――大丈夫、てるとも地球も全部俺が守ってやるから――
ピーンポーン
💗「にぃちゃん、だれか来たよ?」
💚「誰だこいつ?」
ある日俺たち兄弟の所に、
見知らぬ男がやってきた。
その当時俺が10歳、弟のてるとが7歳。
父親を事故で俺が4歳の時に亡くして、
母親はいつも働きに出ていた。
だから別に生活に困っていた訳では無い。
母親には感謝でしかない 。
まぁ、そんなことはどうでもいい。
💚「どちら様ですか?」
「しゆんとてるとだな
中に入れてくれ。
話がしたい。」
💚「はぁ?いや、何か分からない人を家に入れれないんで」
そういったのに、強引に入ってきた。
その男は意味不明なことを言っていた。
「お前たち2人は選ばれた人間だ。
これからはお前たちが平和を守れ。」
意味が分からない。
俺に分からなければ
てるとにもわかるわけが無い。
その男の説明によると
この世界とは別にこの世界を守るための
魔法世界みたいなものがあるらしい。
そこから神のお告げみたいな感じで
魔法戦士が毎年選ばれる、と。
💚「で?俺たちは何をすれば言い訳?」
「闇の生物ダークメイトと戦って貰う。」
💚「は?」
💗「魔法使いってこと?!」
てるとは目をキラキラさせて言う。
いや、ダメだろ。
俺はともかくてるとはまだ小学校1年生だ。
危険すぎる。
「お、乗り気だな。ただ、魔法はあんましだな。」
💗「魔法使えないの・・・?」
「ほぼ、な。ほぼほぼ肉弾戦だ」
💚「はぁ?!」
「ただ使えない訳では無い。
戦闘を有利にするためのサポートアイテムだと思え。
とりあえずこれを。」
そう言って男は腕時計のようなものを2つ取り出した。
「これは戦闘の際に必要になる。
人間誰しも持っている少量の魔力を増幅させコントロールできるようにする。
あと、魔法界と連絡が取れるのはこの腕時計だけだ」
💗「おじさんは?」
「俺は中継ぎ役だ。
これがなくても行き来できる。
お前たちのこれは俺のような中継ぎ役に連絡されるものだ。」
💚「・・・俺たちだけなのか?」
「いや、全国各地にいるぞ。だいたい40歳位で引退の知らせがくる。
お前たちがなんと言おうとももうこれは決まってしまったことだ。」
💗「ねぇねぇ!おじさん魔法界連れてってよ!!」
「お、いいぞ!行ってみるか!!お前の兄ちゃん信じてないみたいだしな!!」
💚「こんな話信じられるかよ・・・。ただ、これで本当だったらその話乗ってやるよ。」
「よし、じゃあお前らこの腕時計をつけろ。これがない人間は魔法界には入れない。」
男が空中に星マークを描く。すると、
空間に割れ目が入り、水色の渦のようなものが現れた。
ズズズ・・・
💚「まじか・・・」
💗「うわぁー!!!!おじさんすごーい!!」
「こいつをくぐったらもう目の前が魔法世界だ。」
目の前が一瞬白く染まり、目の前に信じられないものが現れた。
💚「えぇ・・・・・・」
「な?本当だっただろ?」
目の前には街が広がっていた。
ドラゴンなのか恐竜なのか。
うさぎみたいなのもいる。
姿形は見た事無いものばかりだが、2足歩行で買い物や、商売をしたりしている。
「ここにいる生き物はほとんどがダークメイトだ。」
💚「はぁ?!」
「心配すんな。元、だ。今は浄化されて人間のように暮らしてる。」
俺は眉をひそめたがてるとはキラキラした目で辺りを見回している。
💗「ねぇ、おじさん!!魔女さんがいるよ!!」
そう言っててるとが指さした先いたのは箒で空を飛んでいる魔女だった。
姿は人間そのままだ。
💚「あいつも元ダークメイトなのか?」
「いや、違う。あいつは人間だ。
お前たちは戦闘員だがそうじゃない奴らも人間世界から選ばれる。
俺は人間界から中継ぎ役として選ばれた。」
💗「魔女さんは何ができるの?」
「ダークメイトの浄化だ。」
💗「???」
てるとにはよく分からないのだろう。首を傾げる。
「あー、悪いやつを良い奴に変えてるんだ。」
💗「・・・!!すごーーい!!!!!!」
「あいつらはもっと精密な魔力操作ができる。
お前らも大体の力が身につけば、腕時計なしでも魔力操作ができるようになる。
どうだ?信じれたか?笑」
💚「いや、信じるしかねぇだろ・・・。」
「ははっ、そうか。じゃあこのまま登録に行くぞ。」
💚「登録?」
「戦闘員登録だ。その後は訓練所。」
💚「は?!もう訓練すんの?!まじか・・・」
「訓練用の弱いダークメイトが用意されてる。あと、身体能力向上だな。」
💚「それは要らない。だって・・・」
「そう思うだろうな。あんなことが出来たらな。」
そう。俺たち兄弟は身体能力が異常に高かった。
10mの高さの壁を飛び越えるなんて容易いことだ。
走るのも常人ではありえないほど。
だからいつもは力を抑えて生活している。
幼い頃に母親とこの能力は人前では出さないようにと約束したのだ。
「戦闘員に選ばれる奴らはみんなそんな奴らばかりだ。
ダークメイトと戦うのならもっと高い身体能力が必要だ。
訓練所に着いたら先輩達が稽古をつけてくれる。」
💚「もっと、か・・・」
なんだかすごくワクワクした。
弟を危険な目に遭わせるの兄としてどうかとは思うが、初めての感覚だった。
勉強は出来ないけど身体面で負けたことはなかった。
だから自分より強い人がいることが嬉しかった。
「お、いい目してるな。」
その後俺たちは戦闘員登録を済ませ、訓練所へ向かう。
こうして俺たち兄弟の魔法少年としての戦いが始まる。
コメント
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プリキュアみたいな感じ、?