さそうに言葉を連ねるノディ。
「….いいだろう、賭けに乗る」
吹っ切れたのかノディの言葉に乗る事にしたファルス。
「ふふっ..いいね、それでこそ僕に相応しいやつさ」
くす.斗口角を上げ何処か悪質な笑みを浮かべるノディ。其れに対比する様にファルスは冷めきった表情である。
ゲームはコインゲーム。コインを投げ裏表、何方が出るか当てる簡単かつ単純なゲーム。ノディは表、ファルスは裏…そんな事を決めている途中、椅子に着くまでにも聞いた争い声が段々と大きくなってくる。其れを囲う周りの人数も明らかに増えている。其れへ2人は横目で視線を向ける。
「..ああいうのは多いのか?」
「嗚呼、粗日常みたいなものさ..馬鹿馬鹿しいね、全く大人が汚い言葉をぶつけ合って…」
ノディはコインへ視線を向け,そうぶつゞ斗言い始める。ファルスは其れを聞いているのか聞いていないのか..争いの方を見ている。
いよいよ人生を賭けたゲームが始める。最低な争いの声をBGMにするかのように。1枚の光るコインがノディの指へ乗る。2人が視線を合わせた後コインが宙へ浮かぶ__。結果は..
コインが手へ着く直前、争い声のする方から高そうな花瓶が2人の方へ飛んでくる。2人が気付く時にはもう遅い..ノディの頭へ花瓶が直撃したのだ。
嗚呼、運が悪い…のは何方だ?其れは今からの2人の行動を見れば予想が着くだろう..
「あぁ..?何だこれは、はぁ?」
頭から血が流れ滴れている。ノディは状況が読み込めていないようだ。一方投げてきたであろう婦人は少し焦っている様子。此方を見てきている。ファルスは唯その様子をじっくり斗眺めている,最終的にはノディの方を見ている。
「ははっ..今から?面白いゲームが始まると言うところだったのに…?僕にこの瓶を投げたのか?なぁ..」
健常?異常?果たして其れはどちらか。無理矢理口角を上げたような気味の悪い笑みで婦人の方へ1歩近付く。
「..ふっ..ははっ、はははっ”!なぁファルス?今から彼奴らを殴り×してやる!」
立ち上がったノディはファルスの方へ視線を向け,そう笑いながら発する。
「..はは、どうやら私の相方は見学を許してくれないらしいな」
なんて一人冷静にほくそ笑み乍立ち上がり,ノディの方へ近付く。
「さて..では行こうか、ノディ君?」
「嗚呼..言われなくても今すぐにでも殴ってやる!」
END.
遡ったら2人のストーリー何個かあります。
〖設定〗
ノディ
身長:169cm
性:男
好:賭け事、金
嫌:汚れ、酒
屑ギャンブル中毒。人間関係終わってる。短気。
酒は弱いから嫌い。
ファルス
身長:176cm
性:男
好:多大な利益、安定、煙草
嫌:不安定、騒がしさ、面倒事
ヤニカス冷酷。女性からの想いを全てどん底に突き落としてる奴。酒は強いが好んで飲まない。
後々2人は体の関係持つことになりますが愛情0だと思います