ちょっと長いかも!
ロボむつキルキル後のロボシャがこんな話してるといいなっていうだけの妄想
ロボむつキルキルと、我日沼男のネタバレあります!
「ふぅ…終わったぁぁぁぁぁ…!」
ミュートにした通話アプリを確認して、さっきまでの緊張をといた。
久しぶりのTRPG、しかもKPで参加した今回のセッション。自分の心の中でとにかく、やりきった感に溢れていた。
デスクに置かれた水を飲み干し、ふぅと息を吐くと
「さて、ロボロ、どうだった?」
と誰もいないはずのマイクの先に問いかけた。
「なんでいるのわかったんだよ…」
その声は迷惑そうにも、話しかけて貰えて嬉しそうな声にもきこえた。
「え?なんとなく?」
そう言って、誰にも見られない顔を悪戯げに笑って見せて、ロボロとお疲れ様の挨拶を交わした。
「いやぁ、今回のクライマックスは酷かったな」
「せやなぁ」
感想戦でむつーさんになんて言われるか…なんて考えながら2人は、同チーム内での感想戦、という名の、反省会を始める。
「まさか、どっちかがロストするのに、コイントスを選ぶなんてなw」
「いやwでも、あれが1番真暗ぽいやろ、俺は好きやで?」
そう言ったロボロの自信に、ふーん、と澄ました声を出すと、
「ロボロがそれでいいならいっか」
とすぐに話題転換しようとする。
「懐かしいな」
「なにが?」
この、懐かしい、とはきっとあのことだろうとロボロには見当がついていたが、まるで分かっていないかのような声で問うた。
「沼男の時。あの時も俺らの最後のシーンは最悪やったなぁw」
最悪で最高、とでも言いたいのか、言っていることと真逆のような笑顔で話した。
「あのシーンか…」
そうして、最後の春と平太の戦闘シーンを思い出す。
平太のキャラ設定のせいでもあるかもしれないが、戦闘シーンは放送可能かどうかギリギリのラインだった。
いや、もしかしたらアウトかもしれない。今、BUNされていないのが幸いだ。
それに、そこだけでない。戦って勝ったにも関わらず、俺のPCである卯月春くんは彼女を殺さなかった。
「あの時はお前が殺さなかったんじゃん、俺が戦った意味は〜?」
「だって、全ロスするかもだったじゃん!決めきれなかったんだよ…」
それは、今日のお前だって同じじゃん、とでも言いたいのか、不満げな顔を浮かべ、ディスプレイの向こうのロボロを見つめた。
「俺も、決めきれんかったなぁ今回」
「コイントスをお前が選んだ時、本当にいいんですね?って言っちゃったもん」
「言ってたなぁw」
「でも、あれが1番真暗くんらしいって思ったんでしょ?俺もそんな悪いエンドではないと思ってるよ」
その言葉に、ロボロが、小さく「そうか」とつぶやくと、すぐに、トイレに行ってくると言って再びミュートになっていた。
でも、まだディスプレイの向こうにいたのかしれない。
そう思うと微笑ましく思えてくる。
ロボロが戻ってきてむつーさんを待っている時、こんな会話をした。
「KPもすごかったな、ようやるわ」
「え?なに?ロボロもやる?」
「いややめとく、俺はずっとPLでいるわ」
その答えに、またいつか、こいつがPLのセッションを回してやるか、なんてどこからの目線なのか分からないことを思っていた。
今回のセッション、「リアルSAN値」が削られやすいようなシナリオの中、PLたちはちゃんとイキルイミにたどり着いてくれた。
ありがとう。俺の大好きな師匠と、大好きな同志。
最悪で最高なエンドを、ありがとう。
そんなことを考えている内に、もう感想戦の時間だ。
これ実はうつぺんとこねしにも書いてる
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