テラーノベル
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ー茈Sideー
茈「なつ………」
なつ、なつ、なつ。
ずっと、どこ行ってたんだよ。
ずっと、なつのこと探してたんだ。
あの日と、同じ場所。
全てが…変わってしまったけど。
話したいことが、聞きたいことが山程あった。
でも、泣きじゃくってるなつを見て、全部吹っ飛んでしまった。
強く、なつを抱きしめた。
赫「ぃるま…っ、よかった…、生きてて…」
赫「しんじゃったのかと…おもったの…」
なつが、生きてる。 俺のそばにいる。
こんなに、嬉しいことはない。
茈「…俺はずっと、おまえをさがしてたよ」
赫「ごめん…っ、勝手に居なくなってごめん…心配させて…ごめん…、」
茈「ッほんとだよ…」
赫「…っ、なんで…しのうとしたの…」
茈「…なつが居ない世界に生きてても、しょうがないと思ったから」
赫「…!!…なんで…!」
赫「 …いや、俺もお前のこと言えないな。…俺も、死のうと思ってここに来たんだ。 」
茈「なつ、も…?なんで…」
赫「…長く…なるけど…俺の話、聞いてくれる?」
茈「…勿論」
ー赫Sideー
赫「…俺はね、病気だったの」
茈「病気…」
赫「なんか、外国でしか治せない病気らしくてさ… 、それで…遠くに行ってたの」
茈「…ッ…なんで、俺に言ってくれなかったん?!…言ってくれたら、付いてったのに…」
赫「…だから、だよ 」
茈「……は…?」
赫「…これ以上、いるまのこと振り回したくなかったんだよ」
茈「…そんな、俺はそんなこと気にしない…なつの側に居れないのが1番いやだった…っ」
赫「俺もそうだったの…いるまに、言ったら…病気が治らないことよりも…いるまと会えないことのほうが嫌だって…思っちゃうから…」
赫「…ごめん、俺だって後悔したよ。ほんとはもっと早く戻ってくるつもりだったの」
赫「…かなり前に手術は成功してて、いるまの所に早く行こうって、思ってたの」
赫「そしたら…俺の親が…いるまが死んだって、伝えてきたんだよ」
茈「は…?なんで、そんなこと…そもそも俺…なつの親と連絡取ってないし…」
赫「…なんでそんな嘘付いたかは…わかんない」
…多分、俺がいるまに依存しすぎてたからなんだろうな。離れてほしかったんだろう。
ずっと、いるまが、いるまがって…話してた。
おかしいくらいに。いるまに縋ってた。
だって、いるまに早く会いたかったんだもん。
それが、駄目だったんだ。
赫「…俺、それ聞いて全部どうでもよくなっちゃったんだよ。」
赫「だってさ、俺…痛い治療も、痛いリハビリも…全部全部苦しかった、もうやめたかった…けど…全部我慢してきた!!いるまと会う為に、俺頑張ったんだよ…? 」
赫「その、いるまがもう居ないなんて、そんなの…耐えられなかったの…っ、」
赫「こんなとこ来なきゃよかった、いるまの側にいれば良かったって…っ、思ったの」
茈「…なつ…っ」
赫「もう、全部どうでも良かったの、いるまが居ないなら…病気なんて治さなきゃ良かった。」
赫「ちょっと前まで、生きれるのがあんなに嬉しかったのに…こんなに苦しいものになるなんて思わなかった…!!」
赫「…だから、この街に戻ってきて…ここでしのうと思った。…そしたら、いるまが居た…」
話し終わって、いるまを見た。
いるまは泣いていた。
茈「…なつ…っ、ごめんな…ごめんなぁ… 辛かったよな 、」
いるまは、泣きながら俺を抱きしめた。
茈「もう…大丈夫だから。頑張ったな…えらいよ、なつ」
赫「……っ!!!」
そういって、いるまが俺を撫でてくれた。
救われた、気がした。
ずっと、俺はこれを求めてたんだ。
…いるまが、誰よりも好きだ。
あの日、俺に手を差し伸べてくれた日から…
ずっと、会いたかった。
頑張ったな…って、褒めてほしかった。
大好きだよ、いるま。
__でも、
赫「俺、ダメなんだよ…っ、」
茈「…ぇ」
赫「いるまと一緒には…居れないんだよ… 。 」
茈「は、…ッなんで!!」
もう、あの頃とは違うんだ。
赫「俺は、いるまの隣にいて良い存在じゃない」
茈「そんなわけッ…ずっと、俺の隣にはお前以外いないのにっ…」
赫「俺、もうあん時みたいに純粋じゃないんだよ、汚い…最低な奴なんだよ。」
茈「…意味、わかんねぇ…」
俺は、酷いことをいっぱいした。
赫「…俺、自暴自棄になって…人をいっぱい傷付けた。それに…っ、それに…」
お前のこと、縛りたいの。
ずっと俺だけのいるまでいてほしいの。
周りにいるやつ、全員消したくなるの。
こんな重い愛、受け止められないでしょ。
赫「…っおれ、変わっちゃったんだよ…」
おかしい、前はこんな汚れてなんてなかった。
ずっと会ってない間に気付いちゃったの。
気づかなきゃ良かったのに。
赫「いるまのこと…傷付けたくない…迷惑かけたくない…っ 、」
茈「また、俺と離れてどうするつもりだよ」
赫「そんなの…わかんない」
生きてけるかもわかんない。
そもそも生きるつもりもなかったから。
赫「俺…きれいじゃないの…ぐちゃぐちゃに汚れちゃったの…っ」
だから____!
茈「だから、なんだよ。」
赫「……えっ?」
茈「そんなの俺の知ったこっちゃない。」
茈「何年待ったと思ってんだよ…もう、おあずけは勘弁。」
茈「なつが来るなって…俺の事拒絶して…逃げても、俺は今度こそ地獄の果てまで追いかける。」
…そんなことできないって、わかってる癖に…!
赫「俺は…幸せになっちゃ… 」
茈「俺はなつが居ないと、なつが幸せじゃないと幸せにはなれない。…また、俺のこと不幸にするのか?」
赫「…っそんなこと、言われたら…離れられなくなるじゃん…。」
茈「離れさせたくないから言ってんだよ」
赫「いるまに…これ以上…」
俺は、弱い。
本当は…いるまと居たい。
そんなの当たり前だ。
いるまの為とか、うそだ。
失うのが怖くて…前に進めないだけ。
茈「何も気にしなくていいんだよ、なつの不安は…全部、俺が受け止める。それ以上の、愛を返す。」
赫「そんなの…っ」
茈「嫌なこと忘れるくらい、俺がそばに居てやる。消せない罪があるなら、俺が一緒に背負ってあげる。なんなら…全部捨てて、一緒に逃げてやるから。」
茈「もう、なつのこと1人にはさせない。」
そうやって、唇を重ねてきた。
そうして、にやっと笑ってきた。
茈「…俺以外に好きな人作っちゃダメって言ったの、何処のどいつだよ」
赫「…っ、」
茈「責任、取れや」
これ、拒否権ないやつだ。
何回…いるまに絆されれば済むんだろーな。
お前はいっつも、俺に生きる希望を与えてくる。
いるまは昔っから何も変わってないじゃん。
真正面から俺みたいな面倒臭い性格に向き合ってきて、俺のことを救ってくる。
真っ直ぐすぎて怖いくらいで…
小さい頃からずっと 俺のヒーローだった。
…また縛っちゃうなぁ、いるまのこと。
全部許してくるから、困るんだ。
茈「…おいで、?」
赫「……うん」
もう、離れられないね。
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すう
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コメント
2件
うああああああ良かったあ!!!!!ほんとに赫くん生きてた…😭😭😭 ご両親の気持ちも分かるが…ッ、なんてことをしてくれたんだ。茈赫を離しやがって!!!(( 茈さんが赫くんのこと離す気ないのほんとに好き 言葉の選び方がプロすぎる。ほんと天才‼️‼️‼️
読みました……っ、泣けた😢💧 タイトルの「変わらないもの」、これだなって。茈くんがずっと赫くんを想い続けて、変わらず真っ直ぐ向き合ってくれるのが刺さりました。「頑張ったな、えらいよ」って撫でる茈くんに私も救われた……。赫くんの「汚れた」「幸せになっちゃ」も重くて苦しかったけど、それでも全部受け止める茈くんが居てくれて良かった。もう離れられない、ですね。続きが気になります。