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絶対辰哉
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絶対辰哉
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絶対辰哉
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夜の海。
街の明かりが水面に揺れている。
波の音だけが、静かに二人の間を埋めていた。
────────
❤️side
翔太は何も話さない。
海を見つめたまま動かない。
その横顔は、今にも壊れてしまいそうだった。
もう待たない。
今日だけは。
そう決めていた。
❤️「翔太」
💙「ん?」
❤️「約束」
💙「……」
❤️「黙っていなくならないって言ったよね」
翔太はゆっくり頷く。
💙「言った」
❤️「だったら教えて」
❤️「何を一人で背負ってるの」
風が強く吹く。
翔太は俯いたまま、何も言わない。
❤️「翔太」
❤️「俺、もう限界」
その言葉に、翔太が顔を上げる。
宮舘は初めて見るような表情をしていた。
苦しそうで。
泣きそうで。
必死だった。
❤️「毎日笑ってるのに」
❤️「全然笑えてない」
❤️「俺のこと避けて」
❤️「連絡も返さなくなって」
❤️「何があったかも教えてくれない」
❤️「隣にいるのに」
❤️「何もできない」
❤️「それが一番つらい」
その声は震えていた。
翔太は唇を噛む。
もう。
限界だった。
────────
💙side
言うな。
言ったら終わる。
頭の中ではそう思っているのに。
目の前には。
二十年以上、自分の隣にいてくれた人がいる。
こんな顔をさせたかったわけじゃない。
守りたかっただけなのに。
気付けば、一番傷付けていた。
💙「……ごめん」
声が震える。
❤️「謝らなくていい」
💙「違う」
💙「違うんだよ……」
堪えていたものが、少しずつ溢れ始める。
💙「俺……」
💙「Snow Man辞めようとしてる」
時間が止まった。
波の音だけが響く。
宮舘は何も言わない。
ただ、翔太を見つめていた。
💙「実家の会社」
💙「母さんの病気」
💙「俺しか継ぐ人がいない」
💙「だから……」
💙「一年後に辞めるって決めた」
💙「もう書類もあって」
💙「社長とも話した」
全部。
全部言ってしまった。
もう隠すものは何もなかった。
────────
❤️side
頭が真っ白になる。
翔太が。
Snow Manを辞める。
そんな未来。
考えたこともなかった。
でも。
一番最初に浮かんだ言葉は。
引き止める言葉じゃなかった。
❤️「……一人で決めたの?」
💙「うん」
❤️「誰にも相談しないで?」
💙「したら止められるから」
❤️「当たり前だよ!」
思わず声が大きくなる。
翔太が驚いて目を見開く。
❤️「止めるに決まってる!」
❤️「俺たち仲間だろ!」
❤️「家族だろ!」
❤️「なんで一人で全部背負うんだよ!」
宮舘がこんなに感情をぶつけるのは初めてだった。
声が震える。
目も赤くなっている。
❤️「そんな覚悟」
❤️「一人でするなよ……」
その一言で。
翔太の涙が溢れた。
💙「だって……!」
💙「どうすればよかったんだよ!」
💙「母さんを見捨てろっていうのか!」
💙「会社も放っておけっていうのか!」
💙「そんなことできるわけないだろ!」
初めてだった。
翔太が宮舘の前で、大きな声を出したのは。
💙「だから!」
💙「俺が辞めれば全部丸く収まるって……!」
❤️「収まらない!!」
宮舘が叫ぶ。
翔太の言葉を遮るように。
❤️「翔太がいなくなって!」
❤️「何が丸く収まるんだよ!」
❤️「俺は?」
❤️「メンバーは?」
❤️「翔太は?」
❤️「誰一人幸せにならないじゃん!」
翔太は何も言えなかった。
涙だけが止まらない。
宮舘はゆっくり翔太に近付く。
そして。
震える翔太の肩を、強く抱き寄せた。
💙「……っ」
❤️「もう一人で泣くな」
❤️「もう一人で決めるな」
❤️「俺がいる」
❤️「Snow Manがいる」
❤️「みんなで考えればいい」
❤️「お前が全部背負う必要なんてない」
翔太は宮舘の服を強く掴む。
子どもの頃みたいに。
声を殺して泣いた。
💙「怖かった……」
❤️「うん」
💙「辞めたくなんかない……」
❤️「知ってる」
💙「でも母さんも守りたくて……」
❤️「うん」
💙「どうしたらいいか分かんなかった……」
宮舘は何も言わず、翔太の背中をゆっくりさすり続けた。
冷たい海風が吹く中。
二人だけが、その場に立ち尽くしていた。
そして宮舘は、翔太には聞こえないくらい小さな声で呟く。
❤️「もう離さない」
幼なじみとしてなのか。
それとも、それ以上の気持ちなのか。
宮舘自身もまだ答えは分からなかった。
ただ一つだけ。
翔太を一人で歩かせるつもりは、もうなかった。
コメント
2件
あ、お母さんの病気だったのか じゃあ尚更待てって
みぅです🥀 第14話、泣きそうになりながら読みました……。 翔太がずっと一人で抱えてたこと、隣にいるからこそ気づけなかった辛さとか、宮舘の「俺がいる」っていう言葉がすごく刺さりました。一人で辞めるって決めるんじゃなくて、ちゃんと話せた夜だったんだなって。 「もう離さない」の小さな呟き、好きです。幼なじみの間柄の重みが伝わってきた……。次も読みます🌙