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『…じゃあ、もう会えないんですか、?』
「んー、どうだろ。」
「でも、このままだと俺がお前を伝染しちゃうから。」
『…べつにいーのにっ』
「ほら、風呂入ってきな。泊まるだろ?」
『ふふっ、はい!』
そりゃあ、先生に伝染されたら嬉しい。
でも、先生がダメって言ってるならダメ。
それより、また泊まれることが嬉しかった。
・
午前1時。
『…あ、』
「んー?どした」
『明日、朝早いんですよ。』
「まじか。早く起きろよ?」
『はいっ。』
それから、何もなく前と同じように2人で一緒に寝た。
なぜかこのとき、いいのか という気持ちになってしまった。
普段だったら、こんな雰囲気で2人で寝れたらめちゃくちゃ嬉しいのに。
・
『…ん、』
先生、まだ寝てる。
先生の横顔を遠くだけど見れた。
こんなの、付き合ってないと出来ないことなのにいいのかな。
「…ん、おはよ…」
『…おはようございますっ』
『私、もう行きますね』
『あっ、ちょっと待って、!』
私が起きてから、20分後ぐらいに先生が起きてきて、私は支度が終わったから
もう出ようと思ったら、先生に止められた。
「下で待ってて」
『え、?』
「すぐ行くから」
『…わかりました』
・
それから、朝起きたときにはあった寝癖を整えて先生 の服に着替えた先生が来た。
「よし。送ってくわ」
『え、でも先生まだですよね、?』
「いーよ。ちょっと寝るし」
『…ありがとうございます 笑』
・
ときどき、先生が大きなアクビをする
それにつられて、私もアクビ
「ふはっ、真似すんなよ 笑」
『いーじゃないですか 笑』
なんて、くだらない会話ばっかり。
・
『…ありがとうございました』
「ん、全然。」
『じゃあ、また日曜日に』
今日は月曜日。
あと、何日待てばいいの。
ほんとは明日も会いたい。
毎日会いたい。
今日だって、もっと一緒に居たい。
『…じゃあ。』
「…姫野っ!」