(注意!)
誤字脱字
キャラ崩壊・地雷あり
いちよう華太総受けです
ラッキーちゃん(♀)ともしも出会いがあったならな…
母さんが私に言ったことを覚えてる。
「お前は気が弱いね。そんなんじゃ親離れ出来ないよ?」
いいもん。ずっとお母さんと居るもん。
私は元々体が弱く、お母さんがいつも傍に居てくれた。
餌を探す時も、寝る時も、雨宿りをする時も、ずっと一緒。
だから、突然お別れすることになるなんて思わなかった。
ドガッ!
「キャインッ!!」
お母さんの呻き声。お母さんは倒れてしまった。
突然人間の2人の男が現れた。お母さんは嫌な予感がしたのか大きな声で吠えた。その途端一人の男がお母さんを蹴った。
「はははっ!なんだコイツ?吠えてた割に随分弱いなぁ?」
「おいおいwwそこら辺にしとけよ。かわいそーでちゅよー。」
「はははっきしょい声〜」ドガッ
「キャイン!!」
お母さん!
「アン!」
「あぁ?もう1匹居るなぁ。子犬かぁ。」
「なぁこいつ、最近話題のポメラニアンじゃね?高値で売れるんじゃねぇの?」
「それもそうだな。こういうのって子犬の方が売れるんだろ?」
「じゃあこいつは要らねぇか。」ドッ!!
「ッッ!!!!」バギッ
お母さん!
お母さんの体から嫌な音がした。お母さんはもう虫の息だ。口から赤いのが出ている。
「こいつはもうゴミ箱にポイだな。」
お母さんが男に連れていかれている。私は怖くて足が動かない。お母さん!
こっち来ちゃダメ。逃げて。
お母さんの目がそう言っているようだった。
でも、それでも
お母さんと一緒に居たい!
「キャン!!!」ガブッ!
「いっっってぇ!!!」
まだ小さい私の体でも、何とか男にダメージを受けさせることが出来て。お母さんから離すことが出来た。
お母さん。
「クゥン…」
お母さん。
「……」
お母さんはこちらに目を向けたまま動かない。それでもお母さんが言っている事は分かる。
「よく頑張ったね。」
そう言っている気がする。そう言ってお母さんは目を閉じた。疲れたのかな。ゆっくり休んでてね。
「くっっそこの犬!」ドガッ!
「キャンッ!!」
痛い!!
私はそのまま倒れた。
「はははっ!!お、おまえ…すげぇ血出てんじゃんださぁ。」
「うるせぇ!!こいつもぶっ殺してやる!!」
痛い、痛い、痛い。ジンジンしていてずっと痛い。
男が目の前に来た。
「こいつ!」
足を振り下ろす。踏まれるのだろうか。
私は目を閉じる。痛い思いをしたくないから。
ドガッ!!
……?痛くない。
私は恐る恐る目を開けてみる。男は倒れていた。
「何をしている。」
私の傍には一人の人間の女が居た。
「はぁ?てめぇには関係ねぇだろ!!」
「やんのかてめぇ?」
逃げて!逃げて!殴られちゃうよ!
「…やるのは良いが。いいのか?お前達を殺すことだって出来るんだぞ?」ギロ
「「ビクッ」」
「に、逃げろ!!」
「あいつやべぇ!!!」
男たちは逃げていく。私は唖然とした表情しか出来なかった。
「…あいつやべぇって女に対して行くことじゃないよな。…この子……」
女の人はお母さんを優しく抱き抱えた。
「…死んでしまっているな。…ごめんな。私がもっと早く来ていれば。」
……。
「でも、君だけでも生きていて良かった。」
「クゥン…」
「私は君を飼うことは出来ないけど…おやっさんに相談してみるよ。絶対大丈夫にしてみせるからな。」
「……アン!」
「そんな事もあったわねえ〜」
そう思いながら私は京子さんのお膝でのびのびしている。華子がおやっさんに相談してくれて、元々動物好きのおやっさんが貰い受ける事にした。華子はお母さんのことも忘れていなく、小さなお墓を立ててくれた。
おやっさんは沢山構ってくれて好き。
京子さんも優しく撫でてくれるから好き。
他の人は…たまに痛いこともする人も居るけれど、好きな人は好き。でもね、一番はお母さん。そして二番目は
「姐さん。ラッキーちゃんのお散歩のお時間になりました。」
「そうかい。それじゃ、行ってらっしゃいラッキー。」
私とお母さんを助けてくれた華子なんだ。
「ワン!」
コメント
2件
最高なんだが