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目が覚めた。
校庭の地べたに無様に寝転がっていた。
恐らく、救急車を呼ぼうと皆が慌てたんだろう。
けど、俺を見て知り合いになってしまったから。
そして一人また一人と消えていく。
[世界は俺を置き去りにするのか、]
学校には誰も残っていない。
[君、本当危なっかしい]
頭上から声が聞こえた。
[なんで、‥‥俺をみたら、消えるはずだ]
[え、消え‥‥ない?]
碧眼の瞳をまるくして、青い髪を震わせた少女。
[お前も、俺と同じか]
[私はもう三年ぐらい人と話してない]
こちらを真剣に除いてくる目。
[君がいてよかった、だって、君がいないと、いないと‥‥]
そのめから大粒の涙がこぼれ落ちる。
ツインテールの青い髪を揺らして、その場に泣き崩れた。
[おい、膝怪我したんじゃないか?大丈夫かよ]
俺は少女を抱えた。